ほごログ(文化財課ブログ)

ほごログ

ミュージアムトーク開催&追加日程のお知らせ

令和元年8月10日(土)、企画展示「元祖!成金鈴木久五郎」展のミュージアムトーク(展示解説)を開催しました。
前回のミュージアムトークは冗長になった(実習生からキビシイご批判をいただきました)ので、今回は少し短めに。とはいえ、45分かかってしまいました。
ご来館いただいた方には東京からお見えいただいた方もおり、解説の後には、たくさんのご質問をいただきました。市民の方からは、久五郎ゆかりの八丁目や粕壁のことについて、ご教示いただきました。ありがとうございました。


【緊急告知】
さて、このミュージアムトーク、ご好評いただいておりますので、急きょミュージアムトークの追加日程を以下のように組んでみました。

・令和元年8月16日(金)午前10時30分~、午後3時~(各回30~40分程度)
・令和元年8月22日(木)午前10時30分~、午後3時~(各回30~40分程度)

実は、8月22日は久五郎の誕生日(明治10年生まれなので、生誕142周年)、8月16日は命日(昭和18年没なので没後76周年)にあたります。ちなみ、誕生日についてはパンフレットでは8月23日としています。これは娘の文子さんが久五郎の肖像写真にメモ書きしているものですが、諸資料により22日が妥当のようです。
いずれも久五郎にゆかりのある日付「鈴久デー」です(実は展示が始まってから気づきました)。ともに平日にはなりますが、ぜひともお越しください。
写真:ミュージアムトーク8月10日

常設展示「神明貝塚の縄文人」コーナーにパネルを追加しました

常設展示室、「神明貝塚の縄文人」に、「くらべてみよう!縄文時代の人骨と江戸時代の人骨のちがい」のパネルを追加しました。

このコーナーでは、神明貝塚で出土した縄文時代の人の頭骨と、坊荒句遺跡で出土した江戸時代の人の頭骨を並べて展示しています。
展示している縄文時代の頭骨は全体的に丸く、上の歯と下の歯がすき間なくかみ合います(毛抜き状咬合)。目の穴が大きい特徴もあります。これに対し江戸時代の頭骨は長細く、上の歯が下の歯より前に出るかみ合わせになっています(はさみ状咬合)。

ぜひ涼しい資料館で、実物の人骨をご覧になって、ちがいを感じてください。


神明貝塚の縄文人コーナー
「神明貝塚の縄文人」コーナー


縄文時代の人骨と江戸時代の人骨

常設展示「ベッドタウンとしての春日部」に写真を追加しました

常設展示室、「ベッドタウンとしての春日部」に、昭和36年に国土地理院が撮影した春日部の空中写真を追加しました。
昭和36年には一面に水田が広がっていた春日部駅西口は、9年後の昭和45年には、ふじ通りをはじめとした現在とほぼ同様の街路が整備されています。

なお、国土地理院の空中写真は下記のサイトから閲覧することができます。さまざまな年代の全国の空中写真が閲覧できます。
国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス


「ベッドタウンとしての春日部」コーナー


昭和36年国土地理院撮影の空中写真

郷土資料館体験ワークショップを開催しました♪

令和元年8月3日(土)、郷土資料館展示室で「体験ワークショップ からくり屏風を作ろう!」が開催されました。
春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「からくり屏風」を作りました。

蓄音機

ワークショップの様子

屏風にみたてた板を動かしていくと、4つの絵柄が出てくる不思議な屏風に、参加した子供たちは大変喜んでいました。

ワークショップの様子

ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。
 次回ワークショップは、令和元年11月17日(日)に「ぴょんぴょんカエル」や「紙てっぽう」を作ります。ご参加をお待ちしています!

博物館実習7日目

こんにちは、博物館実習生の岡本悠香です。

本日は、白岡市生涯学習センターのこもれびの森と、幸手市郷土資料館に見学に行きました。

午前中に行った白岡市生涯学習センターのこもれびの森から紹介します!
 

こもれびの森は平成3010月に出来たばかりで、図書館と資料館、生涯学習施設が揃っている複合施設です。

一階は、展示室や児童書コーナー、地域・行政コーナー、多目的ホールがあり、二階には一般書コーナーや学習室、創作室、会議室、防音の音楽スタジオが設置されています。

本日は見学ということで、一般の方が入れないような場所である収蔵庫や特別収蔵庫、閉架書庫も学芸員の杉山さんに案内して頂きました!

出来たばかりということで、収蔵庫や特別収蔵庫にはまだまだ資料が入るスペースがありましたが、受け入れる資料によってはすぐにいっぱいになってしまうと話していました。

写真:特別収蔵庫

特別収蔵庫

閉架書庫も見せて頂きましたが、一般には置いていない図書から市役所で取り扱っていた資料まで置いてありました。

全部一通り見た後は、質問やこもれびの森について詳しくお話を聞かせていただきました。大変勉強になりました!
こもれびの森では、
毎月の第三土曜日にはハンズオン・デイが実施されているそうなので、ぜひ参加してみてくださいね!


お昼をはさんで、午後からは幸手市郷土資料館に見学に行きました。

原さんと岩澤さんにお話を聞きました!

幸手市郷土資料館もこもれびの森と同様で平成3010月に開館し、もともと准看護学校の校舎を幸手市郷土資料館として使っています。

入口はバリアフリーが行き届いていて、足が不自由な方でも安心して見学できると思いました。

まず初めに、歴史展示室から見学させていただきました。

歴史展示室では、今の幸手ができるまでの歴史や、幸手にゆかりある人物の展示がされていました。

民具資料展示室は別館で、元々は吉田中学校だったとお話を聞きました。約80年前の建物で、くらす、まもる、つくるをテーマに展示されていました。

写真:民具資料展示室

民具資料展示室~まもる~ 消防やまつり行事の道具の展示


こうして二つの資料館を見て、それぞれの館で大事にしていることや、それぞれの館の悩みなど、利用者側からだと見られないような、考えられないようなところまで、実習生のみんなで考えることができたと思います。

写真:二つの館を見学しての感想会

二つの館の見学を終えてからの感想会

今日で令和元年度の博物館実習生のブログはおしまいですが、とても楽しく、そしてなにより自分の身になることがたくさん学べたと思います。

学芸員になったら、どんな博物館にしたいのか。
最後の実習の日までしっかり考えて、答えを出し、実習を終えたいと思います!
(令和元年度博物館実習生 岡本悠香)