校長室から
師走を迎えて
平成26年も残すところ,1ヶ月となりました。4月に着任以来,子ども達の大きな事故や怪我もなく,安全に過ごすことができたことを本当に嬉しく思います。その背景には,保護者や地域の方のご理解・ご協力があったからこそと,感謝しております。
「師走」という言葉通り,2学期のまとめに慌ただしく過ごしている毎日ですが,子ども達から目を離さず,充実した学校生活ができるように,頑張って参ります。
惑星探査機「はやぶさ」の打ち上げがちょっとした気象条件により,何度も延期されています。その打ち上げ時刻が秒単位まで設定されている理由として,目標とする惑星に到達するには,何億分の1というわずかな打ち上げ角度が,目標達成に左右すると言うことを知りました。子ども達のよりよい成長を見守る我々も,子ども達の将来を見据えて,細心の注意を払い成長の方向性を見極めていかなければいけないという点では,共通しているのではないでしょうか。
しかし,修正の効かないロケットの軌道とは異なり,「修正の積み重ね」が成長につながるとも言えます。失敗を認め,改善を繰り返すことを大切にした教育活動に励んでいきたいと考えます。
卒業式・入学式に向けて
ヒマワリやコスモスが咲いていた正門脇の畑は,菜の花を播くための準備をしています。菜の花は,切り花にして卒業式に飾る予定です。
また,卒業式に飾る「サイネリア」という花を種から播き,苗を育てています。この苗をもっと大きくして,見栄えのする大株に育てるために,さらに大きな植木鉢に植え替えなければいけません。直径が20センチメートルくらいの白いプラスチック鉢がたくさん必要です。もし,家に不要なプラスチック鉢がありましたら,お譲りいただけると大変助かります。
大きく育った「サイネリア」の苗。これを,プラスチック鉢に植え替えます。
たくさん必要な「白いプラスチック鉢」
花壇やプランターには,「サクラソウ」や「パンジー」「ビオラ」などを植えて,卒業式や入学式に彩りを添える予定です。たくさんの苗が順調に育っています。花壇やプランターへの移植は,用務員さんが中心に行っていきますが,とても,時間と手間がかかるので,時間のある時は私も手伝います。もし,興味のある方は,ご一緒に作業をしませんか。
たくさんの「パンジー」「ビオラ」の苗。この苗を,花壇やプランターに移植します。
「白いプラスチック鉢の提供」と「移植作業のボランティア」
お待ちしています。
地区別(天王台地区)合同防犯懇談会に参加して
11月10日の月曜日,「こもれび」で天王台地区の防犯懇談会が開催されました。我孫子市防犯協会や我孫子警察,学校,PTA,自治会,少年指導員等,30名以上の方々が出席されました。
各団体から活動の状況や課題が出され,それぞれの立場から意見を出し合って,有意義な意見交換ができました。話題は,最近多発している振り込め詐欺,街灯のLED化,子ども達の安全についてが中心でした。
高野山小学校の子ども達の安全については,PTAや地域の方々のご協力により,今年度大きな事件や事故もなかったものの,「ひやり・ハッと」した場面がみられたことが意見として出されました。
①自転車の乗り方や飛び出しが危険。
②公道で,「ローラーボード」に乗っている児童を見かける。
③午後4時を過ぎても公園で遊ぶ小学生の姿がある。
④1人で下校する低学年が心配。 等々
地域の方々は,子ども達の事を本当によく見て,心配して下さっていることを痛感しました。
早速,11日朝の教職員の打ち合わせで,このことを話し,もう一度,各学級で指導するように伝えました。日頃から児童の安全については,いろいろな方法で指導を重ねています。
「1年生の防犯教室」「道路歩行や自転車の乗り方などの交通安全教室」「職員による登下校指導」に加え,毎日必ず注意事項を話してから下校をさせています。
しかし,子ども達は,1日が終わった解放感から,おしゃべりに夢中になって,注意がおろそかになってしまうごとが多いようです。下校時や帰宅後,子ども達の危険な行動を見かけましたら,一声かけていただくと,嬉しく思います。注意しずらい時には,学校にご一報いただいても結構です。
学校でも指導を徹底いたしますが,学校と地域が一体となって,子ども達の指導に関わっていくことが,事件・事故の防止につながると考えています。よろしく,ご協力ください。
全校朝礼で
まず最初に,「半年を振り返って,どうですか? ひとつでも頑張ったことのある人は?」の問いかけに,半数の子ども達が手をあげました。「校長先生は,みんなが朝元気よく挨拶をしてくれるのが,とっても嬉しいよ。それに,合唱部や吹奏楽部,陸上部,とってもよく頑張ったね。」と半年の頑張りを褒めると,とてもうれしそうな笑顔を見せてくれました。新しくできた「奉仕活動部」の話もしました。「火曜日から木曜日の朝,落ち葉掃きをしています。今は,10人での活動ですが,みんなのために頑張っています。見かけたら,元気よく挨拶をしてあげて下さいね。」
次に,先日4年2組で行った「人権尊重の授業」について話しました。その中で出た「チクチク言葉」「フワフワ言葉」について話すと,ほとんどの子ども達が,その言葉を聞いたことがあり,1年生でもその意味を知っている様子でした。「自分では気がつかなくても,友達が傷ついてしまう言葉や行動があるから,相手の気持ちになって仲良くしようね。」
次に,「妖怪ウオッチを持っている人は?」と聞くと,驚くことに低学年の多くの子ども達が持っていると答えました。「校長先生は,持っていないからうらやましいな。欲しいな。」と言うと,「あげるよ」と優しく反応してくれる子どももいました。「でも,どんなにうらやましくても,大切なものだから,勝手にさわったり,使ってはダメだよ。鉛筆や消しゴムなども同じだよ。心のブレーキをかけてね。」・・・「心のブレーキ」の話は,1学期もしたので,覚えている子がたくさんいました。
さらに,「困った時には,相談しよう」と呼びかけました。学校には,毎週,火曜日と水曜日に「何でも相談できる先生(心の相談員)」が来ていて,気軽に相談できることを話しました。「でも,一番みんなのことを知っていて,相談にのってくれるのは・・・」と問いかけると,「担任の先生」と何人もの子ども達が答えてくれました。「誰に相談してもいいけど,担任の先生が一番。どうしても話せない時は,校長先生のところに来て話してもいいからね。」
最後に,「高野山小学校には,素敵な合言葉があるね。」と尋ねると,全員が「なかよく 進んで 元気よく」と答えることができました。「この合言葉のように,過ごせるように頑張りましょう。」「はい!」 気持ちのよい元気な返事で,全校朝礼の話を終えました。
友達を思いやり,仲良くしよう
高野山小学校の周りでも,あちらこちらで紅葉し始め,すっかり秋が深まってきました。子ども達は,合唱祭に向けて,きれいな歌声を響かせて,練習に取り組んでいます。本番の発表が,本当に楽しみです。
先日,4年2組で,我孫子市の人権擁護委員会の方が,「友達への思いやり」をテーマに,道徳の授業を行ってくださいました。誕生日のプレゼントをめぐり,いじめられてしまう友達を助け,お互いの気持ちを理解することで,問題を解決していくお話をもとに,「思いやり」の大切さを学習することができました。
高野山小学校の子ども達は,登校する時,元気よく「おはようございます」と挨拶できる子ども達がたくさんいます。休み時間には,誘い合って,外で仲良く遊ぶ子ども達もたくさんいます。本当に,明るく,仲良く,元気に過ごしていることを嬉しく思います。
その一方で,友達の持ち物を勝手に使ったり,相手を傷つけてしまう言葉を使ってしまったりして,お互いいやな思いをしてしまうことも起きています。話をよく聞くと,少し「心のブレーキ」が効かなかったり,相手への「思いやり」が足りなかったりしているようです。
11月の全校朝礼では,もっと仲良よく,楽しい学校生活が送れるように「友達を思いやり,仲良くしよう」をテーマに,話をしたいと思います。また,困った時には,「お家の人や先生に相談し,解決していこう」と呼びかけたいと考えています。
さらに,4年2組で勉強したことを,他の学年や学級でも行い,学校全体で「思いやり」の大切さに気づかせ,もっともっと楽しい学校にしていきたいと思います。