校長室から
主体性と社会参画意識を高めるキャリア学習(地域のご協力をいただいて…)
学校は未だに休校が続いており、生徒の登校は週に1度の「確認日」だけという現状です。そして、みなさんご承知のように新型コロナウイルスの影響は学校のみならず、地域の各事業所や商店等にも暗い影を落とし、それぞれに大変なご苦労をされていることと拝察致します。
そんな厳しい状況にあって、たくさんの地域の事業所が、今年度から2年生が新たに挑戦する「就職体験学習」に賛同し、協力をしてくださっています。
これは、昨年度まで実施していた「職場体験学習」を見直し、生徒にとってより有意義なキャリア教育を行うことを目的に方法を刷新したものです。具体的には、これまで(多少の希望は聞きながらも)生徒は機械的に割り振られた事業所に行って体験させていただいたものを改め、以下のような手順を踏んでの体験実施となるように工夫しました。
①学校からの依頼をお引き受けいただいた事業所に「求人票(どんな生徒に体験に来てほしい
か、勤務条件等)を作成していただく。
②「求人票」を学年フロアに貼り出す。
③生徒は「求人票」を確認し、自分が希望する事業所への「エントリーシート」を作成す
る。
④「エントリーシート」を基に「校内ハローワーク」において就職面接を実施する。
⑤面接に合格した生徒から「内定」をもらって事業所に連絡、挨拶と事前の訪問日を決定す
る。
⑥訪問日に事業所に行き、体験当日の詳細を打ち合わせる。
⑦就職体験実施→振り返り
新学習指導要領の大切な理念は「社会(地域)に開かれた教育課程」です。この一連の取
り組みを通し、地域と協働して子どもたちを育てることはもちろん、「社会参画」への意
識を高めるとともに、これも新学習指導要領の目玉である「主体性」を養い、意欲的に
それぞれの職場で活動する姿が期待できると考えています。
この状況下で、実際にどこまでできるのか?実際の体験自体は無理になるかもしれない
という懸念は当然ありますが、例え上記④までの取り組みで終わっても、生徒たちには意
義のある体験であると考えており、大変な中、地域の子どもたちのためにご協力いただい
た各事業所様には感謝の思い出いっぱいです。本当にありがとうございました。
☆ご協力いただいた事業所様より届いた「求人票」