校長室から発信
感謝を込めて!「3年生を送る会」
3日(火)、3年生を送る会が行われました。底冷えのする体育館で、笑顔と感動に溢れる温かい時間が、本当にあっという間に過ぎ去っていきました。
1年生の発表は、劇と映像に加え、合唱団を組織して3年生の思い出を振り返りつつ、感謝の気持ちとメッセージがふんだんに込められたすばらしいものでした。大道具・小道具・衣装など、裏方も含めて学年生徒全員で取り組んだ様子が感じられ、1年間を通して本当によく成長したと改めて思いました。
2年生の発表は、観ている者を感動の渦に巻き込むような、素晴らしいミユージカル仕立ての劇でした。第二次大戦中にナチスによって行われたユダヤ人迫害をテーマにしたシリアスな劇ですが、生徒たちの迫真の演技と見事な演出、学年全生徒のチームワークに、観ていた3年生がみるみる惹き込まれていくのが手に取るようにわかりました。
両学年とも、この3年生を送る会の成功をステップとして新しい学年に進級する、その証を全校の前で堂々と宣言したように思えた発表でした。
最後に、3年生から感謝を込めた合唱の発表もありました。入試の真っ只中、ほとんど練習する時間が取れなかった中での発表ですが、その真剣な表情からは、今日の送る会へのお礼だけでなく、今までお世話になった多くの人たちへの感謝を込めた歌声であったように感じ取れました。
楽しかった幕間の発表に加え、ここまでの企画・運営、入念な準備をしてきた生徒会のメンバーに敬意を払うとともに、改めて感謝したいと思っています。
快走!県新人駅伝大会
14日(土)、柏の葉公園周回コースで千葉県新人駅伝大会が行われました。身が縮むほどの寒さと強風の中で、県内各支部を勝ち抜いてきた男女それぞれ60チームの選手たちが全力で襷をつないで走りぬきました。
本校は既にお知らせしているとおり、布佐中では初めてとなる男女アベックでのこの晴れの舞台への出場です。9:00からの開会式に続いて10:15に女子の部がスタートしました。女子チームも控えの選手や補助の生徒を含めて、全員一丸となって大会に臨みましたが、けがや故障の影響で本来の力までは出し切ることができませんでした。でも、この経験を活かし、この悔しさをバネにして、次は大きく飛躍してくれる可能性を強く感じさせてくれた大会後の一人ひとりの表情でした。
11:20スタートの男子チームは、正直20番前後ならOKという気持ちでいましたが、予想を大きく上回る快走、一人ひとりがもっている力を十分に出し切って13位という成績を収めました。県で13位というのも見事ですが、我孫子市内では白山中に次いで2番目というのが何よりも大したものだと思います。生徒たちにも大きな自信となった1日でした。逆に、ここまで力をつけた生徒たちですので、入賞を逃した悔しさをバネに、次回はさらに大きく飛躍してほしいと願っています。
最後に、顧問からは「布佐中のような小規模な学校でも、県大会を経験してこれだけできることが証明された。この後、駅伝部以外の生徒は、それぞれの所属部活動に戻ってこの経験をしっかりと伝え、目標を高くもって取り組んでほしい」という話がありました。冬季トレーニングで膨らませたそれぞれの部活動の蕾が、平成27年度に大きな花を咲かせることを期待したいと思います。
地域色満載の一週間!「みんなで創る地域の学校」
今週は(も?)地域の方々に様々な場面でお世話になりました。いつも技術科の授業でコンピュータの指導に入っていただいている方々には、月曜日から大空学級の生徒たちにワードやエクセルの使い方について基礎から指導してもらっています。一人ひとりに指導が行き届き、生徒の理解も早くなって担任としても大助かりです。
木曜日には、1月に続いて家庭科の調理実習で生徒たちの手伝いと指導をお願いし、教科担任一人では目が届かない細かい味付け指導や安全面でのサポートをしていただきました。ちなみに、今回はブリの照り焼きとけんちん汁を作り、笑顔いっぱいで一緒に食事の時間を過ごすことができました。
同じ木曜日から金曜日にかけては、本校周辺の上町の方々が、1月上旬から製作を続けていた手作りの椅子やテーブルの仕上げに、3年生の奉仕作業の生徒たちと一緒に活動し、最後のニス塗り指導もしてくださいました。腐りかけた木の根から美しい椅子やテーブルが完成し、その説明を聞いた生徒たちは驚きの声を上げていました。今、本校2階・A棟とB棟の間の通路にセッティングしてありますので、多くのみなさんに一目、ご覧いただきたいと思います。この後、これに合わせてマガジンラックの製作もしていただける予定ですので、生徒たちの憩いや談話の場、ちょっとした読書のできる場としていきたいと考えています。
金曜日には、英語の授業では今年度初めて、地域の方に教科担任の補助に入って生徒たちの学習支援をしていただきました。自己紹介では、これからの英語の大切さについての話があり、生徒たちは真剣な表情で聴き入っていました。その後、英語での生徒とのコミュニケーション活動では、何人かの生徒が恥ずかしそうに質問し、丁寧に教えていただいていました。
今週も「みんなで創る地域の学校」に向けて、地域色満載の布佐中学校の様子を報告させていただきました。
本物に触れる!プロの演奏家が音楽の授業に
国(文化庁)の補助金事業として、全国の小中学校に音楽・美術等のプロフェツショナルを派遣し、講演や演奏会を行っていただく「芸術家派遣事業」というのがあるのですが、9日(月)、本校にプロの演奏家5名をお招きし、音楽の授業で生徒の前で生の演奏を披露していただく機会を得ることができました。
演奏家のみなさんは「風の五重奏団」という木管五重奏のグループで活動し、各自のオーケストラでの演奏を含め、全国各地を飛び回っている方々です。3年生の授業で1クラスずつ3時間、音楽室で、生徒たちの目の前で開かれたミニコンサートは本当に圧巻でした。時間の経過を忘れる素晴らしさで、私もついつい3時間すべてのクラスにお邪魔して聴かせていただきました。生徒たちも音の美しさを感じとることができたのか、集中して1時間、真剣な表情で聴き入っていました。また、演奏の途中で楽器の紹介であるとか、音の出る仕組みについて説明をしてくれましたが、生徒の記憶にも強く残ったのではないかと思います。授業の最後には、東日本大震災の復興支援歌である「花は咲く」を演奏していただき、生徒たちが歌うという貴重な体験もすることができました。
まさに本物に触れ、本物を感じて、生徒たちの心も澄み渡ったのではないかと思います。音楽に限らず、このような有意義な取り組みをもっともっと学校教育に取り入れていけたら…と考えた1日でした。
冬季トレーニング終了 今後の布佐中生に期待!
1月の登校日も今日(30日)で終わりますが、今月いっぱいまで予定していた冬季トレーニングを降雨(雪)予報のために昨日で切り上げました。最後のタイムトライアルでは生徒たちが大きな声でお互いを応援し合い、とてもいい雰囲気の中で今年度の最後を飾ることができたと思います。
市内を始め、多くの中学校でこのような冬季トレーニングを実施していますが、学校によっては最初に大勢いた生徒たちが日が経つにつれ、一人減り、二人減り、最終日には半分以下に減っていたということも耳にします。本校の生徒たちは、小規模校なりの人数でのスタートでしたが、全員が最終日まで走り切りました。生徒たちの頑張りとそれを励ましながら一緒になって支援してくれた各部活動顧問の先生方に感謝です。
最後に生徒たちには「春に大き花を咲かせるためには、厳しい冬の寒さに耐えて蕾をしっかりと膨らませておかなければいけない。冬季トレーニングで膨らませた蕾が夏の大会やコンクールで花開くことを信じて、これからもチーム各部活で頑張っていこう。」という話をしました。2月以降、駅伝に続く布佐中生徒たちの大活躍を楽しみにしたいと思います。