校長室より
3人のレンガ職人
新年あけましておめでとうございます。
2015年のスタートです。今年もどうぞよろしくお願いします。
本日の始業式で、私は全校児童に次のような話をしました。
今日から、いよいよ平成27年になり3学期が始まりました。
西暦で言うと2015年になります。
日本が戦争をしてその戦争に負けてどん底の時代から今年で70年になります。
「戦後70年」という言葉を今年は色々なところで聞くことが多いと思います。私達は二度と戦争をしてはいけません。
さて皆さんにとっては、今年はどんな年にしたいですか。
この後、教室に戻ったら担任の先生と是非話し合ってみてください。
今日は、イソップ童話から「3人のレンガ職人」のお話をします。
世界中を旅している人が、ヨーロッパのある町に来ました。
そこでは、教会の大聖堂を造っていました。
旅人が1人目のレンガを積んでいる男に尋ねました。
「ここで何をしているのですか?」
すると、男はこう答えました。
「見れば分かるだろう。親方に言われてレンガを積んでいるのさ。
毎日毎日同じ事をしているだけだ。全くついていない。」
旅人がしばらく歩くとまた2人目のレンガを積んでいる男に会いました。
「ここで何をしているのですか?」
すると、男はこう答えました。
「俺はね、ここで大きな教会の壁を造っているんだよ。
この仕事でお金をもらい家族を養っているんだ。
大変だなんて言ったらばちが当たるよ!」
旅人が更に歩き続けるとまた3人目のレンガを積んでいる男に会いました。
「ここで何をしているのですか?」
すると、男はこう答えました。
「俺は、歴史に残る立派な大聖堂を造っているんだ。
この大聖堂ができれば町中の人が喜ぶだろうな。素晴らしいだろう。
俺は、この仕事を誇りにしているよ。」
さて、第一小学校の皆さんは、何番目のレンガ職人でしょうか。
同じレンガ積みの仕事をしているのに、なぜ、こんなにも違うことを言うのでしょうか。
その人の心の持ち方次第で全然意味が違ってしまいます。
皆さんが毎日やっている勉強、掃除、係活動、挨拶、高学年の部活動はどうですか。
どういう気持ちで取り組んでいますか。
「何のためにやっているのか」
「誰のためにやっているのか」
「本気でやっているのか」
やらされているのか。
ただやっているのか。
自信と誇りを持ってやっているのか。
同じことをやるなら、3人目のレンガ職人のように目的意識を持って生き生きとして自分のやっていることに自信と誇りを持ちたいと思います。