校長室より
「教室はまちがうところだ」の意味すること
本校は、昨年度よりアクティブ・ラーニングについての研究をしております。アクティブ・ラーニングとは学習者(子ども)が能動的に学習をすることを言います。
教師中心の一斉指導型授業から、子ども中心の学び合い学習へと学習スタイルを変えているところです。学習定着率の結果を見ると、教師中心の講義では5%ですが、子ども同士の教え合いでは90%も覚えていると言われております。子ども自らが主体的に学習に取り組むことがいかに大事なのかが分かります。
子ども中心の学び合いが成立するには、まず教室内で相手の話をしっかりと聴ける風土がベースにないとダメです。本校では、どの教室にも「聞き方名人 あいうえお」を掲示しています。あいてを見て、いっしょうけんめい、うなずきながら、えがをで、おわりまで聞く。
深い学びが成立するには、更に子ども同士の受容的な雰囲気が学級に必要です。
教室では間違ってもいい。自分の意見を恥ずかしがらず言っていい。間違うことを恐れはいけないし、間違った人を絶対に笑ってはいけないのです。
これからの時代、子どもたちに本当に必要な力とは何でしょうか。
知識の獲得よりも実社会・実生活に生かせる能力が大事になってきます。本校では、自ら考える力・選ぶ力・伝える力を色々な学習場面で身につけさせたいと考えます。
教室はまちがうところだ(一部抜粋)
蒔田晋治(まきた しんじ)
みんながどしどし 手をあげて
まちがった意見を 言おうじゃないか
まちがった答えを 言おうじゃないか
がうことを おそれちゃいけない
まちがうことを わらっちゃいけない
まちがった意見を まちがった答えを
ああじゃないか こうじゃないかと
みんなで出し合い 言い合うなかで
ほんとのものを 見つけていくのだ
そうしてみんなで 伸びていくのだ
いつも正しく まちがいのない
答えをしなくちゃ ならんと思って
そういうところだと 思っているから
まちがうことが こわくてこわくて
手もあげないで 小さくなって
だまりこくって 時間がすぎる
しかたないから 先生だけが
勝手にしゃべって 生徒はうわのそら
それじゃちっとも 伸びてはいけない
神様でさえ まちがう世の中
ましてこれから 人間になろうとしている
ぼくらが まちがってなにがおかしい
あたりまえじゃないか
まちがったって
だれかがなおしてくれるし 教えてくれる
こまった時には 先生がない知恵しぼって 教えるぞ
そんな教室つくろうや