校長室から

校長室から

艱難汝を玉にす

 令和5年も残すところ後1か月程となりました。学校は3月までの年度を1年のサイクルとしていますが、やはりこれから迎える年末年始の時期にこれまでを振り返り、新たな目標立て(見直し)をすることは必要で、私自身はもちろん、教職員、生徒にも求めているところです。
 4月からここまで、日々の授業をはじめ、毎日30分の帰りの会、様々な行事、部活動・・・小規模校ゆえに一人で何役もこなさなければならず、準備日程等の調整はもちろん、気力・体力の維持等難しい面は沢山ありました。しかし、そこを皆の協力によって乗り越え、それぞれ納得のいく素晴らしい成果を残すことができました。ここに「あたたかく」「みんなで一生懸命取り組む」関宿中の良さ、関宿中の力(これを私は「関中力」と呼んでいますが)の一層の高まりを感じました。
 「教育の成果は見えにくい」とよく言われます。確かに物の生産や販売といったような、数字で表すことや評価することが難しい性質があります。では、どこで成果を確認するかと考えれば、やはり「生徒の変容」「生徒の姿」であると思います。保護者の皆様には様々な場面で生徒の笑顔、充実した姿をご覧いただけたことと思っています。令和5年度の目指す姿として掲げた「主体性・表現力・克己心」の涵養を実感しているところです。エビデンスとなる数字も生徒アンケートや全国学調の生徒質問用紙に表れており、それは「関中だより10月号」や「学校評価アンケート」で紹介したとおりです。
 今後も教職員一丸となって教育活動を推進してまいりますので、かわらずご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

                                       野田市立関宿中学校長 森 功

「不易」と「流行」

 「不易」と「流行」という言葉は、俳人松尾芭蕉が残した言葉とされています。いろいろな場面でよく使われる言葉なので、ご存じのことと思います。さまざまに解釈されていますが、「不易」はいつまでも変わらないこと、「流行」は時代時代において変化すること、と捉えることが多いでしょう。芭蕉は「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」「不易と流行の基はその一つなり」と言っています。
 教育の世界は、その時代や社会の変化、要請に様々な対応をしてきました。ここ7~8年の動きだけでも、・教育機会確保法(主に不登校対策)施行 ・新学習指導要領告示(主体的・対話的で深い学び)と完全実施 ・特別の教科「道徳」の実施 ・運動部活動ガイドライン策定 ・全国学調での英語テスト ・いじめの重大事態調査ガイドライン・・・様々な答申、通知が出され対応してきました。またここ数年で性的マイノリティ、児童虐待、子どもの貧困、外国人生徒、インクルーシブ教育、GIGAスクール構想、コロナウイルス感染症予防対策・・・と学校が正対しなければならない課題は増える一方です。教育における「流行」の部分でしょうか。
 では、何のためにこれらに対応するのか? それは「人格の完成を目指し、心身ともに健全な国民の育成」のためであり、本校においては学校教育目標および令和5年度の目指す姿を実現するためです。学校という一つの社会において、自分とは違う他者との関わりの中で、様々な活動の中で、生徒と教職員が一体となって人間性を錬磨し、自立を支援するためだと考えています。教科指導の中で、部活指導の中で、特別活動の中で、学級の中で、それをしていくのです。これが「不易」だと考えます。
 「流行」に注力しながらも「不易」を見失わないようにしたいと常々考えています。

 「なぜ学校で学ぶか」を考えたとき、やはり生徒同士の関わり合い、ぶつかり合いがあるからこそ人格が錬られ、磨かれ、学びを深められるわけで、そこに大きな意味があるのだと思います。本校には、生徒同士の関わり方、ぶつかり方を見つめる時間が毎日あります。そう、「帰りの会」です。
 先日、千葉県中学校長会研究協議会で県下各地の校長を前に「帰りの会の話し合い活動を核とした学級経営」について、30分程の発表をしてきました。その後の協議会の中で「そういう視点がなかった」「必要だと思うが時間が作れない」「教えられるミドル層がいない」等の話が出ました。ほとんどの学校の帰りの会は15分程で、連絡と歌練習等が主な内容のようです。毎日繰り返す30分の帰りの会。本校ならではの時間、営みです。関宿中の「不易の力」になることを信じて今後も工夫を重ねていきたいと思います。

 

嬉しい数字

  令和5年度折り返し
 あっという間に9月が終わり、いよいよ10月です。2学期制の野田市小中学校では前期・後期の係委員会の入れ替わりと、それによる様々な組織の改編等が行われます。本校においても、先日生徒会本部役員と各専門委員長の選挙が行われ、新たなリーダーのもと活動がスタートするところです。
 10月は日々の授業に加え、葛北新人戦、東葛駅伝大会、関宿高校合同文化祭、小中音楽会等の対外行事。任命式、駅伝壮行会、SDGs工場見学等の校内行事。実にさまざまな活動が予定されています。保護者の皆様には多くの場面でご支援・ご協力をいただくことになるかと思います。宜しくお願いいたします。加えて、3年生は進路決定に向けて一層具体的に動いていくことになります。生徒達にとって大変な日々となりますが、こなすだけにせず、その活動を通して自分が、自分たちがどうなりたいのか明確な目標を持ち、取り組み、振り返り、成長して欲しいと願っています。
  嬉しい数字
 PTA広報誌「むら竹」でも一部紹介しましたが、本校では昨年度より「生徒にとって安心できる居場所づくり」「居心地の良い学級づくり」「自治的な生活集団・学習集団づくり」のため、帰りの会の話し合い活動を核とした学級経営に取り組んできました。本年度は毎日30分の帰りの会を実施しています。これだけの時間を使って、毎日地道な話し合いを繰り返しているのは、市内では本校だけです。
昨年度からの取り組みの成果とも言える数字が示されたので紹介します。今年4月18日に全国の中学3年生を対象に行われた、全国学力・学習状況調査の生徒質問用紙における回答結果です。(友人関係や学級での生活についてのものを紹介します。)
※回答はすべて「当てはまる」と答えた生徒の%です。

  関宿中  千葉県 全国
①友達関係に満足していますか。 71.4 53.7  55.3
②学級の生徒との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり広げたりすることができますか。 57.1  32.5 34.3
③あなたの学級では、学級生活をより良くするために学級活動で話し合い、互いの良さを生かして解決方法を決めていますか。 61.9 30.5 29.3
④学級での話し合いを生かして、今、自分が努力すべきことを決めて取り組んでいますか。 57.1 25.2  24.9
⑤道徳の授業では、自分の考えを深めたり、学級やグループで話し合う活動に取り組んでいますか。 71.4 44.4 43.8
⑥人が困っているときは、進んで助けていますか。 61.9 39.0 38.4
⑦いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思いますか。 90.5 78.5 80.3

 千葉県や全国の数字と比較して、肯定的なとらえ方をしている生徒の割合が非常に高いことが分かります。(どの項目についても「どちらかというと当てはまる」までを含めると100%、または100%近い数字になります。)これは担任をはじめ本校職員と生徒たちの毎日の地道な取り組みのひとつの成果であると思います。もちろん課題もありますが、今後も工夫を重ねながら、一層充実した学級経営、学校経営に取り組んでいきたいと思います。

  生徒のみなさん、令和5年度も折り返し地点です。4月当初に決めた学級目標を達成できるように、あと半年、日々の営みを大切にしてください。

                                    野田市立関宿中学校長 森 功

Restart

 長い夏休みが終わりました。皆さんにとってどのような夏休みだったでしょうか?夏休みは交通事故をはじめ、いろいろなことを心配しましたが、全校生徒の皆さんが「被害者にも加害者にもならない」という約束を守り、自他の命、信頼、将来を守り、それらを失うような行動をせず、今日こうして顔を揃えられたことを本当に嬉しく思います。
 また、夏休み前の集会で「これだけはやれたと言える夏休みを」という話をしました。今日「これだけはできました!」と胸を張って担任の先生に話をすることができますか? 休み中の部活動や駅伝練習、学習会や登校日等の様子を見ていると多くの生徒が「できた!」というものを持てたのではないかと感じています。それぞれの取り組みを通して、目標を持って生活することの大切さを再確認できたのではないでしょうか。

 さて、本日各学年の代表から今後の生活についての目標(抱負)が語られました。4月からの生活を振り返っての反省に基づいたこと、これからの学校行事等への取り組む思い、進路選択にむけての思いが含まれていました。さらに、葛北大会を最後に部活動を引退した3年生から、2年半の活動の振り返りと後輩に向けてのアドバイスがありました。「目標がその日その日を支配する」という言葉があります。目標達成にむけて課題を探し、実行していくことで生活が変わります。その積み重ねが生き方を変えていきます。何度も繰り返して話していますが、一日一日の「今」の積み重ねが未来を創るのです。
 今日から64名での学校生活が再スタート(Restart)します。気持ちを新たに目標に向かって力強く一歩を踏み出しましょう!

                                       野田市立関宿中学校長 森 功

日々の積み重ねこそ

 早いもので、もうすぐ夏休みを迎えようとしています。4月よりこれまで、沢山の行事が行われてきました。新入生歓迎会、修学旅行、小中合同運動会、生徒総会と大きな行事が続きましたが、どの学年も実り多い素晴らしい行事にすることができました。また、部活動における市内大会、中高連携スポーツ大会や、市内陸上大会で生徒の一生懸命な姿が沢山見られたことはとても嬉しいことでした。さらに、日頃の授業、係や委員会活動、清掃活動等に熱心に取り組む姿に感心させられることも多くありました。

 今年度から「帰りの会」を30分に延長し、その話し合い活動の中で行う一日の振り返りや、明日の目標設定にこだわってきました。自分たちの学級を誰にとっても過ごしやすく居心地の良い場所にするため、課題を明確にし、対策を考え、実践し、振り返りを行うという地道な作業を繰り返してきました。その作業の中で仲間関係を深め、表現力を高めてもきました。少しずつ各学級の生活が充実してきていることを感じています。
以前から「今が未来を創る」ということを繰り返して話してきました。今日一日の学習、生活の積み重ねが、明日の自分、明日の学級を創るのです。これからも一日一日の「今」を大切に積み重ねてください。

 7月24日(月)~7月26日(水)まで全学年で三者面談を実施します。これまでの努力の成果や今後の課題等の確認ができればと考えています。特に3年生は進路に向き合っていくことになります。夏休みは自分の将来についてじっくり考えることのできる良い期間です。自分の将来像を思い浮かべ、その道筋を調べることにも時間を有効に使いましょう。目標に向かって充実した夏休みを過ごしてください。

 被害者にも加害者にもさせないために。
 先日テレビで、海や川の事故で児童生徒が亡くなるというたいへん痛ましいニュースを目にしました。毎年この時期になると同様の事故が多数報道されます。私たち教職員は、関宿中の生徒を被害者にも加害者にもさせないために、交通事故防止や水難事故防止、SNSの使用に関連するトラブル防止について繰り返し指導をしています。特に危険な自転車運転、SNSでの安易な書き込みや投稿は加害者にもなりかねないものです。ぜひご家庭でも、「一つしかない大切な命を自ら危険にさらさないようにすること」また、「自分の命と同様、他者の命もかけがえのないもので、それを傷つけるような行為をしないこと」を折に触れてお話しいただければと思います。
 

                                      野田市立関宿中学校長 森 功

表現力の向上に向けて

 令和5年度の教職員の研究テーマを「主体性を持って伝え合う生徒の育成~話す力の向上を目指して~」として、関中生の課題の一つである表現力の向上に取り組んでいます。

 一口に「表現力」といってもその方法は多様であり、紙とデジタル、書く事と入力する事、言語と非言語など様々ありますが、そのような様々な表現を「話す」事に繋げようとしています。昨年度1年間、挨拶・返事の向上や、帰りの会での話し合い活動の充実等に取り組んできましたが、更に一歩、二歩進めていくための取り組みです。各教室にも【「話すこと」へのステップ】として5段階のステップを明示しています。関中生の持つ優しさやあたたかさを沢山の人に伝えたい!伝えられるようにしたい!生徒の皆さんにも、ぜひこのことを理解して取り組んで欲しいと願っています。

 去る5月18日~20日、2泊3日の日程で3年生が修学旅行に行ってきました。すでにホームページでもお知らせしていますが、仲間を気遣い、しおりを確認しながら主体的に活動する姿は大変立派でした。また、係や委員会からの依頼事項を的確に伝えたり、宿舎や見学場所でお世話になった方々への御礼、外国からのお客様に積極的に話しかける等のコミュニケーション能力、表現力の向上も感じられ、大変嬉しく思いました。

 さて、6月は今年度最初の定期テストがあります。なぜ、テストを行うのか?生徒にとっては、「これまでの学習を振り返る」ためです。ただ単に「点数の良し悪し」だけではなく、理解して身についているのはどこか。逆に身についていなかった、理解が足りなかったのはどこか。テストに向けた学習計画は適切だったのか。計画通り実行できたのか。点数だけでなく、このような点を見直すことで、家庭学習の質や量の向上や、普段の授業への取り組みに役立てるのです。すでに各学級で「前期中間テストに向けての計画表」が配られています。2.3年生は、これまでの反省をいかせるよう取り組んでください。1年生は初めての定期テストです。先生方からのアドバイスを良く聞いて、学習計画を立てるところから頑張りましょう。

                                       野田市立関宿中学校長 森 功

順調なスタート

 新年度がスタートし、早一ヶ月が過ぎました。ここまで、入学式、身体測定や避難訓練、新入生歓迎会等の行事はもちろん、毎日の授業や清掃活動等に一生懸命に取り組む生徒の姿を見て、たいへん嬉しく思っています。部活動も1年生を加え、はつらつと活動しています。また、今年度から帰りの会の話し合い活動をより充実させるため30分に延長しました。その意味をよく理解し、毎日こだわりを持って熱心に意見交換している姿に頼もしさを感じています。
 両膝を着いて廊下を拭く姿、当たり前のようにトイレ掃除に取り組む姿はとても素晴らしいものです。「温かく」「みんなで一生懸命に取り組む」関宿中学校の特徴を「関中力」(せきちゅうぢから)と呼んでいますが、更に高めていけるように、これからも皆さんの活躍に期待しています。

 一方で、一人で何役もこなさなければならないという難しさ、厳しさもあり、それだけに、確実に疲れが出てくる時期でもあります。また、友達との関係が深まるとともに、意見の衝突や思いが伝わらないもどかしさからストレスを感じることもあるでしょう。そんな時は一人で抱えずに、先生方や家族の方、友達等近くにいる人に相談してください。そうしたことからも、これから迎える大型連休を計画的に過ごし、心身をリフレッシュさせてください。
 連休明けは、修学旅行、市内大会、小中合同運動会、生徒総会と行事が目白しです。一つ一つの行事に積極的に取り組み、自分を成長させ、仲間との関係を深める機会にできることを期待しています。

 保護者の皆様にも、何かとご負担をおかけすることになるかと思いますが、変わらずご理解、ご協力をお願いいたします。

                                       野田市立関宿中学校長 森 功

令和5年度 スタート

    昨年度から引き続き校長を務めます森功です。よろしくお願いいたします。
 万緑の言葉が実感できる春となりました。学校の周りを見渡しますと草木に美しい花が咲き、心がわくわくするような躍動を感じます。このような素晴らしい季節の中、本日4月6日、令和5年度の学校生活がスタートしました。明日7日には入学式を挙行し、新たに22名の新入生を迎える予定です。

 本校の学校教育目標「知性と徳性を備えた、心身ともに健やかな生徒の育成」に向けて、令和5年度の目指す姿として、「社会に貢献できるたくましい関中生の育成」を掲げました。その具現化のため、我々教職員は「めざす生徒像」として、生徒に以下の3点を求めていきます。
一つ目は、自ら進んで学習、諸活動に取り組む生徒です。これは主体性の向上を求めています。
二つ目は、自分の考えを堂々と表現し、他者の考えを受容できる生徒です。これは表現力の向上を求めています。
三つめは、困難に立ち向かい、諦めずに努力できる生徒です。これは克己心の向上を求めています。
これらは、昨年度の教育実践に基づいた、本校生徒の更に伸ばしたい、克服したいと考える課題でもあります。
 具体的には、まず表現力の向上に向けて「挨拶」をしっかり交わせるようにしていきます。昨年度大きく向上した部分でもありますが、更に、自分から、相手の顔を見て、場面に応じた大きさで、コミュニケーションの第一歩、自己表現の第一歩として大切にしていきたいと考えています。
 次に、今年度から「帰りの会」の時間を30分に伸ばしました。冒頭の5分間で、下校後の家庭学習を計画させ、主体的に取り組めるようにします。「帰りの会」の中心になるのは班での話し合い活動です。毎日の生活目標の設定、振り返り、改善策の決定、そして実践。この繰り返しの中で、自分の考えをしっかりと伝え、また友達の意見や考え方に触れ、これまで以上にクラスの仲間についての理解を深めていきます。そして、自分達のクラスを「誰にとっても過ごしやすい、居心地のよい場所」にしていけるよう支援していきます。こうした安心できる居場所づくりが学力の向上や、困難を乗り越えていける力をつけることにつながるはずです。
 今年度もこれまで同様、ご理解、ご協力のほど宜しくお願いいたします。


                                       野田市立関宿中学校長 森 功

おかげさまで

 厳しい寒さが続きましたがいよいよ3月、春の訪れです。旧暦3月の呼び名でもある「弥生」は、もともとは「いやおい」と読み、草木がますます生い茂るさまをあらわしています。陽光とやわらかな春雨によって多くの植物が萌え出ずる時季であるためこの名がつきました。生命の息吹を感じ、色鮮やかになってくるイメージもあり、どことなく開放感に包まれるものです。その3月は年度末、学校にとっては「別れの季節」でもあります。
 3年生は厳しい受験期を乗り越え、もうすぐ卒業です。3月10日は第76回卒業式を迎えます。思い返せば3年生が小学校の卒業を迎える頃、「中学生になったら・・」とさまざま思い描いていた矢先、新型コロナウイルス感染症の拡大により社会生活、学校生活は一変してしまいました。全国一斉の臨時休校をはじめ、分散登校や部活動の自粛、行事の中止や縮小など試練の月日を経ての3年間、そして卒業です。しかし、そのような中でもできないことを嘆くだけでなく、何ができるか、どうすればできるかと工夫や新たな発想の元、学校生活を充実させてきました。ここには3年生の努力だけでなく、1.2年生の協力、保護者の皆様、地域の皆様のご支援あってのものということを忘れてはなりません。「おかげさま」という感謝の気持ちを忘れてはなりません。3年生のみなさんには、感謝の気持ちと未来に向けた決意を胸に巣立って欲しいと思います。
 1.2年生は3年生への感謝の気持ちを込めて、「3年生を送る会」と「卒業式」の準備に取り組む中で、学年が一つ上がること、関宿中の伝統を引き継ぐことへの心構えを整えていることと思います。自信をもって新年度を迎えられるよう残りの1カ月を大切に過ごしてください。
 保護者の皆様、この1年、本校の教育活動にご理解ご協力をいただき本当にありがとうございました。職員一同感謝の気持ちをもって子どもたちに向き合い、本年度を締めくくりたいと思います。今後とも変わらぬご支援を宜しくお願いいたします。
 
                                     野田市立関宿中学校長 森 功

やがて花を咲かせるために

 2月4日は立春、暦の上では春を迎えます。記録的な寒波が報じられ寒い日が続いていますが、それでも日差しが少しずつ長く強くなり、寒さの中にも春が近づいていることを感じさせてくれます。新型コロナウイルスはもちろん、風邪やインフルエンザも流行する時期です。「手洗い・うがい」や規則正しい生活習慣により、この時期を健康に乗り越えましょう。
 この寒く厳しい時期にいつも思い浮かぶ言葉があります。それは「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。」という言葉です。苦しいときに踏ん張るからこそ根が張り花が咲くのです。やがて(花の咲く時期)や花の色、大きさは人それぞれです。結果が早くでる人もいれば、遅くなる人もいます。それでも努力は、流した汗は嘘をつきません。努力して、汗を流して一生懸命身につけた物は失うことのない大きな財産になります。
 先月の学校だよりにも書きましたが、来る令和5年度、新たなスタートを良い形で切るためにも今こそ力を蓄える時ととらえてください。

 3年生は受験期の真只中で落ち着かない気分の日も多いかと思いますが、その中でこそ授業をはじめ学校生活を充実させることが自分を成長させるチャンスだととらえてください。ゴールではなく、新たなスタートのために。そしてその背中を下級生達に見せてほしいと思います。「憧れの先輩」としての姿を残してくれることを期待しています。

 2年生にはスキー林間事前集会で「3年生にジャンプアップするための起爆剤にしてほしい」と話しましたが、仲間を気遣い行動する姿、しおりや時計を見て主体的に行動する姿が随所に見られ、これまでの準備が充実していたこと、最上級生にむけての気持ちの充実を感じることができました。たいへん素晴らしい取り組みでした。今回の取り組みを自信に今後の生活も一層充実させましょう。

 1年生には上級生の姿をよく見てほしいと思います。そして目標となる人を見つけてください。人を動かす力の一つに「憧れ」があります。「あんな先輩になりたい」「あんな活動がしたい」という目標を見つけ、そうなるために、近づくために何が必要かを考え行動することが大切です。先輩として背中を見せられるように。

                                       野田市立関宿中学校長 森 功

新年の幕開けにあたって

 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。事故なく新年を迎え、本日こうして生徒、教職員と顔を合わせられたことをたいへん嬉しく思います。

 未だ終息の見えないコロナ禍ではありますが、今年こそマスク無しの平穏な日々を取り戻せることを祈る次第です。
 さて、冬休み前に新年を迎えるにあたって、「「一年の計は元旦にあり」と言われますが、自分の目標実現に向けて動き出せるような中身のある計画をたてるためにも、まず冷静に自分自身を振り返ってみましょう。」という話をしました。これまでを冷静に振り返り、「今年は」、「今年こそ」と思いを新たにすることができたでしょうか?

 これからの3カ月は「1月は行く月」「2月は逃げる月」「3月は去る月」といわれるように瞬く間に過ぎていきます。来る次年度の生活に備えて一日一日を大切に過ごして欲しいと思います。
 〇3年生は進路開拓、そして卒業に向け、3年間の総まとめとなる生活づくりを行ってください。
 〇2年生はスキー林間を成功させるとともに、3送会の企画・運営を通して最上級生になる気構えを強くできるようにしてください。
 〇1年生は2年生のサポートをしながら、日々の学校生活、学習の在り方を見つめなおし上級生となる準備を重ねてください。

 最後に、今年も全ての関中生が、コロナウイルスやインフルエンザ等感染症の予防はもとより、登下校時の安全、挨拶・返事・反応を大切にし、安全安心な学校生活が送れるよう取り組んでくれることを期待しています。

                                       野田市立関宿中学校長 森 功

よいスタートのために、よい準備を。

 令和4年もあと僅かとなってきました。学校は年度(4月~翌年3月)で動いていますが、やはり年が変わるというのは大きな節目です。ここはやはり「心機一転」新しい年に新たな行動を起こしたいところです。そのためには、今年1年の自分の生活を振り返ってみることが必要です。家庭での生活の様子、学校生活、学習態度・・・充実できたものは何か?上手くいかなかったことは何か? それはなぜか? 今後どうすべきか? なんとなく振り返るのではなく、先生や友達・家族などとよく話をしながら今の自分を冷静に分析することが、来年のプランをたてる上でとても大切です。「一年の計は元旦にあり」と言われますが、実現に向けて動き出せるような中身のある計画をたてるためにも、まず冷静に自分自身を振り返ってみましょう。
 「見通しを持って行動する」、「折に触れて冷静に振り返る」ことは目標を達成させるため、自分自身を向上させるために必要なことです。よいスタートのために、よい準備をすすめていきましょう。
例えばこんな感じに・・
12月末 (年末):これまでの振り返り(自己分析)
1月初旬 (年始):新年スタート! 新たな目標設定・行動
1月下旬     :見直し
2月       :改善と行動
3月下旬(年度末):今年度の振り返り 改善と行動
4月上旬(令和5年度):新年度スタート! 
1年生は2年生に、後輩ができます。
2年生は3年生に、最上級生になります。
3年生は新たな場所での生活が始まります。

 被害者にも加害者にもならないために
 先生方から、交通事故防止や水難事故防止、SNSの使用に関連するトラブル防止について繰り返しお話があったと思います。特に危険な自転車運転、SNSでの安易な書き込みや投稿は人の命を奪ったり、傷つけかねない(加害者にもなりかねない)ものです。一つしかない大切な命を自ら危険にさらさないようにすること。また、自分の命と同様、他者の命もかけがえのないもので、それを傷つけるような行為をしないことを約束してください。
 1月10日、63名が元気に顔を揃えられることを楽しみに待っています。
 

                                       野田市立関宿中学校長 森 功

つなげる

 すでに本校ホームページでお知らせしている通り、また、毎日の送迎の際にご覧いただいている保護者の方も多いと思いますが、11月中旬より生活委員会が中心となり、お互いが笑顔になれる挨拶を目指して「ペコニコ挨拶キャンペーン」を行いました。
 これまで生徒達には全校集会等を通じ(保護者の皆様には学校だよりやHP等で)、「あたたかく」「みんなで一生懸命取り組む」事ができる本校の良さや力(関中力)を大切にしていこうと繰り返し話してきました。それと同じくらい繰り返し話してきたことが「自分からすすんで挨拶をすること」と「相手の話や呼びかけに対する返事や反応を大切にすること」です。このことはコミュニケーションの第一歩として、思いやりの表現の一つとしてとても大切なことです。しかし、この部分は本校生徒の苦手とするところで、大きな課題の一つと捉えてきました。
 今回のキャンペーンを経て、生徒それぞれが挨拶に対する意識を高めたり、挨拶を交わすことでの心地よさを実感できたのではないかと感じています。
 また、「帰りの会相互交流」において、級友の呼びかけに対する反応や返事、班会議での意見のやりとりについて、3年生が下級生に対して良い手本を示してくれました。「聞いてくれる」「反応してくれる」という安心感が土台にあってこそ、さまざまな思いや意見を発信でき、お互いの理解を深めていくのです。皆にとって過ごしやすい、居心地の良い学級、学校になっていくのです。
 生徒のみなさんには、今回のキャンペーンや相互交流での経験を一過性のものにせず、今後の生活につなげて欲しいと思います。また、保護者の皆様におかれましても、本校の取り組みにご理解いただき、家庭や地域社会の中でも改めて挨拶や返事・反応等についてお話しいただければと思います。

                                                                          野田市立関宿中学校長 森 功

全校一丸 関中力(せきちゅうぢから)

 後期に入ってこれまで、日々の授業に加え、葛北新人戦、東葛駅伝大会、関宿高校合同文化祭、市内小中学校音楽会等の対外行事や、任命式、駅伝壮行会等の校内行事が行われました。特に「東葛駅伝大会」と「市内小中学校音楽会」は実に3年ぶりとなる開催で、3年生にとっては最初で最後の参加となるものでした。私たち教職員にとっても同様で、多くの職員が初めて経験する催しでした。その様な中、本校は全校生徒、全教職員で準備、練習を重ねまさに全校体制、全校一丸となって取り組みました。保護者の皆様には多くの場面でご支援・ご協力をいただき、誠にありがとうございました。

 小規模校ゆえに一人で何役もこなさなければならず、練習日程の調整はもちろん、気力・体力の維持等難しい面は沢山ありました。しかし、そこを皆の協力によって乗り越え、それぞれ納得のいく素晴らしい成果を残すことができました。ここに関宿中の力を感じました。
「あたたかく」「みんなで一生懸命取り組む」関宿中の良さ、関宿中の力、これを私は「関中力(せきちゅうぢから)」とよびたいと思います。
 10月29日の関中祭での各クラスの合唱発表においても、これまでの苦労、努力の積み重ねの成果、成長の証を表現することができました。また、弁論発表や、美術部、和太鼓部、吹奏楽部の発表も素晴らしいものになりました。保護者の皆様方には「関中力」を十分に感じていただけたことと思います。

                                     野田市立関宿中学校長 森 功 

令和4年度折り返し

 あっという間に9月が終わり、いよいよ10月です。2学期制の野田市小中学校では前期・後期の係委員会の入れ替わりと、それによる様々な組織の改編等が行われます。本校においても、先日生徒会本部役員と各専門委員長の選挙が行われ、新たなリーダーのもと活動がスタートしたところです。
 10月は日々の授業に加え、葛北新人戦、東葛駅伝大会、関宿高校合同文化祭、小中音楽会等の対外行事。任命式、駅伝壮行会、関中祭等の校内行事。実にさまざまな活動が予定されています。保護者の皆様には多くの場面でご支援・ご協力をいただくことになるかと思います。宜しくお願いいたします。加えて、3年生は進路決定に向けて一層具体的に動いていくことになります。生徒達にとって大変な日々となりますが、こなすだけにせず、その活動を通して自分が、自分たちがどうなりたいのか明確な目標を持ち、取り組み、振り返り、成長して欲しいと願っています。

 また、毎日の帰りの会でクラスの皆と話し合って決めている生活目標にこだわりを持って欲しいと思います。以前にも話しましたが、「目標がその日その日を支配する」という言葉があります。目標達成に向けて課題を探し、実行していくことで生活が変わります。クラスメイトとの関り方も変わります。学級が充実します。
  令和4年度も折り返し地点です。4月当初に決めた学級目標を達成できるように、あと半年、日々の営みを大切にしてください。

                                                               野田市立関宿中学校長 森 功

 

Restart

 長い夏休みが終わりました。皆さんにとってどのような夏休みだったでしょうか?
 夏休みは交通事故をはじめ、いろいろなことを心配しましたが、全校生徒の皆さん
が「被害者にも加害者にもならない」という約束を守り、自他の命、信頼、将来を守
り、それらを失うような行動をせず、今日こうして顔を揃えられたことを本当に嬉し
く思います。
 また、夏休み前の集会で「これだけはやれたと言える夏休みを」という話をしまし
た。今日「これだけはできました!」と胸を張って担任の先生に話をすることができ
ますか? 休み中の部活動や駅伝練習、学習会や登校日等の様子を見ていると多くの
生徒が「できた!」というものを持てたのではないかと感じています。それぞれの取
り組みを通して、目標を持って生活することの大切さを再確認できたのではないでし
ょうか。
 さて、本日各学年の代表から今後の生活についての目標(抱負)が語られました。
4月からの生活を振り返っての反省に基づいたこと、これからの学校行事等への取り
組む思い、進路選択にむけての思いが含まれていました。「目標がその日その日を支
配する」という言葉があります。目標達成にむけて課題を探し、実行していくことで
生活が変わります。その積み重ねが生き方を変えていきます。何度も繰り返して話し
ていますが、一日一日の「今」の積み重ねが未来を創るのです。
 今日から63名での学校生活が再スタートします。気持ちを新たに目標に向かって
力強く一歩を踏み出しましょう!

                         野田市立関宿中学校長 森 功

今が未来を創る

「今」が未来を創る。
 着任して以来早いもので、もうすぐ夏休みを迎えようとしています。4月よりこれまで、沢山の行事が行われてきました。新入生歓迎会、修学旅行、生徒総会、小中合同運動会と大きな行事が続きましたが、どの学年も実り多い素晴らしい行事にすることができました。また、部活動における市内大会、中高連携スポーツ大会や、市内陸上大会で生徒の一生懸命な姿が沢山見られたことはとても嬉しいことでした。さらに、日頃の授業、係や委員会活動、清掃活動等に熱心に取り組む姿に関心させられることも多くありました。
 夏休みを前に、これまでの約4か月を振り返り、今後の目標を明確にすることが大切です。始業式、入学式での「今が未来を創る」という話を覚えているでしょうか。今日一日の学習、生活、練習の積み重ねが、未来の自分を創るのです。これまでの自分を振り返り、今後何をどのように取り組めば良いのか、そしてどうしたいのか、どうなりたいのかをしっかり考え、目標を定め、それに向かって一日一日の「今」を大切に積み重ねてください。7月20日(水)~7月29日(金)まで全学年で三者面談を実施しますが、そうしたことの確認もできればと考えています。特に3年生は進路に向き合っていくことになります。自分の将来についてじっくり考えることのできる良い期間です。自分の将来像を思い浮かべ、その道筋を調べることにも時間を有効に使いましょう。目標に向かって充実した夏休みを過ごしてください。
被害者にも加害者にもさせないために。
 先日テレビで、海や川の事故で児童生徒が亡くなるというたいへん痛ましいニュースを目にしました。毎年この時期になると同様の事故が多数報道されます。私たち教職員は、関宿中の生徒を被害者にも加害者にもさせないために、交通事故防止や水難事故防止、SNSの使用に関連するトラブル防止について繰り返し指導をしています。特に危険な自転車運転、SNSでの安易な書き込みや投稿は加害者にもなりかねないものです。ぜひご家庭でも、一つしかない大切な命を自ら危険にさらさないようにすること。また、自分の命と同様、他者の命もかけがえのないもので、それを傷つけるような行為をしないことを折に触れてお話しいただければと思います。
 

                               野田市立関宿中学校長 森 功

振り返りを大切に。

 5月の連休が明けてから、修学旅行、生徒総会、市内大会、小中合同運動会と行事が目白押しでした。それぞれの様子につきましては、ホームページに写真と共に紹介しておりますので、ぜひご覧になっていただきたいと思います。
 これらの活動に対して、自分達の頑張りを認め合い、成果を確認し、いたらなかった点を反省し、日常生活や次の活動に生かそうとする気持ちを持てるよう指導してまいります。生徒の皆さんも、ぜひこのような振り返りを大切にしてください。

 さて、6月は今年度最初の定期テストがあります。なぜ、テストを行うのか?生徒にとっては、「これまでの学習を振り返る」ためです。ただ単に「点数の良し悪し」だけではなく、理解して身についているのはどこか。逆に身についていなかった、理解が足りなかったのはどこか。テストに向けた学習計画は適切だったのか。計画通り実行できたのか。点数だけでなく、このような点を見直すことで、家庭学習の質や量の向上や、普段の授業への取り組みに役立てるのです。
 すでに各学級で「前期中間テストに向けての計画表」が配られています。2.3年生は、これまでの反省をいかせるよう取り組んでください。1年生は初めての定期テストです。先生方からのアドバイスを良く聞いて、学習計画を立てるところから頑張りましょう。

                                      野田市立関宿中学校長 森 功

あたたかな校風のもとで

 新年度がスタートし、早一ヶ月が過ぎました。ここまで、入学式、身体測定や
避難訓練、新入生歓迎会等の行事はもちろん、毎日の授業や清掃活動等に一生懸
命に取り組む生徒の姿を見て、たいへん嬉しく思っています。
 両膝を着いて廊下を拭く姿、何の不満も言わず当たり前のようにトイレ掃除に
取り組む姿はとても素晴らしいものです。新入生歓迎会の折に「人柄」と「校風」
について、話をさせていただきました。「人柄」というものは、その人その人が
何年もかけて学んだり、経験したり、さまざまな人とかかわる中で出来上がって
くる人となりです。この人柄にあたるのが、学校でいうと「校風」になります。
これまで多くの先輩方や先生方、そして在校生のみなさんで築き上げてきた
「温かく」「みんなで取り組む」「一生懸命に取り組む」関宿中学校の「校風」
が、いつまでも続くことを願っています。
 一方で、一人で何役もこなさなければならないという難しさ、厳しさもあり、
それだけに、確実に疲れが出てくる時期でもあります。これから迎える大型連休
を計画的に過ごし、心身をリフレッシュさせてください。
 連休明けは、修学旅行、生徒総会、市内大会、小中合同運動会と行事が目白押
しです。一つ一つの行事に積極的に取り組み、自分を成長させ、仲間との関係を
深める機会にできることを期待しています。
 保護者の皆様にも、何かとご負担をおかけすることになるかと思いますが、変
わらずご理解、ご協力をお願いいたします。


                   野田市立関宿中学校長 森 功

よろしくお願いいたします。

   4月1日に関宿中学校に着任しました森功です。よろしくお願いいたします。
 万緑の言葉が実感できる春となりました。学校の周りを見渡しますと草木に美しい花が咲き、心がわくわくするような躍動を感じます。このような素晴らしい季節の中、4月6日、令和4年度の学校生活がスタートしました。7日には入学式を挙行し、新たに15名の新入生を迎えました。
 本校の学校教育目標「知性と徳性を備えた、心身ともに健やかな生徒の育成」に向けて、令和4年度の目指す姿として、「社会に貢献しようと、生き生きと活動する生徒の育成」を掲げました。その具現化のため、我々教職員は生徒の主体性を重視し、自己有用感を育む教育活動の展開に力を尽くしてまいります。
 さて、始業式、入学式にあたり二つのことを話しました。
 一つ目は「今が未来を創る」ということです。現代社会は「予測不能なバーチャルと現実の融合社会」、いわゆるSociety5.0という社会に突入しました。これまでの既成概念が通用しない社会がやってきています。しかし、どのように社会が進展しても、科学技術が発達しても、人間は過去に戻ることも、一足飛びに未来に行くこともできないのではないでしょうか?ただ、「未来を創る」ことはできると考えます。今日、この日の学習が、この日の生活が、この日の練習が、明日の自分を作るのです。一日一日の積み重ねが「未来を創る」のです。「なりたい自分」「希望する未来」に向けて、今日の積み重ねを大切にしてください。
 二つ目は「挑戦の先には、学びと成長がある」ということです。新しい年度を迎えるにあたり、「今年度はこうしたい」「こうなりたい」という目標や、願いを胸の中に抱いているのではないでしょうか。ぜひ、その実現に向けて取り組んで欲しいですし、一歩を踏み出せないでいる時は「やってみよう!」の気持ちで踏み出してみてください。物事に取り組んだとき、上手くいった、いかなかったという結果がついてきますが、結果にこだわるのではなく、自分が成長できたかどうかにこだわって欲しいと思います。何かを為すために挑戦した先には、必ず学びがあり、その学びによって成長があります。結果を恐れず、学びと成長にこだわって、「やってみよう!」の気持ちで挑戦してください。
 私たち教職員も一丸となって生徒の成長を支えていきたいと思います。今後とも本校の教育にご理解、ご協力くださいますようお願いいたします。

                   野田市立関宿中学校長 森 功