校長室のひとりごと
校長室のひとりごと「修学旅行③」
天気予報を見ると関東も暑そうですね。ここ京都も連日好天に恵まれ今日も暑くなりそうです。予報では30℃越え。昨日は終日貸切タクシーによる班別行動でしたが、皆少し日焼けし充実したであろう元気な笑顔で帰ってきました。観光客の多さから目的地の駐車場が満車だったりと急遽運転手さんが機転を効かせてくれ、見学地の順序を入れ替えたり変更したりと計画通りとはいかなかったものの皆充実し楽しい一日となったようです。
最終日の今日は全員で嵯峨野、嵐山方面にバスで向かい、昼食まで班別行動で嵐山散策を行います。今は気が張っているため実感はないかもしれませんが、この二日間は暑さもあり疲れが蓄積していることと思います。明日から週末、ゆっくり休んで、また月曜日からの学校生活を元気に再開させてほしいものです。
保護者の皆さん、多くの経験を積んで3日ぶりに帰宅します。修学旅行の余韻を大切にさせるためにも、今日は「思い出話し」に付き合ってあげてほしいと思います。
校長室のひとりごと「職場体験学習&修学旅行②」
修学旅行2日目の朝を迎えました。ここ智積院会館は、真言宗智山派の総本山「智積院」の宿坊ですが、いわゆるイメージする宿坊とは違い立派なホテルです。今日は朝から雲ひとつない快晴、終日班別行動です。日本を代表する観光地である京都はインバウンドの影響もあり、多くの外国人も訪れバスなど公共交通機関は連日混雑しています。そんなこともあり今年は一班に一台のタクシーを借り切り事前の計画をもとに班別行動をします。経験豊かなタクシーの運転手さんならではの混雑するルートを避ける技に期待です。
さて、3年生は今修学旅行ですが、2年生は昨日、今日の二日間「職場体験学習」を行っています。キャリア教育の一環で、中学生の体験学習を引き受けてくださる川間地区中心の25箇所の事業所に分かれて(各事業所1~4人)体験しています。簡単に高収入を受け取ることができる職業への憧れを持つ年頃ですが、この職場体験学習を通して、よりよい生き方を求め、正しい勤労観・職業観を学ぶことで自分で将来を切り開くことができるように、その基礎となるのがこの二日間の体験です。自分を見つめ直し、真剣に将来を考えるきっかけにしてほしいと願っています。
校長室のひとりごと「修学旅行①」
3年生は今日から二泊三日の修学旅行です。1日目の今日は、このあと修学旅行専用の新幹線で京都に行き、近鉄線に乗り換え奈良に向かいます。奈良では奈良公園内を班ごとに散策します。奈良の大仏を見学したり、若草山方面、興福寺を見学するなど予め立てた計画をもとに行動し、再び近鉄奈良駅に全員集合します。その後は京都に戻り京都駅から宿泊する智積院(ちしゃくいん)の宿坊「智積院会館」に18:00頃到着する予定です。
ところで奈良の大仏(盧舎那仏像)を実際にご覧になったことはありますか?大仏を守るために建立された大仏殿、そのスケールの大きさにはただただ圧倒されます。クレーンなど重機のない時代に人の力だけで建立したことに改めて驚かされます。中に入れば、今度は大仏が鎮座しています。752年に開眼供養会が行われてから1300年近く前に建立(何度か修復されている)された大きな大仏の姿を下から見上げると、その大きな迫力ある姿には何度見ても圧倒されるものです。大仏殿を支える柱の一本に穴が開けられており、修学旅行生達は皆順番にその穴を楽しそうにくぐります。柱に開けられたその穴は、なんと大仏の鼻の穴と同じ大きさの穴だと言われています。今年も東大寺大仏殿に行けると思うと今から楽しみです。
校長室のひとりごと「記憶と思い出」
3年生は明日から二泊三日の修学旅行ですが「どんな修学旅行(旅行行事)にしたい?」と生徒に聞けばほとんどが「思い出に残る修学旅行にしたい」と答えます。それは今年に限ったことではなく、修学旅行に限ったことでもありません…そんな時にはすかさず「じゃあどうすれば思い出に残る?」と再び問いかけるようにしています。
「思い出」と似た意味の言葉に「記憶」という言葉があります。この二つの似た言葉を辞書で引くと「記憶」は「過去に経験した事柄を忘れずに覚えていること」とあります。一方「思い出」は「過去の体験や出来事を懐かしんで心に思い浮かべること」とあります。つまり単に覚えているというだけではなく、過去を懐かしむという感情が「思い出」には伴うという点に違いがあります。何年か経って修学旅行で京都奈良に行ったという記憶はみんなに残っていても、それぞれ経験したこと、体験したことが違えば懐かしく思う事柄も違うため「思い出」も違ってくるわけです。良い思い出もあれば苦い思い出もあるのはそのためです。今回の修学旅行では、様々な経験や体験をすることでキラキラ輝くような思い出が残ると良いですね!
ちなみに数十年前の私の修学旅行の思い出と言えば「枕投げ」で騒ぎ過ぎ、みんなで廊下に正座させられたという苦い思い出です。今となってはそれも大切な懐かしい「思い出」の一コマです。
校長室のひとりごと「令和型の運動会」
いよいよ6月、雨の季節になりました。雨の季節を前に全国的に各小学校の運動会が行われました。運動会では徒競走や団体種目、応援合戦など、子ども達の日頃とは違った躍動する姿が見られるものです。皆さんも子供の頃を思い出すと、運動会の花形種目と言えば「学級対抗リレー」「色別対抗リレー」だったのではないでしょうか。中学校の体育祭でも、リレーは花形種目、午前の最後や午後の最終種目に行われ、リレー選手も応援する生徒も、保護者の皆さんも会場全体の注目を集め一番盛り上がる種目、それがリレーです。
5月は春の運動会シーズンでしたが、気になる記事を見つけました。札幌市の小学校100校にあるアンケートを実施したそうです。「運動会でリレーを実施するか?」という内容です。結果は2025年度にリレーを実施すると回答したのは、わずか19校、そのうち13校は選抜ではなく「全員参加リレー」だそうです。つまり従来のような花形種目の選抜リレーは100校中6校だけだったそうです。
この傾向は札幌市だけではなく、全国的にコロナ禍明けに広まっている「令和の運動会」の形だそうです。「いたずらに勝敗を競うことで劣等感を感じる子どもが出るのはいかがなものか」というのがリレーを実施しない主な理由だそうです。
秋に行う本校の体育祭では「学級対抗リレー」「色別対抗リレー」を行います。選ばれない生徒の劣等感ではなく選ばれる選手の自己肯定感を育みたいと思っています。
校長室のひとりごと「弁当の日」
6月21日(土)の土曜授業に新たな試みを計画しています。「弁当の日」です。これはただ単に土曜日だから弁当を持ってきて食べる、ではなく、生徒自身が一からお弁当を作り、そのお弁当をみんなと一緒に食べるという企画です。ルールは単純「家の人は手伝わない」「生徒が一から自分でやる」これだけです。この「弁当の日」のねらいはいくつかありますが、例えば「食育」の観点です。家庭科の授業でも食事のメニューづくりを学んでおり、それを実践する場というねらいです。また当たり前のように食事を作ってくれている「家族への感謝」の気持ちを持たせることもねらいの一つです。
実はこの「弁当の日」、2001年に香川県のある小学校で始まった活動で、今では全国で2400校ほどに広がっている活動で、ドキュメンタリー映画も制作されています。わたしもその映画を観て、この「弁当の日」の趣旨に大いに賛同し本校の生徒にこそ、この企画が必要だと考えたため今回の決断です。
「家じゃ包丁を持たせたこともないのに」「キッチンに入れたことだってないのに」「うちの子にできるわけがない」「面倒だから休ませる」・・・ など多くのご意見を持つご家庭もあるとは思いますが、それも承知の上です。ぜひ一からの弁当作りを温かく見守ってほしいと思います。
校長室のひとりごと「こんなところにも少子化が」
この場でも何度か「少子化」に関わる内容を書いてきましたが、千葉県でも比較的人口が密集している地域においても少子化の波が押し寄せています。先日、千葉県教育委員会が進める「県立高校改革推進プラン」に基づく案が公表されました。それによると2028年度より「八千代東高校と八千代西高校」「船橋豊富高校と船橋北高校」「沼南高校と沼南高柳高校」を少子化に対応するため統合するそうです。また、千葉県の中でも少子化が深刻な県東部、県南部の小規模校は「地域連携協働校」に指定する意向だそうです。
ここ野田市の中学生も受験し入学することのある、沼南高校と沼南高柳高校の統合について県教育委員会は、「午前部・午後部」の昼間の定時制の課程と「オンラインに特化した通信制」を併設する「フレキシブルスクール」を計画しているそうです。
社会の変化に伴い、学校に求めるニーズもかわってきており、特に高校の位置関係の考え方も随分と変わってきています。近年は、スポーツを始め自分のやりたいことを優先するために、あえて通信制の高校を選ぶパターンも増えてきています。世界を舞台に戦っているスポーツ選手なども、このパターンを選んで学んでいる選手も少なくありません。公立高校に、それもここ東葛飾地域に通信制高校が設置されるとなれば、これまでのように単純に「公立高校」希望とか「私立高校」希望という構図に変化が現れるかもしれませんね。
校長室のひとりごと「五感を研ぎ澄まして」
いよいよ来週3年生は修学旅行です。「修学旅行のしおり」によせた文を紹介します。
「京都」といえば何を思い浮かべますか?多くの人は、清水寺や二条城、金閣寺や銀閣寺など寺社仏閣を思い浮かべると思います。それもそのはず、京都市内には神社が約800、寺院が約1700あり、そのうちの17の寺社仏閣が世界遺産に登録されています。桓武天皇が794年に長岡京を離れ京都に都「平安京」をつくりました。時代が移り変わり何度も危機に直面しながらも、1200年以上の長きにわたり、京都は文化と経済の中心として現在も栄え続けています。一つの都市がこれほど長く栄え続けるのは世界でも珍しいそうです。なぜ京都はそれほど長く栄えることができたのか。京都は日本の文化や経済の中心だったからこそ、建築技術をはじめ日本中から優れた技術や世界に誇る和食文化など、人々の生活の知恵・英知が集結したおかげで、いつの時代も次の世を考え前進を続けてきたからだと言われています。修学旅行では様々な名所を見学しますが、名所だけではなく日常的な人々が普通に暮らす街並みにも注目してみましょう。
そして、仲間と協力したり、逆にケンカしたり、地元の人々と触れ合ったり、迷子になったり…京料理に舌鼓を打ったり、あれこれお土産に迷ったり、京都弁に聞きほれたり、お香の匂いを嗅いだり、水のせせらぎに癒されたり…そんな現地でしか味わえない、ありふれた京都の日常を、五感を研ぎ澄ませ感じてほしいと思います。
「旅の醍醐味は事前にあれこれ考えること」だとよく言われます。今から修学旅行気分を盛り上げ、多くの予備知識を備えたうえで当日を迎えましょう。きっと皆さんにとって思い出に残る素晴らしい修学旅行になると信じています・・・
校長室のひとりごと「生徒総会」
今日は生徒総会が行われます。生徒総会の場でこれまで2回校長として生徒達に話をしてきました。一昨年度はアメリカ第16代リンカーン大統領の有名な言葉「人民の人民による人民のための政治」を引用し、昨年度は、アメリカ第35代ケネディ大統領の大統領就任演説での「国家があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国家のために何をなすことができるのかを問うてほしい」という言葉を引用し「国家」を「川間中学校」に置き換えながら話してきました。
3回目となる今年は、世の中には様々な「会」が存在し、社会に出れば複数の会に所属し、様々な人と関わりながら生きてゆくということ。また日本は民主主義社会であり、それらの会の会長や役員を選挙で選んだり、予め決めた人選について会員の承認を得て決める。そして選ばれた役員は前年度の活動や会費の決算等を説明し、今年度の活動計画や予算の使途を説明し承認を得なくてはならず、その場が今日の川間中生徒会という会の「総会」だという話をしようと思っています。また日本の選挙投票率の低さを例に出し、民主主義社会で大切な、自分の考えや意見を持つこと、つまり「当事者意識」が大切だということを話そうと思っています。
今日の生徒総会が円滑でスムーズに、そして会員一人一人が自分事として参加できる会になることを期待しています。
校長室のひとりごと「まずは大人から」
ニュースを見ていると、自動車による事件や事故が連日報道されています。「高速道路の逆走」「あおり運転」「信号無視」「飲酒運転による事故」「小学生の登下校の列に突っ込む」など毎日何件も報道されているのが現状です。やりきれないのは「登下校の小学生が巻き込まれる事故」です。車を運転する者として小学生がいれば、気を付けるものですが、なぜ次から次へと事故が起きてしまうのでしょうか。子どもを預かる教員として、登下校中の事故には特別な感情でニュースを見てしまいます。児童はいつもと同じように登下校しているにもかかわらず、車の方が突っ込んでくる、子ども達はもちろんですが、我々学校の教員はどう対処すれば、こうした事故を未然に防ぐことができるのだろうと考えても妙案は思いつきません。連日、後続車等のドライブレコーダー映像に移った「あおり運転」などの自分勝手で危険極まりない運転をする大人、これだけ社会的にダメだと言われている「飲酒運転」をする大人が後を絶ちません。
多くの車にドライブレコーダーが装着され、手軽のスマホで簡単に動画撮影できる世の中だから多くの映像が記録され報道されるので、昔に比べて無謀な運転が増えたように感じるだけなのか、それとも、秩序を乱す無責任な大人の数自体が増えてしまったのか・・・
いずれにしても、皆さん安全運転に努めましょう!