校長室のひとりごと
校長室のひとりごと「地産地消」
このホームページ「校長室の・・・」のコーナーは校長の私が担当しておりますが、HP内には他にも、教頭が担当している「学校の様子」、各部活動顧問が担当している「部活動の様子」、養護教諭担当の「保健だより」事務室担当の「事務室より」、栄養士担当の「給食だより」などがあります。そちらもご覧いただけていますでしょうか?はじめにHPを開いたトップ画面に「新着情報」として毎日の給食の画像を更新しています。栄養士が毎日更新してくれています。「6月19日(木)の給食」をご覧になりましたか?6月19日(木)昨日の給食は「のだの恵みを味わう給食」でした。野田産の発芽玄米、枝豆、なすを食材として各校様々なメニューの給食で提供されました。本校のメニューは画像の通り。地元で作られた作物を地元で食べることを「地産地消」といいますが、今、この地産地消が色々な意味で注目されています。収穫した作物の輸送が短距離、短時間で済むため、輸送にかかる消費エネルギーが少なくて済むことや、収穫したての新鮮な食材を提供することができるなど「良いとこ取り」の、まさに恵み豊かな野田市ならではの給食でした。昨日の枝豆に至っては、ここ川間中の学区にある「船形地区」で朝一番で収穫したものを朝早くに納品していただき、調理員さん達が給食の時間に間に合うように美味しく茹でてくださいました。この「暑さ」と「枝豆」とくれば、あとは「ビー◯」があれば完璧です。給食ではやはり無理ですよね。
校長室のひとりごと「進路保護者会」
本日、3年生保護者を対象とした「進路保護者会」が行われます。毎年第1回目の進路保護者会はこの時期に実施しています。3年生は部活動の大会を終える夏休みともなれば、多くの上級(高校等)学校の「学校説明会」や「体験入学」「相談会」などに参加します。自分の肌感覚で行きたい学校選び(受験校選び)をはじめていくわけです。そして脱偏差値時代、「行ける学校選び」から「行きたい学校選び」について、保護者の皆さんにも生徒達同様夏休み前にご理解いただくためです。また、上級学校に進学するには入学試験に合格する必要があるため、行きたい学校に見合った学力を身につけられるよう本格的な受験勉強を始めるのもこの夏の時期で、秋には三者面談で受験校を絞り込み、私立高校では、手続きを進め12月には、実際の出願となっていきます。こうした進路選択、受験に関するスケージュール的なことを説明するのも、今回の進路保護者会の目的の一つであり、この時期に実施するのはそのためです。例年夏には各高校の入試要項が確定するので、秋の第2回進路保護者会で説明する予定です。
昨日から「校長面接」をはじめました。今年は受験生であるという自覚を促すことを目的としています。皆、これまでにない緊張した趣で、校長室のドアをノックしぎこちなく面接を始める姿には初々しさを感じます。
校長室のひとりごと「熱中症」
連日こう暑いと「熱中症」が心配になります。「熱中症」というと「夏」を思い浮かべますが、実は4月から10月までが要注意だそうで特に注意が必要なのが「梅雨」のこの時期だそうです。そもそも熱中症を引き起こす条件には「気温」「湿度」「日差し」が関係しています。ですから曇りや雨の日でも、また屋外だけではなく室内にいても注意が必要だということです。この熱中症を引き起こす三つの条件を割合で考えると「気温が2割」「日差しが1割」、そしてなんと「湿度が7割」だそうです。人間は暑いときには汗をかきます。そしてその汗が蒸発する気化熱により体温を下げてくれるのですが、外気の湿度が高ければ高いほど汗が蒸発しにくくなり結果として体温が上がってしまいます。この湿度が高い梅雨の時期に「熱中症」への注意が特に必要というのもうなずけます。この三つの条件の割合から熱中症の危険度を表す「暑さ指数(WBGT)」を計測するのが「WBGT計」、今年はこれまで以上に「熱中症」のリスクがあると想定し、この「WBGT計」を各部活動に一つ準備し、活動中には常に暑さ指数に注意を払えるようにしています。
ところで「梅雨」はどこに行ってしまったのでしょうか・・・
校長室のひとりごと「親子の会話」
6月10日は「時の記念日」でした。日本書紀によると671年6月10日、日本で最初の時計「漏刻」と呼ばれる水時計が初めて時を刻んだことから、後に「時の記念日」に制定されたそうです。その「時の記念日」に合わせて「シチズン」が小学生の子どもがいる共働き夫婦に家庭での時間の使い方について調査したそうです。それによると親子の会話時間が13年前に比べて減っているということです。その要因としてスマホの普及があげられると担当者は話しています。一昔前は家族で一つのテレビを囲みながら、といういわゆる一家団欒の光景が思い浮かびますが、今では大人も子どもも同じ部屋にいながら、個人個人でスマホを見ているというのも、とりわけ特別ではない時代なのかもしれません。一昔前なら何かわからないことがあると子どもは「ねえねえ…」などと自然と親と会話していたことが、今ではわからないことはスマホを通してAIが教えてくれる時代、会話が減少しているというのもうなずけます。ちなみに平日どのくらい子どもと話すかという調査の結果では、平均で父親が52分、母親が1時間34分だそうです。もちろんその間話し続けるというわけではないですが・・・
校長室のひとりごと「300万件突破!」
昨年度の4月始業式からブログ「校長室のひとりごと」を始めました。足かけ5年にわたるコロナ禍により、地域・社会と学校の間に大きな溝ができてしまい、地域の教育力をお借りしようにも、まず本校のことを少しでも知ってもらうための一つのツールとして「HPを活用しよう」と考え、校長として何かできることはないかと始めたのが「校長室の・・・」というわけです。始めた当初は「毎日続けられると良いな・・・」程度の気持ちでしたが日が経つにつれ、毎日続けることが「自分自身の契約」かのように今日まで続けてきています。始めた当初のHPのカウント数は「1411320」件、うれしいことに口コミで広がったのか徐々にカウントが増え、冬休みには「2000000」件を突破し、2月には始めてから100万件を数えるほどになり、そして目出度く週末に「3000000」件を突破しました。本当に皆さんのおかげだと感謝しています。単にカウント数を増やしたいのであれば、生徒の写真をたくさん掲載すれば良いのかもしれませんが、今は何かと難しい世の中、個人を特定されないように後ろ姿であったり、顔が写っている場合には解像度をわざと下げるなど個人情報の漏洩対策をしたうえで他のコーナーで写真を載せています。そんなこんなで今では、毎日約4~5000件もの方々に閲覧していただいています。これを励みにこれからも続け、400万件、500万件を目指して頑張ろうと決意を新たにしました。
校長室ひとりごと「定期テスト」
今年度最初の定期テストが来週あります。学生の頃は「テストさえなければ学生は最高なんだけど・・・」なんて考えていませんでしたか。今の野田市は前後期の二期制なので「定期テスト」と呼んでいますが、三学期制の頃は「中間テスト」「期末テスト」などと呼んでいました。そもそもなぜ「定期テスト」を行うのでしょう?その答えの前に私なりの持論ですが、学習の効果を上げるためには「学習サイクル」が大切だと考えています。短期的な学習サイクルとしては、授業中の理解を定着させるために復習する。復習の最後に「次時は何を?」と簡単に予習する。予習した内容なら授業での理解が増す。そしてまた復習するという毎日繰り返しのサイクルです。定期テストも中期的な「学習サイクル」一つと考えられます。今回で言えば4月からの約2ヶ月間の内容をテスト勉強という名の復習をする。そして実際にテストを受ける。満点ならともかく間違えた箇所をできるようにする。この一連の短期的、中期的な流れが学力の効果を上げるためには必要だと考えます。また我々教師にとっては、日頃の授業を見直し改善する一つの目安となるのがこの「定期テスト」なのです。
生徒も含め教師以外のほとんどの人は「成績をつけるため」にテストをすると答えるでしょう。確かに成績に左右することはありますが、教師も生徒もこれまでを振り返るための一つの物差しであり、今後改善するための数値的な材料、それが「定期テスト」だと考えています。
校長室のひとりごと「チャンスに変える発想」
今日明日と学校を留守にします。「関東甲信越地区中学校長会研究協議会」に参加するためです。この研究大会は、関東1都6県と新潟、長野、山梨を加えた中学校の校長で組織する校長会の研究大会で、今年で77回目、千葉県がホストとなり千葉市で開催されます。この場でも何度もボヤいていますが、時代の流れや社会の変化に伴い学校教育は大きな転換期を迎え、それぞれの学校が抱える課題も多岐にわたっています。今回の研究大会は、そんな各中学校の現状から「新たな時代を切り拓き、よりより社会を形成していく人間を育てる中学校教育」テーマとし9分科会に分かれ、それぞれの課題について協議します。一日目の今日は、開会行事、全体協議、記念講演が行われます。今回の記念講演は「絶対に諦めない!~地域と共に存続を目指す銚子電鉄の挑戦~」という演題で、竹本勝紀氏(銚子電鉄代表取締役)にご講演いただきます。全国的にローカル線の廃線が続く中で、銚子電鉄は何度も廃線の危機に直面しながらも、銚子名物「ぬれ煎餅」の生産や販売、「まずい棒」の販売、「お化け屋敷電車」などのイベント企画、映画の制作など、数々のピンチをチャンスに変える発想力で3年連続で黒字という成果を上げている実績があります。竹本氏のご講演から、本校の経営戦略のヒントが得られるのではないかと楽しみです。
校長室のひとりごと「市内陸上大会」
あいにくの天気ですが今日は市内中学校陸上大会が行われます。先月、各運動部活動の市内大会が行われましたが、この市内陸上大会は単に陸上部の市内大会ではなく、各学校とも全校体制で所属部活動に関係なくメンバーを選抜し学校対抗で競い合います。私が教員に成り立ての頃は、この陸上大会だけではなく、水泳大会、体操大会も同様に学校対抗で行われていました。今では水泳も器械体操もクラブチームの活動が主で、中学校の部活動は存続が難しくなくなっているのが現状です。しかし陸上部だけはどこの中学校にも存在し部員もいます。しかし陸上部員だけでは、大会自体が成り立たず、この市内陸上大会だけが今も残っているわけです。
本校でも、全校生徒から陸上部員を中心にメンバーを選抜し、今日の市内陸上大会に向けて練習をしてきました。学校対抗ではありますが、やはり大きな学校や陸上部員の多い学校にはなかなかかないません。今日は勝ち負けや記録だけではなく、これまでの自分を少しでも超えられるよう頑張ってほしいと思っています。
この市内陸上大会は、大会中の合間を縫って各種目の表彰が行われます。各種目優勝した生徒の所属する学校の校長が担当し、賞状とメダルを授与することになっています。今年は何回表彰を担当することができるか今から楽しみです。
校長室のひとりごと「紫陽花」
東海、近畿、中国地方の梅雨入りが発表されました。どうやら平年より3日ほど遅れで今日にも北陸地方と関東地方の梅雨入りが発表される見込みです。本格的な雨の季節がやってきました。雨の季節になると「紫陽花(あじさい)」に目が行きます。梅雨入り前からきれいな花を咲かせていたでしょうが、「梅雨と紫陽花」を関連付けられた思考回路のためでしょうか、やはり梅雨と紫陽花はセットで捉えてしまいます。紫陽花の花と言えば「ピンク」「紫」「青」ですが、植わっている土壌で花の色が決まってくるということがよく知られています。植わっている土が「酸性」を帯びているようなら、花は「青」、土がアルカリ性なら「ピンク」、そして中世の土に植わっているようなら、青とピンクを混ぜた「紫」の花が咲くそうです。
この紫陽花を見ると苦い出来事を思い出します。中学生の頃ですが、理科のテストのことです。酸性、アルカリ性で「リトマス試験紙」はそれぞれどう変化するかという問題です。先に書いたように紫陽花の花の色は土壌で決まることを以前から知っていたため、リトマス試験紙も同じだろうと、酸性は青色に、アルカリ性は赤色に変わると解答しました。しかし、実際にリトマス試験紙は紫陽花とは逆だったという話です。その間違い以来、紫陽花もリトマス試験紙も間違えずに覚えることができました。
雨の季節に紫陽花の花を見ると、そんな昔の出来事を思い出すものです。
校長室のひとりごと「〇ハラ」
今更ですがハラスメントとは「相手に不快感や不利益を与えたり尊厳を傷つける」ことです。近年、聞いたことのないハラスメント「~ハラ」という言葉を聞くようになったと感じています。その中に「〇(まる)ハラ」があります。これは若い世代を中心にSNSのチャット機能で末尾に「。」句点をつけた文に恐怖を感じるというものです。一般の企業でも仕事上の連絡等をLINEを利用していることが多いと聞きます。本校でも緊急連絡などはLINEを使用しますが、例えば部下から上司への報告に対して、上司が文末に「。」をつけたとします。上司はそんな気持ちはなくても「これで終了なの?」「切り捨てられている?」と恐怖を感じる若者が一定数いるというのです。日本語的には新聞の見出し、短歌・俳句、賞状以外は句読点をつけるのが基本なのですが・・・
話は少し飛躍しますが、中高生のSNSによるトラブルには、この「。」あり・なしを含め「?」「!」が関係している場合もあります。例えば「何でくるの?」と送られた側は、手段を「バス」などと返信するでしょうが「何でくるの」となれば「はっ、言っちゃいけないのかよ」とトラブルの原因にもなりかねません。
そんなこんなで、特に仕事で先生方にLINEを利用するときには、細心の注意を払おうと思います。これも時代の流れなのでしょうか。