校長室のひとりごと「記憶と思い出」
3年生は明日から二泊三日の修学旅行ですが「どんな修学旅行(旅行行事)にしたい?」と生徒に聞けばほとんどが「思い出に残る修学旅行にしたい」と答えます。それは今年に限ったことではなく、修学旅行に限ったことでもありません…そんな時にはすかさず「じゃあどうすれば思い出に残る?」と再び問いかけるようにしています。
「思い出」と似た意味の言葉に「記憶」という言葉があります。この二つの似た言葉を辞書で引くと「記憶」は「過去に経験した事柄を忘れずに覚えていること」とあります。一方「思い出」は「過去の体験や出来事を懐かしんで心に思い浮かべること」とあります。つまり単に覚えているというだけではなく、過去を懐かしむという感情が「思い出」には伴うという点に違いがあります。何年か経って修学旅行で京都奈良に行ったという記憶はみんなに残っていても、それぞれ経験したこと、体験したことが違えば懐かしく思う事柄も違うため「思い出」も違ってくるわけです。良い思い出もあれば苦い思い出もあるのはそのためです。今回の修学旅行では、様々な経験や体験をすることでキラキラ輝くような思い出が残ると良いですね!
ちなみに数十年前の私の修学旅行の思い出と言えば「枕投げ」で騒ぎ過ぎ、みんなで廊下に正座させられたという苦い思い出です。今となってはそれも大切な懐かしい「思い出」の一コマです。