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校長室のひとりごと「令和型の運動会」

   いよいよ6月、雨の季節になりました。雨の季節を前に全国的に各小学校の運動会が行われました。運動会では徒競走や団体種目、応援合戦など、子ども達の日頃とは違った躍動する姿が見られるものです。皆さんも子供の頃を思い出すと、運動会の花形種目と言えば「学級対抗リレー」「色別対抗リレー」だったのではないでしょうか。中学校の体育祭でも、リレーは花形種目、午前の最後や午後の最終種目に行われ、リレー選手も応援する生徒も、保護者の皆さんも会場全体の注目を集め一番盛り上がる種目、それがリレーです。

 5月は春の運動会シーズンでしたが、気になる記事を見つけました。札幌市の小学校100校にあるアンケートを実施したそうです。「運動会でリレーを実施するか?」という内容です。結果は2025年度にリレーを実施すると回答したのは、わずか19校、そのうち13校は選抜ではなく「全員参加リレー」だそうです。つまり従来のような花形種目の選抜リレーは100校中6校だけだったそうです。

 この傾向は札幌市だけではなく、全国的にコロナ禍明けに広まっている「令和の運動会」の形だそうです。「いたずらに勝敗を競うことで劣等感を感じる子どもが出るのはいかがなものか」というのがリレーを実施しない主な理由だそうです。

秋に行う本校の体育祭では「学級対抗リレー」「色別対抗リレー」を行います。選ばれない生徒の劣等感ではなく選ばれる選手の自己肯定感を育みたいと思っています。