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校長室のひとりごと「五感を研ぎ澄まして」

  いよいよ来週3年生は修学旅行です。「修学旅行のしおり」によせた文を紹介します。

 「京都」といえば何を思い浮かべますか?多くの人は、清水寺や二条城、金閣寺や銀閣寺など寺社仏閣を思い浮かべると思います。それもそのはず、京都市内には神社が約800、寺院が約1700あり、そのうちの17の寺社仏閣が世界遺産に登録されています。桓武天皇が794年に長岡京を離れ京都に都「平安京」をつくりました。時代が移り変わり何度も危機に直面しながらも、1200年以上の長きにわたり、京都は文化と経済の中心として現在も栄え続けています。一つの都市がこれほど長く栄え続けるのは世界でも珍しいそうです。なぜ京都はそれほど長く栄えることができたのか。京都は日本の文化や経済の中心だったからこそ、建築技術をはじめ日本中から優れた技術や世界に誇る和食文化など、人々の生活の知恵・英知が集結したおかげで、いつの時代も次の世を考え前進を続けてきたからだと言われています。修学旅行では様々な名所を見学しますが、名所だけではなく日常的な人々が普通に暮らす街並みにも注目してみましょう。

そして、仲間と協力したり、逆にケンカしたり、地元の人々と触れ合ったり、迷子になったり…京料理に舌鼓を打ったり、あれこれお土産に迷ったり、京都弁に聞きほれたり、お香の匂いを嗅いだり、水のせせらぎに癒されたり…そんな現地でしか味わえない、ありふれた京都の日常を、五感を研ぎ澄ませ感じてほしいと思います。

 「旅の醍醐味は事前にあれこれ考えること」だとよく言われます。今から修学旅行気分を盛り上げ、多くの予備知識を備えたうえで当日を迎えましょう。きっと皆さんにとって思い出に残る素晴らしい修学旅行になると信じています・・・