ほごログ(文化財課ブログ)

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富士塚の分布 『新編図録春日部の歴史』からのご紹介14

7月1日には各地で富士山の山開きを祝う初山の行事が行われます。
江戸時代、富士山を信仰の対象とした富士信仰(ふじしんこう)が盛んになり、この信仰のための集まりである富士講(ふじこう)が各地に作られました。
富士講では、富士塚(ふじつか)という富士山を模した人工の山を地域内の神社に作り、実際に富士山に行かなくてもお参りができるようにしました。市内には現在でも29ヶ所の富士塚が確認され、このうち水角神社の富士塚は、市の有形民俗文化財に指定されています。

「身近な庶民信仰」『新編 図録 春日部の歴史』112ページ


出張・旅行 幸松地区公民館「むかしの遊び教室」に資料が出張しました

平成29年6月24日(土)、幸松地区公民館で開催された「むかしの遊び教室」に資料を提供しました。
「むかしの遊び教室」は、地域の方々に協力していただき、子どもたちに、一昔前の遊びを体験してもらうイベントです。
郷土資料館からは、昔の道具やおもちゃなどを提供して、来場した子どもたちに昔のおもちゃ・道具を体験してもらいました。
今年度は、市民ボランティアの皆さんがおもちゃ・道具の扱い方を丁寧に指導され、子どもたちは大変楽しんでいる様子でした。

会場のようす

富多小学校の「総合的な学習の時間」での神楽の練習

富多小学校では、平成14年から第3・4学年の「総合的な学習の時間」に榎囃子神楽連の指導の下、『神楽』が取り入れられています。今年は、今日の練習で4回目となり、3年生3名、4年生9名の計12名が、演目「大黒様」の練習に励みました。前回までの練習では、古いタイヤを使った太鼓の打ち鳴らしでしたが、今回、初めて本物の太鼓を使いました。3年生は、少し緊張した様子でしたが、舞とお囃子共に4年生をお手本にしながら、金子会長の熱心な指導を受けていました。

初めて太鼓を使う練習の様子
初めて太鼓を使う練習の様子
演目「大黒様」の練習の様子
「大黒様」の練習の様子
 今後は10月下旬に開催される「けやき祭り」での披露に向け、「大黒様」「おかめひょっとこ」の習得に励みます。

尋常小学校の教科書『新編図録春日部の歴史』その13

明治5年(1872)、明治政府は学制を発布(はっぷ)しました。
春日部市域では、19か所で寺院などを利用した小学校が開かれました。
設立当初は学年が8年制で、下等小学4年、上等小学4年と分けられていました。明治19年の小学校令の交付により、尋常(じんじょう)小学校(4年制)と高等小学校(4年制)という名称が使われ始め、尋常小学校の4年間、6歳から14歳までは義務教育とされました。

教科書は、当時の文部省が作成し、全国の小学生が共通したものを使用しました。
明治9年6月14日には、埼玉県小学校教則の改定によって全県共通の時間割が定められました。教科には、読物や書取、問答、習字、算術などが並び、月曜日から土曜日まで同じ時間帯に同じ教科が割り振られました。また、第ニ土曜日は、それぞれの授業時間を半分の時間とし、半日授業としたたようです。
全ての子どもを対象とした開かれた小学校でしたが、教科書代や学用品、授業料、学校経費などを保護者が負担しなくてはならないこと等により、子どもを通学させることが困難な家庭もありました。

「国民皆学への道」『新編図録春日部の歴史』156ページ



尋常小学校読書教本と小学校日本歴史の教科書


尋常小学校読書教本

南桜井小学校”伝統芸能クラブ”での獅子舞練習

6月14日、南桜井小学校では今年度4回目のクラブ活動が行われ”伝統芸能クラブ”では早くも「笛」と「舞い」の練習が進んでいました。
現在、6年生6名、5年生3名、4年生8人と総勢17名が西金野井獅子舞保存会の染谷会長の熱い指導の下、地域に伝わる『西金野井の獅子舞』の会得に取組んでいます。


笛の練習 
会長さんの指の動きを見ながらの笛の練習風景~伝統芸能には楽譜はなく、先輩の指と音色で覚えます~

男子6名は笛の音色にのせて、「芝舞い」を練習中!~腰を落とし、激しい舞のために汗がしたたり落ちる~

7月16日の西金野香取神社でお祭りでは、保存会の勇壮な舞と共に、子どもたちの舞も披露されますので、ご期待ください。