校長室から
6月の全校集会「四葉のクローバー」
本日,放送にて6月の全校集会を行いました。
そこで,次のようなお話をしました。
みなさんは,保健室の前に四葉のクローバーの掲示物があるのを知っていますか?
「クローバーの3つの葉は「希望」「信仰」「愛情」を,そして4つ目の葉は「幸運」のシンボルとされているとか…。この中に四葉のクローバーがあるかもしれません。見つけられたらラッキー」と書かれているのを見て,一生懸命探したのですが,残念ながら校長先生には見つけられませんでした。
この「幸運のシンボル」とされている四葉のクローバーですが,4つ目の葉は,実は,誰かに踏まれたりして傷ついたことによってできたものなのだと知っていましたか。
クローバーの葉は,小さい赤ちゃんの葉がだんだん大きくなってできるのですが,小さい赤ちゃんの葉のうちに踏まれたり,傷つけられたりすると2つに分かれてしまうことがあるそうです。そうすると,クローバーはその傷を治そうとして,たくさんの栄養を出して,2つに分かれてしまった赤ちゃんの葉は,それぞれ大きな葉に育ち,四葉のクローバーになるのだそうです。
幸運のシンボルと言われる四葉のクローバーは,傷ついた葉っぱが,その傷を治そうとする力で生まれたものなのです。
生き物のもつ力ってすごいですね。そんな風に生まれた四葉のクローバーだから,運よく見付けられると,そのすごい力のおすそ分けがもらえて幸せになれるのかもしれないですね。
毎日の生活の中で,うまくいかないことがあって落ち込んでしまったり,元気をなくしてしまったり,悩んだりして,心がちょっと痛くなることがあります。そんな時は,これを乗り越えることができた時には,きっとクローバーの4つ目の葉のように,新しい何かが生まれると信じて,校長先生は頑張るようにしています。
みなさんも,何か辛いことがあったときには,クローバーの4つ目の葉のことを思い出してちょっと勇気を出してみてください。一人で乗り越えることは難しいかもしれませんが,そんな時には,周りのお友達や先生,おうちの人たちの力を借りて乗り越えて,一枚葉っぱを増やすように成長してほしいなと思います。
また,周りにいるお友達や家族が,なんか元気がないな,辛そうだなと気づいたときには,そのお友達や家族が新しい葉っぱを手に入れられるように,力を貸してあげてください。
楽しいことも,つらいことも,たくさん経験して,みなさんが素敵に成長していくことを楽しみにしています。
保健室の前の掲示物です。
追伸: この日,保健室前の廊下を掃除していた5年生が,「校長先生,四葉のクローバーを見つけたよ」
と言って,その場所を教えてくれました!
四葉のクローバーを見つけられずに困っていた私に,早速,力を貸してくれたのです!
とっても,幸せな気持ちになりました。
高野山小学校 校長 中野 直美