校長室から
〔校長室から〕今年の夏休みは20日間
今年の夏休みは20日間
校長 安田 憲司
7月になりました。学校は学期末を迎えています。
本校では,今回の新型コロナウイルス感染症に対応する中で,「ウイルスと共に生きる」という体験から,生きる力や予測不可能な事態との向き合い方を身に付け,「自分も友達も大切にできる子ども」を育てていきたいと考えています。ウイルスは見えません。ですから「飛沫感染であること」や「よく考えて予防すれば決して怖くないこと」を学年に応じて説明しています。
また,先生方は,「できない」から「工夫すればできる」という発想の転換をしながら,できる限り通常に近い形での教育活動を展開しています。この様子は本校のホームページでもお伝えしたとおりです。
6月22日から一斉登校がスタートしてまだ間もないのですが,やはり学校は子どもたちが主役だと,賑やかな声を聞く度に思います。子どもたちが健やかに育っていくよう全力で頑張らねばという思いを強くしたしだいです。「毎日学校に登校できること」「クラスみんなで学習したり遊んだりできること」「友達みんなで給食が食べられること」こんな当たり前のことができることを喜び合う。校長の私も生まれてから今日まで,1度も経験したことがない大きな動きが世界中で起きるなんて誰が想像できたことでしょう。
それにしても,高野山の児童は,3月から三ヶ月間,家庭学習をよくがんばりました。本を読んだり,算数に挑戦したり,縄跳びをとんだり,歌をきいたりと自分で計画を立てて良く取り組みました。さすが高野山小の児童だと感心しております。
少しずつ以前の姿にもどりつつある社会ですが,学校では,身体的距離の確保,マスクの着用,手洗いや消毒の励行,3密(密集,密接,密閉)を避ける等の感染症予防対策や指導に今後も全力で努めてまいります。さらにこれからは,熱中症対策にも十分に気を付けて参りますのでご家庭でもご協力をお願いします。
現在各クラスでは,3月に学習すべき内容を取り戻しながら新学年の学習に入っています。順調に進めてはいますが,これがなかなか大変です。これまで夏休みの前にお渡ししていた「通知票」は,休校の関係で10月2日にお渡しすることになりました。夏休みも短くなるので,いわゆる“夏休みの宿題”も大幅に見直しが行われています。詳細は個別面談時にお伝えします。
さて,6月12日付けで本校に1名少人数指導教員が配置されました。講師としての経験もあり,本当に心強い限りです。基本的には4年生の算数を中心に指導にはいってもらっています。詳しくは,学校だより裏面をご覧ください。
また,子ども見守り隊をはじめとする地域の方やPTA役員の皆さんのご支援・ご協力にも心より感謝します。ありがとうございました。今後とも引き続きお力を貸してください。
最後に,8月1日から子どもたちが楽しみにしている夏休みがやってきます。保護者のみなさま,地域のみなさまに見守られ,大きなケガや事故もなく無事に夏休みが迎えられそうです。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
8月21日からの2学期もどうぞ,よろしくお願いいたします。
〔校長室から〕学校の再開に向けて皆様へ感謝の言葉を贈ります(6/1号)
校長 安田 憲司
新型コロナウイルスのため4月8日からの臨時休校の間,学校は見事に咲いた桜も既に新緑の季節を迎えています。
はじめに,新型コロナウイルス拡大防止のために,医療等各方面の機関に従事していらっしゃる地域の皆様,休校中の子ども達の生活や学習に対しましてご協力いただいている保護者の皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございます。昨年に引き続き本校にお世話になります校長の安田です。コロナ騒動で今年度の職員の紹介もできませんでしたが,4月1日付けで異動となりました教頭他10名の先生方が新規採用または他校からおいでいただきました。そして,お休みをいただいておりました4名の先生方が戻って参りましたことをご報告いたします。
思い起こせば5月23日が運動会の予定でした。昨年は暑さのため途中で延期をしなければいけない状況だったことを思いだします。
さて,学校では,これまで学校再開に向けて密集,密接を避けるための手立て等を考えたり,環境整備を行ったり,分散登校の開始に備えてまいりました。
ホームページや電話を活用した子どもたちの健康確認や毎週金曜日の励ましと課題確認のメール。5月8日からは各家庭への訪問と課題の配付を行ってきました。
長い家庭生活で登校意欲が心配されていた新1年生は,保護者の皆様のご理解とご協力をもって時間差による体験登校も無事全員の参加で行う事ができました。
25日の分散登校練習日では,再開に向けた第1段階として「新しい生活様式 高小バージョン」を示しながら,再開に向けた学校生活について確認することができました。子どもたちの元気な顔を見ることができ,私たち教職員も元気をもらうことができたと話していました。
児童の皆さんは,学区内にも新型コロナウイルス感染拡大防止関連各機関で昼夜を問わず従事してくださっている方がいらっしゃることを意識して行動できるようお願いします。6月1日以降も登校しない日がありますので,マスクの着用も含め,外での行動については,ご家庭でも声かけをお願いします。
教職員一同,一丸となってこの緊急事態をのりきっていきたいと考えておりますので,今後とも,ご理解ご協力の程,よろしくお願い申し上げます。
では,雨の季節6月になります。学校での生活の様子は,ホームページ等でお知らせしていきます。
今月も,どうぞ,よろしくお願いいたします。
〔校長室から〕6年生との思い出を語る
「3月は,卒業の月」
校長 安田 憲司
6年生が5,6名ずつ校長室を訪れ一緒に給食を食べる企画も残念ながら最後の1クラスを残して
終了してしまいました。12:20~12:55までのたった35分間ですが,その間
様々な話をしながら楽しい時を過ごしてきました。6年生とは,これまでコンクールや競技会,
修学旅行や校外学習で一緒に行動することはありましたが,じっくりと膝つき合わせての
会食をする機会もなかったので,校長としてとても楽しみな企画です。
「担任の先生はどんな先生なの?」「クラスをひとことで言うとどんなクラス?」
「今一番こだわっていることは何?」などの問いかけに,実に自然に回答してくれます。
また,同時に私のこれまでの歩みについても紹介しています。「昔はバンドを組んでいて,
音楽活動をしていたのだよ」と話すと,今度聞かせて欲しいなあとうれしい声。
こういう触れ合いの時間を与えてくれた6年部の先生方,参加してくれた6年生に感謝です。
6年生と過ごしていて気づいたのですが,6年生はどのクラスの人も,きちんとした
言葉遣いや気遣いを見せてくれたことです。さすが最上級生!
そういえば,先日行われた「ミュージックフェア」でも同じ事を感じました。下級生を気遣い,
これまで身につけた技能を存分に発揮していました。教務主任の村岡先生は,あまりにも
見事な演奏だったので,途中で写真を撮ることも忘れて聴き惚れてしまったと話していました。
私も同感です!合唱部も,吹奏楽部もひとり一人が自信をもって表現している姿は
本当に立派でした!
残すところわずかではありますが,6年生として学校をリードしてきてくれた101名が
今後どんな活躍を見せてくれるか楽しみです!
最後に,2月16日に行われた「利根町駅伝大会」に出場した本校の選手が男女とも優勝する
という快挙を成し遂げてくれました!このアベック優勝は,本校の45年の歴史になかでも
例のない素晴らしい出来事だと聞いています。ゴールまであきらめずに走り抜いた選手のみなさん。
優勝チームには入れなかったけど,共に汗を流し練習に励んできた陸上部のみなさん。
そして,その選手を励まし,支えてくださった保護者のみなさまと指導にあたった先生方に
深く感謝するとともに,ここにその快挙をお知らせいたします!
残りわずかな令和元年度ですが,どうぞよろしくお願いいたします。
〔校長室から〕「大変なときもごまかさないでやるべきことを行う」
「大変なときもごまかさないで やるべきことを行う」
校長 安田 憲司
先月号で今年1年のめあてを立てたことをご報告しましたが,みなさんはめあてに向かって取り組んでいますか?私は,「健康に過ごすために自分にできることを行う」と定めたので,早速自分にできることを探して取り組んでいます。でも,いつも「今日くらいは気にせずごはんを食べちゃおうかなあ」と弱い自分に負けてしまいそうになっていました。そんなとき次のようなお話に出会いましたのでご紹介します。
2020年は東京オリンピックですが,アトランタオリンピック,シドニーオリンピック,アテネオリンピックと続けて金メダルを取った柔道日本代表の野村忠宏さんのエピソードです。
彼は,金メダルをとった日,次の日に試合のある選手の荷物を用意したり,時間を教えたりとお世話係をきちんと行っていたそうです。柔道着をとても丁寧に畳み,バッグにしまう。メダルをとったので,インタビューやら取材で寝る時間も無いほど忙しいはずですが,それが日本チームの決まりだからとせっせと行ったそうです。
また,柔道日本代表監督の山下泰裕さん(元ロサンゼルスオリンピック金メダリスト)は,「全日本チームが目指すのは“最強の選手”ではなく,“最高の選手”」と仰ってます。柔道だけが強い「最強の選手」ではなく,柔道も強いけど人としても素晴らしい「最高の選手」という意味なのだと思います。
オリンピックで金メダルを取ることはとても大変なことです。きっと体だけでなく,心もかなり疲れていたことでしょう。それでも,野村選手は甘えず自分のやるべきことを他の人に負けないように行っていた。野村選手は,山下監督の仰るところの「最高の選手」なんだと私は思いました。
私たちは疲れていたり,忙しかったりすると,つい弱い自分の心に負けてやるべき事をやらなかったり,ごまかしてしまったりすることがあります。そんなとき,この「最高の人」を思い出して,人として大事なことをきちんとできる,そういう人でいようと思いました。
さて,あと30日登校すると6年生は卒業となります。これからの1日1日がより一層大切な日々となりますので,高野山小学校の児童のみなさんも,「最高の人」を目指して歩んで欲しいです。
そして,今日2月3日は節分です。自分たちの心の中にいる「適当にやったりごまかしたりする鬼」を外に追い出し,自分の弱さに負けないよう,校長先生も豆まきを大きな声を出して行いたいと思います!みなさんも是非!
今月もどうぞ,よろしくお願いいたします。
〔校長室から〕あけましておめでとうございます!
「健康に過ごすために自分にできることを行う」
校長 安田 憲司
新年あけましておめでとうございます。
2020年というオリンピックイヤーがスタートしました!それと共に,3学期という一番大切で,そして最も短い学期が始まりました。短いので,ちょっと油断しているとあっという間に終わってしまいますが,私は,609名のみなさんと一緒に楽しく充実した日々が過ごせるかと思うと今からわくわくしています。
地域・保護者のみなさまにとって2019年という年はどんな1年だったでしょうか?
私は,校長として判断に苦しんだ1年だったように感じています。そのほとんどは,異常といえる気象状況による判断です。暑すぎる5月や寒すぎる7月の気温。9月から10月の台風や大雨。秋はいつ来たのだと感じたあたたかい11月。寒暖差に苦しんだ12月。これからは,「例年どおり」という気持ちでいたのでは対応に苦慮することになるのだと気持ちを引き締めております。
さて,「1年の計は元日に有」とはよく言いますが,みなさまはどのような計画を立てられたのでしょうか?私は「健康に過ごすために自分にできることを行う」という計画にしました。「お酒や食事も過ぎると良くない」ですし,「適度な運動は大切」です。ストレスをためるのはだめです。いずれも昨年を振り返り,反省したことを元に考えました。これを定期的に振り返り,自分自身に問いかけることは,簡単そうに見えてなかなか難しいものです。変わると言うことは難しいことだからです。どうしても人間は今までどおりにやりたくなってしまうものだと,これまでの経験から学んできました。
つまり,この計画を実現していくためには「今までどおりにやりたいという自分の甘えた気持ちを捨てて,新しい気持ちで挑戦していくという心がけが大切になる」ということです。
高野山小学校の子どもたちも,2学期の終業式で「新たな年,自分なりのめあてをもとう」と話をしたので,きっと様々なめあてをもって学校に来ていると思います。中には,考えてはみたものの,まだ決まっていない人もいるでしょう。でも慌てる必要はありません。友達や家族,先生と相談しながらじっくりと昨年を振り返り,今の自分にピッタリの計画を立てれば良いのだと伝えていきます。そして,教職員が一丸となって子どもたちが立てた計画の実行に少しでも支援できるようにかかわっていければと思っています。
本年もご支援,ご協力をよろしくお願いいたします。