校長室から
時には立ち止まって
今年度もいよいよ最後の一月となりました。一月と言っても6年生は後2週間あまりで卒業です。今,その6年生とは,毎日のように校長室で会食を行っています。この会食は,毎年行っていますが,今年は,じっくりと話ができるようにと,1回の人数を減らしました。そのせいか,おしゃべりもはずみ,笑いの絶えない会食となっています。思わぬ「恋バナ」や内緒の話が聞けるのも会食の醍醐味です。
卒業式が近づいてきたので,そろそろ,「校長式辞」も考えなくてはいけません。6年生にとっては,一生に一度の大切な小学校の卒業式です。その中で話す式辞の内容は,毎年,時間をかけてじっくりと考えています。さて,今年はどんな内容にしようかと悩んでいる時,ふと,高野山小学校の「校章」が目に止まりました。校章には,6枚の葉が描かれています。その葉は,高野山小学校のシンボルである「ケヤキ」だということは予想できましたが,今まで,きちんと校章について調べてみたことがなかったので,改めて,調べてみましました。その結果,6枚の葉は確かにケヤキの葉でした。では,「なぜ6枚なのでしょうか」・・・「バランスや縁起がいいから」「1年生から6年生」・・・,6枚の意味もちゃんとあったのです。6枚のケヤキの葉には,「健康・英知・愛情・協力・根気・親和」と言う,6つの願いが込められて,昭和50年に開校と同時に作られたのです。その理由や内容については,卒業式の式辞の中で詳しくお話ししようと思っています。
私達の身の回りには,意外に知られていない秘密がたくさんあります。毎日忙しくしていて,つい見逃してしまいがちです。時には立ち止まって,気になることを詳しく調べてみることも必要ではないでしょうか。その中には,きっと大切なことがあるかもしれませんね。