校長室から

校長室から

コロナを乗り越え、学級の思いを全力で届けた合唱コンクール

 11月25日(水)、龍ケ崎市文化会館大ホールで令和2年度合唱コンクールを実施しました。コロナ禍の影響で保護者は各家庭で1人のみの学年入れ替え制、地域のみなさんにはご案内を差しあげることもできませんでしたが、生徒たちはここまでの努力の成果を遺憾なく発揮し、素晴らしい音楽会の1日とすることができました。
 コロナ禍の中、1学期の合唱コンクールは中止、歌声活動の再開もなかなかできずに練習開始は例年よりも遅れ、壁と向き合いながらのパート練習、フェイスシールドをつけながらの全体練習と苦心の連続ではありましたが、本当に、それぞれの学年・学級で、それぞれの特色を出した素晴らしい発表だったと思います。1日があっという間に過ぎていったという思いです。ステージ上でもソーシャルディスタンスを要求され、一人ひとりの間隔を空けた歌いづらい隊形に加え、マウスシールドをつけながらの発表をもろともせず、生徒たちの素晴らしい歌声がホールいっぱいに響き渡り、それに聴き入っていたら時間がとても短く感じました。
開会式で1年生には休校明けからの学級の団結を、2年生には昨年度のコンクールから大きく成長した姿を、3年生には中学校生活最後のコンクールにかける思い、数ヶ月後には一緒に卒業していく学級の仲間への思いが溢れる演奏を期待しているという話をしましたが、それぞれの学級の演奏と生徒たちの一生懸命に歌う表情から見事にそれが伝わってきました。湖北中の伝統である合唱とはいえ、どの学級にも歌声活動が嫌い、或いは苦手な生徒が何人かいるはずですが、誰1人としてそれを感じさせないステージで、入賞をした、しないはありますが、学級による差などほとんど感じさせない発表であったと思います。学級全員が心を一つにしてコンクールにかける思いを全力で表現し、そのメッセージが伝わったからこそ、歌の完成度云々に関わらず、聴く側の人たちも真剣な眼差しでステージ上の全ての学級の発表に魅せられていたのだと思います。
 また、今年度は残念ながら特設合唱団の活動ができなかったため、例年、その発表に充てていた時間は、審査員をお願いしたプロのソプラノ歌手・吉田真澄先生にステージをお引き受けいただき、生徒たちはその素晴らしい美声に心酔してか、微動だにせず目を輝かせて聴き入っている様子が微笑ましくもありました。
 次は3学期、学級を越えて3年生を送る会や卒業式での歌声、つまり学年や全校でのまとまりが問われることとなります。賞など関係ない日々の歌声活動にどう取り組めるかで湖北中生の真価が問われます。みんなのために心を合わせて人と繋がることの大切さを学んだこの合唱コンクールの経験を活かし、さらに聴く人の心に感動を与える歌声を自分たちの手でつくりあげていってほしいと願っています。
  会場を訪れて、生徒たちに温かい応援と拍手を送っていただいた全てのみなさんに改めて感謝いたします。ありがとうございました。

※上以外の合唱コンクールの様子(写真)と3年生の自由曲の動画を「生徒活動の様子」のペー

 ジにアツプしていますので、ご覧いただければと思います。

地域のみなさんから学び、中学生のできる地域貢献を考える1年生総合学習

 地域の中核を為す公立学校、そして本校の使命でもある「地域の未来を担う人材の育成」に向け、今年度から1年生の総合学習で「地域の課題を知り、自分たちにできる地域貢献活動を考えて行動しよう!」というテーマに取り組み始めました。
 13日(金)に事前のオリエンテーションを行い、学習の目的、概要と今後の流れについて理解を深め、20日(金)は生徒自身が地域に足を運び、地域の各種団体で活動されている方や地域にお住まいの方に直接お目にかかり、インタビューをしながらいろいろな話(それぞれの方がここまで地域にどんな貢献活動をしてきたか等)を伺ったり地域の課題を探求してくる学習を実施しました。
 地域の課題を知ることはもちろん、教員や自分の親以外の大人とコミュニケーションをとること自体が社会性を身につけるための大切な学習だと考えていますが、生徒はお会いする時間や場所を決めるための事前電話からかなりの緊張感をもって取り組んでいました。そして、何よりもこの学習の趣旨を理解し、ご協力いただけた方が25名もいることに感謝しています。
 いつも話していますが、「地域の宝である地域の子どもたちを学校・家庭・地域の3者が総ぐるみとなって育てていく」ことが子どもたちの健全な成長を促し、地域の未来にも繋がっていきます。昨年度の授業支援や過日の就職体験面接官に続き、今回ご協力いただいた25名のみなさんとともに、今後とも地域の子どもたち・地域の未来のために、保護者・地域のみなさんのさらなる本校教育活動への参画をよろしくお願いしたいと思っています。
 25名の地域のみなさん、本当にありがとうございました。

女子駅伝・接戦を制し夢の関東大会出場!

 7日(土)、柏の葉公園特設コースで県駅伝大会が開催されました。県内各地の予選を勝ち抜いた40校余りの学校が参加し、過日お知らせしたように、本校の女子駅伝部も葛南大会を2位で通過し、この日に向けて、日々厳しい練習を続けてきています。
 やや肌寒さも感じた10時45分、いよいよ女子の部かスタートしました。県内の実力者がそろう1区を見事に上位で襷を繋ぎ、2区で順位をあげながら、3区、4区と素晴らしい走りでこれを維持、終始安定した順位でアンカーに襷を繋ぎました。最終5区はスタートからゴールまで2位~5位が抜きつ抜かれつの大接戦。最後の最後で5位の学校を振り切り、見事に第4位でゴール。上位4校のみに与えられる関東大会の出場権を手にしました。
 ゴール後、選手たちは大粒の涙を流して抱き合い、心からの喜びを爆発させていました。きっとコロナ禍で練習できなかったあせりやここまでの厳しい練習に耐えて頑張ってきた、そんな日々が脳裏をよぎったのだと思います。
 関東大会は12月6日(日)、茨城県ひたちなか市での開催となります。夢の大舞台で思い切り疾走する生徒たちの姿が今から楽しみです。
 保護者・地域のみなさまも応援をよろしくお願いします。ガンバレ駅伝部!

有意義な1日!次に繋がる2年生校外学習

 5日(木)、中止となった2年生林間学校の代替行事として、筑波山への登山と観光農園での果物(柿)狩りを実施しました。朝からよく晴れて穏やかな小春日和の1日で、校外学習には最高の天候となりました。
 朝、集会では実行委員長から、「コロナ禍によって何もできずに落ち込んでいた私たちに、このような機会をくださったすべての人に感謝し、1日を楽しく、率先垂範の目標を達成して次に繋がる校外学習にしましょう」という話があり、意欲満々で出発しました。
 感染拡大防止のため、バスは1クラスで2台ということで、1台当たりの生徒数は少なかったのですが、どのクラスもレク担当が頑張り、あっという間に筑波山の麓に到着。学級写真を撮って、御幸ヶ原コースの登山道に向かいました。林間で予定していた磐梯山ほどではないとはいえ、全員が弱音を吐くことなく、むしろ想定していた時間よりも早くゴールまでたどりついたのは立派です。それを褒め称えるかのように、晴天の御幸ヶ原から眺める関東平野は壮大で、遠くにスカイツリーも確認することができました。
 筑波山を後にし、午後は柿狩りです。「柿では子どもたちはあまり好んで食べないのではないか?」という我々の心配をよそに、市場に出回っている物より大きく、シャキシャキして甘い柿は子どもたちに大好評で、夢中で食べている姿が印象的でした。農園のご主人からも「とても素直でいい生徒さんですね」とお褒めの言葉をいただきました。
 こうして瞬く間に1日が過ぎていったわけですが、1度だけ実行委員や先生方から注意を受けることがありました。それは昼食後に買い物をし、全体が集合する時間が10分近くも遅れてしまったことです。買い物客が大勢で列に並んでいて…というのが大半の生徒だったようですが、買い物の時間にはかなりの余裕があったはずなので、自分がどう行動し何を優先して判断するのかというという考えが不足していたようです。通常ですと林間学校で同じように何らかの失敗をして、それを活かして3年生の修学旅行では…と系統的に生徒たちが集団として成長していくことを考えると、今回、この校外学習を実施できたことには大きな意味があったと改めて思った瞬間でした。ただ、2年生は宿泊が伴う行事を経験しないまま修学旅行に臨むことになりますので、やはり未知の場面でも主体的に考え、判断して行動できる人材を育てていかなくてはいけないということも強く感じた有意義な1日となりました。

※上の3枚以外の写真は「生徒活動の様子」のページにアップします。

大成功!全力競技と笑顔のスポーツフェスティバル

 23日(金)と26日(月)(23日に降雨のため中断してしまった競技のみ)、体育祭の代替行事としてスポーツフェスティバルと題した新しい行事を実施としました。感染症対策もあり、保護者・地域のみなさんには公開できなかったことをお詫び致します。
 ほとんどの学校は密を避けた無難な種目で短縮形の体育祭を実施したようですが、本校は3年生の気持ちを優先、彼らにアンケートをとり、代表者の考えを聞いたうえで体育祭を実施しないことを決定しました。コロナ禍で世の中に多くの制限がかけられている今、学校だけではなく世の中全体が前例踏襲というわけにはいかず、新しいものを考え、工夫し、実行していく力が求められる。来年度もどうなるかわからない今の状況で、新しいものを創造した意義はとても大きく、次年度にも必ず繫がっていくという話を開閉会式でしました。
 競技の方は、最初に学級対抗の長縄跳びを行いましたが、一週間前から各学級で必死に練習していたこともあり、大いに盛り上がりました。生徒たちの必死な表情、制限時間を1秒たりとも無駄にしない真剣さが印象的でした。続いてのシスター対抗選抜リレーは、走っている選手が懸命なのはもちろんですが、応援している生徒たちの熱狂もすごく、学級対抗や体育祭での紅白のように2色対抗もいいけれど、本校のようにすべての学年の学級数が同じならシスター対抗もOKだということがよくわかりました。その後、学年ごとに生徒たちが選択した球技で学級対抗の戦いを繰り広げていましたが、どの生徒も楽しそうに、降雨による水入りこそ残念でしたが、思い出に残る2日間を過ごせたように想います。
 次はいよいよ湖北中の売りでもある伝統の合唱コンクールです。これもコロナの影響ですべてが例年通りというわけにはいきませんが、スポーツフェスティバルでの元気と笑顔そのままに、むしろ例年よりも素晴らしい音楽会、発表会となるよう生徒たちを支援していきたいと想います。
 保護者・地域のみなさんにも生徒たちへの応援と励ましをよろしくお願い致します。

※上記以外のスポーツフェスティバルの様子(写真)は「生徒活動の様子」にアップします。