校長室より

校長室より

美しい心は美しい言葉から

「美しい心は美しい言葉から生まれる」

ある教育雑誌のコラム欄に書かれていたタイトルです。

まさにその通りだと思います。

人間は言葉を持って人間となるのですから、言葉は人を育てることになります。

今の時代、小さい子どもや青年もテレビ等の影響により短い言葉・意味不明の言葉が大変流行しています。

「キモイ、ウザイ、カワイイ、超○○○○、神、神ってる等」

では、美しい日本語のしらべはどこにあるのかと言えば、小学校の音楽の教科書にも載っている童謡唱歌もその一つでしょう。

現在使用している音楽の教科書には、「こころのうた」として長い間歌いつがれこれからも歌いついでいきたい歌として紹介されています。

4年生では、「とんび」「まきばの朝」「もみじ」「さくらさくら」

5年生では、「こいのぼり」「子もり歌」「冬げしき」
            「スキーの歌」

6年生では、「おぼろ月夜」「われは海の子」「ふるさと」
            「越天楽今様」

4月のある朝の職員打ち合わせで、

「おぼろ月夜」の歌詞を配り全職員で歌いました。

なんと心地よいリズムと言葉の響きなのでしょうか。

 

菜の花畑に 入り日うすれ

見わたす山のは かすみ深し

春風そよふく 空を見れば

夕月かかりて においあわし

 

里わのほかげも 森の色も

田中の小道を たどる人も

かわずの鳴く音も かねの音も

さながらかすめる おぼろ月夜

 

美しい言葉を育む上で重要となるのが文語文なのです。

子ども達は、この旋律良く響きがいい文語文を

好んで覚えてしまうものです。

子どもの頃に、書き言葉である文語文の素晴らしさを

声に出し,歌って暗記させたいと思います。

その美しい日本語のしらべによって

いつしか美しいこころも育っていって欲しいと願います。