校長室より

校長室より

褒めて育てる

一人一人の子どもは全て個性を持っております。その個性の中から良い所を教師や親がしっかりと見つけて褒めてあげる。その場しのぎの褒め言葉でなく、一人の子と日々真剣に向き合う中でしか見いだすことができない長所を探し出すことが何よりも大事になります。

我孫子第一小のPTA役員会や職員に次のような話をしました。

「ほめ言葉のシャワー」を実践している福岡県北九州市の小学校に勤務されている男性教員のことは知っていますか。NHKの人気番組である「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも出演した人です。4月の読売新聞にも「ほめ言葉で深まる絆」という見出しで特集記事が掲載されておりました。

「ほめ言葉のシャワー」のキーワードは、「自信」と「安心」だそうです。教室内にこの自信と安心がなければ当然子どもも自分らしさが出てこないのです。教師はその子らしさが集団の中で発揮できる環境を作り上げていくことが大事になります。子どもは集中的に褒められる経験はめったにありません。
 毎日の帰りの会等で一人ずつ教室の前に出てきて、クラス全員と担任の先生からその子の良い所をシャワーのように言葉で浴びせてあげる。目立たない子や上手くできない子にも目が行きわたる。褒める観点も分かってくる。そうすることで教室内の絆が深まっていくようになる。

学校でも家庭でも、子どもは褒めて自信をつけさせ、その子らしさをしっかり認めて伸ばしたいものです。
 褒められた心地良さがないと叱られても子どもは聞く耳を持ちません。私たち教師や保護者は、ある意味、叱るためにも褒めておく必要があるのです。