学校の様子

学校の様子

「お昼の放送」再開

 生徒会メディア委員会による「お昼の放送」が、3年ぶりに再開しました。これは、給食の時間にメディア委員の生徒が、献立やその日の給食についての一口メモを放送します。5月9日は、豆乳パンナコッタがデザートに提供されましたので、「豆乳」についての話がありました。

 また、「今日の記念日」のアナウンスもありました。5月9日はアイスクリームの日、黒板の日だそうです。そして、生徒たちが選曲した音楽を流し、給食の時間に彩りを添えていました。

 

 感染対策は継続しますが、少しずつ以前の学校生活が戻ってきています。すべて過去に戻すのではなく、コロナ禍によって新しく取り組んだ良いものは継続し、生徒の主体性を尊重しながら常により良いものを目指していきます。

修学旅行5

 これまで3日間の様子について、時間を追って紹介してきました。最後は、実行委員を中心に「生徒自身が修学旅行をつくる意識」で行動していた様子をお知らせします。

 実行委員は10名。今回の修学旅行に向けて実行委員会が結成されました。事前に何度も話し合いを重ね、スローガンを決めたり役割分担をしたりして、準備を進めてきました。

スローガン: 「古都の伝統に触れ、友情を深める旅 ~歴史の世界へおいでやす~」

 このほか、しおり編集委員も活躍しました。様々な人が関わって実現した修学旅行でした。

  

 修学旅行当日、実行委員は出発式に向けて、早朝の片岡駅に集まってきた生徒たちへ呼び掛け、整列させるところから始まりました。

 

 旅行中にも、実行委員が公共のマナーについて気付いたときに自主的に言葉を掛けたり、次の場面で必要なことを先に伝えられるようしおりを見て確認をしたりしていました。

 

 はじめの頃は、実行委員からの発信が多かったのですが、それに協力し生徒一人一人が全体のことを考えて行動する様子が増えていきました。生徒の感想にも表れているので一部紹介します。

「実行委員がクラスの人に大きな声で指示をしていたのですごいなと思いました。」

「人員確認をするときに班のみんなが『全員いるよ!』などと声を出してくれたり、手を振ってくれたりしてくれたのでとてもスムーズに行うことができた。とてもありがたかった。」

「バスでも新幹線でもどの場面においてもみんな自分で考え行動し、先生への負担は少なかったと思う。」

  

(班別研修の会計係が、残金を分配するために計算をしている様子。実行委員以外の生徒たちも活躍していました。)

 

 旅行中も、旅館では実行委員会議を行い、良かったことや改善点を話し合い、翌日の朝食の時に連絡をしていました。実行委員の連帯意識が高まり、日中も声を掛け合う様子が多く見られました。

  

 最終日の朝に荷物を発送するため、1階のロビーに荷物を出す順番を考えたのも実行委員のアイディアです。3階の生徒の荷物から順番に館内放送を使ったり各階にいる実行委員が呼びかけをしたりして、6階の生徒の荷物までを、狭い階段を混乱なく短時間に行うことができたのは素晴らしかったです。この頃になると、みんなのために役に立つ行動をする楽しさを感じていた様子が見て分かりました。

   

(生徒たちは実行委員の方へ意識を向けている写真)

 

 東京からのバスがいよいよ片岡中学校に到着するというとき、生徒の目に映ったのは、暗闇の中、全ての教室の電気が付いていて明るく輝く校舎からの光です。「帰ってきた」という思いを感じたことでしょう。生徒の帰りを待っていた先生方の粋な計らいです。バスを誘導する先生方も多く出てくださっていました。

 バスを降り始めた生徒たちから「実行委員は全員先に降りたかな?」という発言が聞こえました。実は、実行委員が代表して出迎えてくださった先生方にお礼の挨拶をするためだったのです。

 事前に生徒同士で打合せをしていたのでしょう。実行委員に協力する他の生徒の気持ちもうれしかったです。先生方ももちろんですが、生徒も粋な計らいができるのですから、感動しました。

 

 最後に、生徒の感想をいくつか紹介します。多くのことを学んだ様子が、言葉になって表れています。御家庭の皆様の御協力あっての修学旅行でした。本当にありがとうございました。今回の学びを、今後の日々の学校生活につながるように、連続性を意識させていきたいと思います。

 

・修学旅行先でも感謝の言葉などのお礼やあいさつは欠かさずすることができたので続けたいです。

・3日間だけではあったけど、ここまで長い時間クラスの人と過ごしたことはなかったので、皆のことをより知ることができました。

・一人一人が公共の場でのマナーを守り、常識のある行動を心がけていた。また、挨拶も誰かから指示される前に自ら進んでできていた。

・今回の修学旅行で私は、自主性などを身につけることができました。これからは、身につけた自主性を学校生活で生かしていきたいと思います。

・修学旅行を通じて友達の大切さを改めて感じました。班別研修や旅館の生活は仲間の協力があったからこそ成り立ったのだと思います。友達と協力することを忘れずに、今後の合唱コンクールや受験でも支え合っていきたいです。

・修学旅行を通して、主体的な行動や仲間との協調性が修学旅行を楽しく過ごすための必須能力なのだとわかった。これから行われる行事などに修学旅行で学んだ主体性・協調性のスキルを生かしていきたい。

・修学旅行で学んだ「自分で考えて行動する」というのを日常生活でも頑張ってやっていきたい。色々な人の支えや協力があって行くことができたので、感謝の気持ちを忘れないようにしたい。

修学旅行4

 今回は、修学旅行3日目(4月25日)についてお伝えします。

 この日は、2日間お世話になった旅館を学級ごとに出発し、「京都クラス別半日研修」を実施しました。それぞれの見学先を見て回り、最後は京都駅で合流です。

 その後、新幹線に乗って東京駅へ、東京駅から学校までをバスで移動して、無事に全員が揃って帰校することができました。引率側としては、安堵の瞬間です。保護者の皆様には、お迎えに駆け付けてくださり、ありがとうございました。

 それでは、各クラスの半日研修の様子をお知らせします。

●1組(東寺、組紐づくり、北野天満宮)

          

●2組(北野天満宮、鈴虫寺、京都タワー)

       

 2組は鈴虫寺で法話を聞きました。その感想を最後にご紹介します。

「鈴虫寺の法話で即今只今という言葉を習いました。夢が決まっていない僕にとってこの言葉は、とても心に響きました。今後は将来に向けてすべきことを、精一杯取り組んでいきたいと思います。」

修学旅行3

 修学旅行2日目(4月24日)についてお伝えします。

 この日は、京都市内グループ研修です。1班あたり3~4名の生徒で16の班に分かれ、タクシーを使って事前に計画した見学場所へ移動します。タクシーの運転手さんがガイドをしてくださるので、生徒はより詳しく見学先について学習することができます。

 見学先は各班バラエティーに富んでいますが、一番人気は清水寺で16班のうち15班が見学しました。次に多かったのは、11班が選んだ伏見稲荷大社でした。その次は9班が選んだ金閣寺でした。歴史的建造物の多い京都ですが、世界遺産や国宝といわれている場所をいくつも巡ることができるタクシー研修を、生徒は存分に楽しむことができました。

  

 また、例年人気がある太秦映画村にも6つの班が見学に行きました。(中央の女子3名は本校生徒です。)

 最近の傾向と思われるものとして、世界に誇る日本の文化「漫画」に関する見学先もいくつかありました。和菓子を作ったり着物を着たりする体験を楽しむ班もありました。おいしいものを食べ、家族へのお土産を買い、本物を見たり体験したりした2日目は、非常に心に残った一日だったと思います。

              

修学旅行2

 3学年の修学旅行が終わり、1週間が経ちました。

 通常の学校生活を過ごす中で、旅の疲れからも少しずつ回復してきていることでしょう。

 さて、遅くなりましたが、修学旅行の様子を何回かに分けて紹介していきます。

 今回は、1日目(4月23日)の奈良見学の様子を中心にお伝えします。

 

1 出発式

 午前5時40分、片岡駅に参加予定の生徒全員が集合することができました。これまでの準備に加え、早朝から送り出してくださった保護者の皆様には、心より感謝申し上げます。

 

 午前6時に出発式があり、実行委員長より次のように挨拶がありました。

・学校生活では経験できないような活動から、古き良き日本を感じたり、友達のよさや新たな一面を発見したりしましょう。

・集団行動や公共のマナーなど一人一人が意識して、気持ちのよい修学旅行にしましょう。

・保護者をはじめ計画・引率にかかわる先生方等、支えてくださる方々への感謝の気持ちを忘れず思い出に残る修学旅行にしましょう。

  

 学校長からは「自分たちの修学旅行を自分たちで主体的につくる意識」の話がありました。

 その後、学年主任の話を聞き、見送りに来てくださった先生方等へ挨拶をしていざ出発です。

 

2 片岡駅→宇都宮駅→東京駅→新大阪駅→奈良 への移動

 東京へ向かう新幹線の中で各自が用意してきた朝食を食べ、東京から新大阪に向かう新幹線では昼食のお弁当を食べました。厚い雲に覆われていたので富士山の頂上を見ることはできませんでしたが、おやつを食べたりトランプをしたりして、車中を楽しく過ごしていました。

      

 新大阪駅からはバスで最初の見学地である奈良へ出発です。

 

3 見学地①:法隆寺

 奈良時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建築として有名な法隆寺。多くの修学旅行生が見学に来ていました。バスガイドさんの上手な誘導のおかげで、金堂(法隆寺のご本尊を安置する聖なる殿堂)、五重塔(釈尊の遺骨を奉安する仏教寺院における最も重要な建物、ストゥーパ)を見学しました。また、室内では八頭身のすらりとしたお姿の百済観音像などを見学することができました。

      

4 見学地②:薬師寺

 国宝・東塔は12年間に及ぶ解体修理を終え、落慶法要が営まれている時期に見学というご縁に恵まれました。

   

 はじめに法話を聞きました。「人は必ず最期を迎える。人生を決断するのは自分自身。動き出す年齢に来ている。」と、中学生に向けて分かりやすくお話くださいました。自分で考え自分で行動する大切さについて説かれていました。

  

 その後、金堂や大講堂を見学しました。

 

5 見学地③:奈良公園、東大寺大仏殿

 初日の最終見学地は鹿で有名な奈良公園と、東大寺大仏殿です。自由時間に鹿せんべいを購入して、鹿との触れ合いを楽しむ姿も見られました。

      

6 旅館

 学級ごとに旅館の方に挨拶をして、いざ自分たちの部屋へ。大広間での食事、大浴場での入浴、部屋でトランプをしたり恋ばなに盛り上がったりしたことなど、数々の思い出ができたことでしょう。