今日のできごと

日誌

加茂昂さんの作品が完成しました(富岡校)

プロフェッショナル・イン・スクール2019事業の一環として富岡校に来校している
画家の加茂昂さんの作品が完成しました。

            富岡に灯る桜

(クリックすると大きく表示されます)

学校と、そこに通い無邪気に遊ぶ子どもたち。それらを温かく見守る桜。
加茂さんは富岡町内を歩いて回り、多くの人たちと出会いました。
その中で感じた現在の富岡町のイメージをこの絵に表現したそうです。

加茂さんは、
小学生へは「希望の町おこしプロジェクト」の作品制作、
中学生へは美術の授業の講師として協力してくださいました。




また、休み時間などには絵の話だけでなく、雑談や人生相談なども交え、
様々な関わりをもってくれました。
本来であれば一緒に過ごした子どもたちにいてほしかったところですが、
臨時休校のため、富岡校の職員と関係者に向けて発表会が行われました。






この「富岡に灯る桜」は、
富岡校中央階段の踊り場に展示されています。
富岡校にお越しの際にはぜひご覧ください。

岩崎校長最後の授業(富岡校)

3月3日火曜日、臨時休校前の最後の日。
岩崎校長による特別授業が行われました。
岩崎校長は今年度末で定年退職を迎えるため、
長い教師生活における最後の授業です。


岩崎校長は震災当時、富岡第二小学校の教頭でした。
富岡町から避難し、三春校での学校再開を経て、
2年前の春、ようやく富岡町に帰ってくることができました。
その姿は、富岡町が苦難を乗り越えて復興してきた姿とも重なります。


そんな岩崎校長が最後に子どもたちに伝えたかったことは、
自分の命を自分で守れる人になること。
くじけずに立ち上がれる人になること。
感謝の気持ちを忘れない人になること。
科学的根拠をもとに判断・説明できる人になること。
ふるさとを大切にできる人になること。
未来を創る人になること。

以上のことを映像とわかりやすい言葉で、
そして熱い気持ちで子どもたちに伝えました。


子どもたちも熱心に耳を傾け、
岩崎校長の思いをしっかりと受け取ってくれたようです。


以上で岩崎校長の最後の授業が終了しました。

と、その時、岩崎校長を呼ぶ声が!
ある児童から素敵な手作り賞状のプレゼントです!


岩崎校長は満面の笑みで受け取りました。
賞状にはこのように記されています。
「あなたは富岡町のために全力を尽くし、
 定年退職までがんばりました。
 この努力をたたえこれを賞します。」


富岡町に関わる全てのみなさん。
岩崎校長だけでなく、みなさんのご尽力のおかげで、
子どもたちはこのようにしっかり育っています。
これからも子どもたちをよろしくお願いいたします。

震災特別講話(三春校)

明日から臨時休校となりますので、3月11日を前に、震災特別講話の時間を
設けました。
まず、岩崎秀一校長の講話を、テレビ会議システムを使って全校児童で聴きました。

岩崎校長は、現在主に富岡校に勤務していますが、三春校を立ち上げた頃から
富岡校が開校するまでの多くの時間を、三春校の子どもたちと関わってきました。
今年度も、学校行事等で顔を合わせることはありましたが、年度末で退職する
ため、三春校の児童にとってはこれが岩崎校長との最後の授業となりました。

岩崎校長は、「なぜ三春校ができたのか説明できる人になってほしい。」、
「風評被害や風評差別に負けないようにするために、放射線に対して正しい
知識をもってほしい。」という願いから、震災から三春校ができるまで、
そして三春校でどんな学習を行ってきたのか、写真や映像を用いて説明しました。

子どもたちの真剣な表情から、岩崎校長の思いはしっかり伝わったことが分かり
ました。

続いて、渡邉かおり校長から講話がありました。

東日本大震災以降も、西日本豪雨・台風19号・新型コロナウィルス等、様々な
困難に遭っているが、これまでの経験がこれからの私たちを救う力になること、
そして「支えてもらう人」から「支える人へ」なれるようにと話があり、最後に
震災で亡くなられた方々に対して黙祷をささげました。

保護者の皆様、明日から三春校も臨時休校となります。学校から配付したプリント
をお子さんと一緒に読んでいただき、休校中の過ごし方についてご確認ください。

希望の町おこしプロジェクト作品完成!(富岡校)

子どもたちが取り組んできた
「希望の町おこしプロジェクト」の核となる作品が完成しました。
夜ノ森の桜のトンネルをモチーフにした、
横159cm×縦136cmにもなるちぎり絵の大作です。


5・6年生のアイデアから出発したこのプロジェクト。
「富岡町の役に立つことをしたい」という真摯な思いが、
プロフェッショナル・イン・スクール2019事業で来校している
加茂昂さんの協力により、
このような素晴らしい形になりました。

子どもたちが根気強く丁寧に色紙をちぎって貼ったこの桜のトンネルは、
風が吹けば本当に花びらが舞って来そうな不思議な感覚を
見る者に与えてくれます。
写真では伝わらないのが残念です。

この作品は今後、学校や町の施設などに展示され、
富岡町をピーアールする事業に活用される予定です。
ぜひ足を止めてご覧になってください。

心の教室(三春校)

三春校に渡邊健さんをお迎えして、「心の教室(全校道徳)」を行いました。
渡邊さんは、小・中学校の教員としてご活躍されていました。目の病をきっかけに
盲学校に通われ、全国盲学校弁論大会で優勝された方でもあります。

体と心と頭を車の車体と両輪に例え、3つのバランスが整うとまっすぐ進むことが
でき、そこには素敵な出会いが待っていると話されていました。




子どもたちは、「出会い」の中には、奇跡と思えるようなすごい力が秘められている
という話に、強く心を惹かれていました。




明るく、優しく語りかけてくださる渡邊さんの一言一言から、前向きに生きる
ことの大切さが子どもたち一人一人の心に響く、素敵な時間となりました。