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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「一日一勝負」

 3年生は修学旅行の疲れがまた残っているようですが、また全校揃い雨で7月を迎えました。雨といえば先週の金曜日、修学旅行の最終日はあいにくの大雨でした。しかし生徒たちは嵐山で楽しそうに散策、食べ歩きする姿が見られました。なおも大雨は続き、静岡県内の線状降水帯の影響で新幹線が運転を見合わせていると情報が入り、心配していましたが、予定よりも遅れたものの運転も再開し、無事に野田まで帰ってくることができました。
 突然ですが「一日一勝負!」。私が心がけていることです。「一勝負」と言っても、実際に誰かと戦うわけではありません。「自分との勝負」です。実際には大した勝負でもなく人に言うのも恥ずかしいような本当に小さな自分との戦い「勝負」です。
 就寝前に、明日の勝負内容を考えます。例えば「明日は一回目の目覚ましで起きるぞ!」のような本当に小さな勝負を自分で設定します。この勝負、目覚まし一回で起きられれば「勝ち」、起きられなければ「負け」と心に言い聞かせます。不思議なもので翌朝目覚ましが鳴ると、寝ボケながらも勝負を思い出した勢いで布団から出ることができ、この勝負「勝ち」でした。そんな日の朝は、なぜか清々しく、寒いはずの屋外でストレッチしてみたりと、いつもと違う朝を実感しました。これが「一日一勝負」です。
翌日も、同じように「よし明日も…」と勝負を設定しベッドに入ると、やはり眠い自分に勝利し、目覚まし一回で起きることができ、「勝ち」を繰り返すうちに目覚ましが鳴る前に起きるようになっていました。やればできると実感します。何となく当たり前のことでも勝負に勝ったときは心の中でガッツポーズ機嫌がよくなります。
最近の「一日一勝負」、これもまた小さな勝負ですが、朝のニュース番組のジャンケンです。たかがこれだけですが、自分なりに先週のこのじゃんけんはチョキだったから…とか、昨日は続けてパーだったから…など分析しながら勝ったときには、やけに幸せな気持ちになり、一日を過ごすことができたりします。
 ただ毎日、同じことを繰り返すだけだとしても、自分の中で何か一つにこだわり勝負してみるのもメリハリがついて良いものですよ。

校長室のひとりごと「修学旅行最終日」

今朝は雨音で起きるくらいの大雨。市民の憩いの場、鴨川の川辺も今朝は増水し怖いくらいです。

 昨日は終日班別行動、計画通り行動できた班もあれば、混雑のためか予定を切り上げた班など様々でしたが、夕方ホテルに帰ってきた姿は、疲れながらも笑顔の良い顔をしていました。貴重な体験、のをないかけがえのない時間を共有できたのでしょう。

 さて、そんな修学旅行も最終日です。

 午後の新幹線に乗るため午前中は全体で嵐山方面へ移動し班ごとに散策、そして京都駅前で昼食をとり新幹線へ、という日程です。

 京都と言えば寺社仏閣を思い浮かべますが、それ以外にも緑鮮やかな「竹林」や桂川に架かる風情ある「渡月橋」なども有名な観光スポットがあり、これらがあるのが、一般的に「嵐山」と言っている京都市西部です。

 この嵐山がある右京区のほとんどは山間部のため、川を流れる水、滲み出る湧き水が新鮮で軟水であることから昔から豆腐づくりに適しており、今も嵐山にはお土産屋さんに負けないくらい、多くの湯豆腐屋さんが軒を連ねる自然豊かな、中心部とは少し違った雰囲気を持っています。そんな自然豊かな京都を満喫させてあげたいものです。また今日は桂川に架かる渡月橋を背景に学級集合写真を撮る予定ですが、この雨でどうなることやら・・・

 最後まで気を抜かず、たくさんの思い出を持って野田に帰ろうと思います。

 

校長室のひとりごと「修学旅行2日目」

 修学旅行2日目の今日は、終日京都市内の班別行動です。夕方まで天気は大丈夫そうです。

 京都市内には神社が約800、また約1700の寺院が存在します。そのうち金閣寺や銀閣寺、清水寺など17の寺社仏閣が世界遺産に登録されています。今日生徒たちは寺社仏閣を中心に散策する予定です。

 そんな京都ですが、平安の時代に都が置かれ現代まで1200年以上の長きにわたり経済や文化の中心として現在も栄え続けています。これだけ長く栄え続けている京都は、数ある世界遺産でも珍しいそうです。

 京都は三方を山に囲まれているため、都の発展や維持には土地を広げるのではなく、限られた土地で、どうしたら時代時代にあったより良い生活ができるのか、そこに暮らす人々が知恵や英知を結集させて発展させてきた歴史の賜物です。ですから、建築技術や和食文化、近年では大学などが京都に集まり今も、これからも栄え続けてくれるのでしょう。

 話を戻しますが、今日は観光バスや貸切タクシーではなく、事前の計画に沿って徒歩や公共交通機関で巡るからこそ、今も栄え続け生活が続いている歴史ある街並み、京都独特の文化、そして普通に京都に暮らす人々との出会いなど、観光地だけではない京都を五感研ぎ澄まして感じ取ってほしいと願っています。

校長室のひとりごと「職場体験学習、修学旅行」

 今日明日と2年生は職場体験学習です。この職場体験はキャリア教育の一環で行うもので、勤労について学んだり、地域にある企業や事業所について学ぶ大切な機会です。しかし、コロナの影響で今年5年ぶりの実施となります。生徒たちの体験を引き受けてくださる企業、事業所の皆さんのおかげだと感謝しています。2年生には、しっかりと体験して様々なことを学んでほしいと願っています。

 ところで、私は今新幹線の車内です。3年生の修学旅行で京都に向かっているところです。昨年までは新幹線の中も、感染予防の観点から席も動かさずみんな前を向き静かに京都到着を待っていたものでしたが今年は違います。それぞれトランプをしたり、笑いながら会話を楽しんだりと、本来の修学旅行の生徒の姿が戻ってきました。

 今日は奈良の東大寺に向かい、グループごとに見学しながら京都市内のホテルに戻る行程です。そして明日は、終日京都市内の班別行動ですが、今年は貸切タクシーではなく、バスや地下鉄などを利用しての散策です。そして最終日は全体で嵐山方面を散策し夕方には学校に戻ってくる予定です。

 インバウンドの影響で京都市内も外国人観光客の多さが報じられ、観光地行きのバスの混雑が尋常ではないようですが、それも想定内、可能な限り地下鉄等を利用する計画なので、移動は心配ないと思っています。

 2年生の職場体験学習、3年生の修学旅行ともに事故や怪我などなく、多くの体験を通し、かけがいのない時間を過ごしてほしいと願っています。

校長室のひとりごと「6秒ルール」

「3秒ルール」ってご存知ですか?バスケットボールに精通している人であれば、相手コートのゴール下の制限区域に3秒以上とどまってはいけないというルールを思い浮かべるでしょうが、一般的(?)には、落とした食べ物を急いで3秒以内であれば食べても大丈夫という「3秒ルール」を思い浮かべる人の方が多いでしょう。この3秒ルールには科学的な根拠は全く無いようです。ちなみアメリカでは3秒ではなく5秒以内であれば食べても大丈夫と言われているそうです。

 では「6秒ルール」はご存知ですか?怒りを感じた時に、まず6秒待ちましょう。そうすれば怒りは軽減し衝動的な行動に移さなくて済みますよ。という怒りを制御するための心理療法プログラム「アンガーマネジメント」の中で提唱されているルールです。

 怒りという感情は日常の生活の中で、しばしば訪れる感情ですが、考えや、期待、予想、想定という自分の枠組みから外れた時に、湧き起こる感情だと言われています。昨今、多様性と言われるように様々な考え方や価値観を持っている人、また、国籍や宗教、異文化の人たちなどと触れ合う機会が増えています。また最近は「〇〇ハラ」と次から次へと新たなハラスメントが話題になるなど、古い人間の私などは常にハラスメントに気を使いストレスが溜まってしまいがちです。その度に自分の考えと違うからと怒っていてはしょうがありませんし、その怒りを物や誰かにぶつけてしまっては人間関係うまくはいきません。

 6月6日は「アンガーマネジメントの日」でした。それを機にアンガーマネジメントについて調べてみたところ「6秒ルール」が目に入ったというわけです。

この6秒ルールの上級編として、6秒の間に怒りの度合いを点数化する方法があるそうです。ただ6秒じっと我慢するだけではなく、怒りの度合いを点数化することで怒りを客観視でき、「これは70点、まだまだ!」と考えているうちに怒りがスーッと消えてゆくそうです。

 最近歳のせいか余り怒りを感じないのですが、もしその機会が来たら「6秒ルール」実践したいと思います。

校長室のひとりごと「スポーツの起源」

 「校長先生、スポーツネタが多いですね!」などと言われます。ズバリ本人もそう思います。元々体育の教師で自分でも様々な競技経験があるため思考が偏っているのかもしれませんね。というわけで今日もスポーツネタを一つ。
 日ごろ何気なくプレイしたり見ているスポーツ競技には、それぞれ起源があり興味深い起源をもつ競技もあります。
 パリ五輪で新採用された「ブレイキン(ブレイクダンス)」は、ギャング同士の争いが頻繁に起きていたニューヨークで、ギャングの争いの解決策として、暴力ではなくダンスで勝負したのが始まりと言われています。
 バスケットボールは、アメリカの大学のスポーツ指導者ネイ・スミス氏が冬場のトレーニングとして考案したものですが、そのヒントとなったのが、アパートの2階の窓辺に置かれていた洗濯かごにボールを投げ込んでいた子供たちの遊びだったと言われています。
 ラグビーはイギリスのラグビー校でサッカーの授業中に突然生まれました。防戦一方だったチームの一人の学生が、突然ボールを手で持ち相手ゴールに走り始めました。敵も味方も身を挺して止めよう(タックル)としましたが、ボールを持った生徒はそれをかわしながらゴールイン、これが起源でラグビー校での出来事のためラグビーと名づけられました。そのサッカーから生まれたラグビーは更にアメリカンフットボールに変化します。アメリカへ移住したイギリス人たちは、アメリカで新たな文化をつくろうと、ボールを前に投げらず、ボールを持っている人以外にタックルできないラグビーを、ルールを両方とも可能にし新ルールのラグビーを考えました。これがアメリカンフットボールです。
 最後にもう一つ、スキージャンプは凄いです。もともとノルウェーで罪人にスキーを履かせて山から突き落とす処刑でした。もし生き残れば罪の軽減や無罪釈放となったと伝わっています。
 こんな雑学があると、違った視点でスポーツに接することができ、楽しみの幅も広がると思います。

校長室のひとりごと「葛北大会壮行会」

いよいよ来週末から「葛北地区中学校総合体育大会(葛北大会)」が開幕します。土曜授業の今日、各部の選手たちの健闘を祈り「壮行会」を行います。壮行会で、話そうと考えている内容を一足先に紹介します。
    <前文省略>
 この葛北大会は8月の全国中学校総合体育大会の葛北地区予選を兼ねた大会です。葛北大会で勝ち残れば、葛北の代表として県大会に、またその県大会でも勝ち残れば千葉県代表として関東大会、全国大会にまでつながる、中学校の部活の大会では一番大きな規模の大会です。多くの3年生にとっては葛北大会から全国大会までの一連の夏の大会で、負けたら終わり引退がかかった最後の大会でもあります。そして全国各地で同じように地区予選が始まろうとしています。
 葛北地区には21の中学校があり、千葉県には388の中学校があり、約15万7千人の中学生がいます。そして日本全国には10037校の中学校があり、約318万人の中学生がいます。各地区大会から一度も負けずに全国の頂点に立つのは10037校のうちたった1校、個人であれば318万人のうちたった一人です。それ以外は必ずどこかで負ける、それが現実です。ですから負けることは全然恥ずかしいことではありません。もし恥じることがあるとすれば、それは途中で諦めることです。劣勢に立たされ、負けるだろうと思っても試合終了のホイッスルが鳴るまでは、1点でも多く、1cmでも記録を伸ばすために必死にもがいてほしいと思います。
1.2年生の皆さんは、そんな3年生を応援し、その姿をしっかりと目に焼き付けてください。そして3年生の先輩を目標に、更には3年生を超えられるようにと新チームでの活動を始めてほしいと願っています。
 最後になりますが、3年生が1試合でも多く、川間中のユニホームを着て戦うことを願っています。
 私も3年生の最後の雄姿を見に、そしてできる限り応援しに行こうと思っています。

校長室のひとりごと「ドーパミン」

 学級担任の頃、「得意教科と苦手教科とどっちから勉強したら良いですか?」と生徒に尋ねられたことがありました。「どっちでも良いんじゃない、気分だよ気分…」なんて適当(?)に答えていましたが、後で色々と調べてみたところどうやら「得意教科が先で苦手教科があとのほうが良い」という結果に至りました。その根拠となるキーワードは「ドーパミン」です。
 「ドーパミン」とは、楽しいことをしたり、目標を達成したとき、褒められた時などに分泌される神経伝達物質で、感情、記憶、思考、理性、学習、やる気などに影響を与えます。つまり、ドーパミンは「やる気スイッチ」のようなものです。
 話を戻しますが、仮に苦手教科から勉強した場合、やはり気が乗らず、おまけにわからないとなれば「負の連鎖」、楽しくもなく達成感も得られずドーパミンの分泌は期待できません。一方得意教科から勉強すれば、得意なだけに楽しさを感じ、どんどん捗りドーパミンは分泌されるはずです。そんな「やる気スイッチ」がONのまま苦手教科を勉強すれば、集中して取り組めるはず、つまり「得意教科ら勉強したほうが良い」のです。
 ドーパミンは増やすことができ、例えば「軽い運動」、コーヒーやカレーなど「刺激物を含む食事」、終わったら○○しようなどの「ご褒美」などがドーパミン自体を増やしてくれるそうです。「ちょっと一服!」「気分転換」「一汗かいてから」というのも理にかなっているわけです。
 このドーパミンに関わる一連の行動は脳が学習し、その行為を繰り返したくなる依存性があり、次第に強い刺激を求めるようになることもあるそうです。いわゆる「依存症」です。
勉強したくなる依存症なら大歓迎(?)かもしれませんね。

校長室のひとりごと「個人情報の保護」

 本校もそうですが学校のホームページ更新には気を使っています。「個人情報」に関してです。         ご承知の通り個人情報とは「生存する個人に関する情報」で、その情報により特定の個人を識別できる情報のことを指しています。
 ホームページに生徒の様子、写真をアップするときは特に気を遣います。顔写真だけであれば、特定の個人を識別できませんが、その写真にもし「〇年〇組 △△」など名札が写っていれば、完全に個人を識別できる個人情報にあたります。また名札は写っていなくても、写真の説明で「〇〇部の△△さんが見事優勝しました」なんていうのも個人情報になってしまいます。生徒だけではありません。かつては学年末や学年はじめに、転勤される先生や着任された先生の顔写真とともに紹介文をアップしていましたが、それも個人情報、今はできません。
 先日、校外学習に行ってきた1年生の写真をホームページ上に載せてありますが、エプロンをつけたマスク姿、顔や名札が写っていても、解像度をわざと下げているため拡大しても画像が荒くわからないようにしています。これなら特定の個人を識別できません。
 「開かれた学校」への一つの手段としてホームページを活用し、広く学校の様子、生徒の活動を広報したいと思っています。保護者の皆さんなら「生徒の活動の様子」「写真」を楽しみにしており、もっとたくさんの写真を…と思っていることでしょう。

 しかし、様々な情報が過剰なまでに氾濫し、画像を無断でアップしたと殺人事件にまで発展する昨今です。悪用されるリスクは避けながら、生徒たちの安全、個人情報の保護を第一に考えて今後も学校の様子や生徒の活動を紹介していこうと思います。

校長室のひとりごと「持続可能な五輪を目指して」

 7月27日に開幕されるパリ五輪、パリの魅力を満喫してもらうためにも、できる限り既存の施設設備を活用するという方針のもと準備されてきました。各競技の出場権争いも大詰めです。そのパリ五輪の開会式が行われるのは、パリの中心部を流れる世界遺産「セーヌ川」という、スタジアムではない開会式は史上初となります。船に乗って各国選手団が入場してくるそうです。
 セーヌ川は1923年に水質が安全ではないと判断されて以降100年間遊泳が禁止されてきました。昨年、国際水泳連盟はセーヌ川でWカップ大会開催が予定されていましたが、直前の水質検査で大会運営の水質許容基準を下回り急遽中止されたそうです。目前に迫ったパリ五輪でもセーヌ川でトライアスロン、マラソンスイミングを開催する計画ですが、国際水泳連盟、選手などの関係者は、開催に懸念を抱いていると報じられています。
 これまでフランス政府、パリ市はパリ五輪の目玉となる「セーヌ川」会場の水質浄化費用として14億ユーロ(2370億円)の予算を投じ水質改善に取り組んできたそうです。
 一説によると東京五輪では総額3兆円を超えたと言われています。膨大になりすぎた五輪開催に「待った」をかけるべくパリ五輪での「既存の施設設備の活用」という方向性は素晴らしいものですが、それを実行するというのはなかなか難しいということでしょうか。何しろ五輪を自国で開催するというのは、政治の上でも一大イベントなわけで、前回大会より素晴らしい大会になるようにと国家プロジェクト規模で行われ続けてきた五輪の歴史があります。いずれにしても、4年に一度のスポーツの祭典、選手主体の選手目線で素晴らしい五輪になることを願っています。