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校長室のひとりごと

令和6年4月10日

 昨日と打って変わり雲一つない晴天、真っ青な空と薄桃色の桜と絶妙なコントラストが印象的です。

 今日は市内小学校の入学式が行われ、尾崎小学校の入学式に出席してきました。小学1年生のあどけなく好奇心旺盛で真っ直ぐな純真無垢な姿は、無条件で微笑ましく思わずホッコリと癒やされてきました。

 入学式を終え中学校に帰ってくると、私より背が高く、声変わりした野太い声の数人の男子が「お帰りなさい」と声をかけてくれました。小学校の新1年生と中学校3年生では同じ義務教育の児童生徒でありながら余りのギャップに少し戸惑ってしまいました。

 我々中学校の教員はいつも当たり前に中学生と生活しています。そのためか、ややもすると義務教育9カ年間の最後の3年間を担っているということを忘れてしまいがちです。先日69名の新入生が中学校に入学してきましたが、当たり前のように「新人扱い」してしまいますが、小学校で最上級生として下級生の面倒を見てきた自信やプライドを蔑ろにしてしまっていることに気づかされました。

 よく「小中連携」という言葉を使いますが、小学校と中学校と別々の学校ですが、同じ子供たちを引き継ぐ同じ義務教育を担う学校同士です。中学校の教員は一人一人の生徒が小学校でどんな生活をしていたのか、小学校の教員は送り出した児童が中学校どんな生活をしているのかを、自然と気になるような意識を醸成することが小学校と中学校が連携し同じベクトルで継続して一貫性のある教育を進めていこうと改めて感じました。

 これからも小学校と連携し、9カ年間のスパンで考え子供たちのために指導支援していきたいと思います。

 

 

令和6年4月9日 入学式

 嵐のような風雨の中での令和6年度入学式でした。

 新入生69名、初々しく爽やかな(天気とは違い)姿で式に臨んでいました。入学にあたり校長式辞の中で新入生に向け3つの話をしました。以下に式辞を抜粋して載せてみます。

<校長式辞>

 (冒頭は省略)

   新入生の皆さん入学おめでとう。在校生、教職員一同皆さんの入学を心待ちにしていました。小学校の学校生活はいかがでしたか。たくさんの友達、たくさんの思い出を作ることができたでしょうか。6年間のうち半分はコロナの影響を受けてしまいました。学校行事も中止や縮小、形を変えての実施、また常にマスクを着用し必要以上に仲間との触れあいも制限され、賑やかで楽しいはずの給食でさえ、列のまま前を向いての黙食など、皆さんはもちろん保護者の皆様もご心配ご苦労が多かったことと推察いたします。

 昨年の5月、行動制限もなくなり本校でも少しずつ以前のような日常を取り戻してきました。とは言え、中学校は3年間のサイクルで入学と卒業を繰り返すため、誰もコロナ前のことは知りません。それでも先輩たちは「何ができるか」「どうしたらもっと良くなるだろうか」と知恵を集め、新たな時代の川間中学校の礎を築いてきました。コロナで足踏みしていた川間中学校の伝統は再び動き始めました。今度は皆さんがその伝統を引き継ぎ更に発展させる番です。自分が、そしてみんなが誇れる川間中学校を作ってほしいと願っています。

 皆さんの入学にあたり三つお話をします。

 一つ目は「決してあきらめないこと」です。これからの3年間、皆さんの前に壁が立ちはだかる時が必ずどこかでやってきます。そんなとき「絶対無理!」とか「できっこない」と最初からあきらめるのではなく、できないなりに知恵を絞り考え頑張ることで、仮にできなくても自分の中には何かが残ります。決してあきらめないでください。

 二つ目は「失敗を恐れずチャレンジすること」です。失敗したらどうしようと何もせず後悔するより、チャレンジして失敗した経験の方が格段に得るものは大きく。次につながります。昨日の自分を越えるためにチャレンジを恐れないでください。

 三つ目は「多くの人と関わること」です。コロナ禍で制限されてきた仲間との関わり、そして触れあい。コロナ禍の3年間分の人との関わりを3年間で取り戻してください。悔しさや悲しみを仲間と共有することで悔しさや悲しみは1/2,1/3.1/5と減少させることができます。またうれしさや喜びを仲間と共有することで、笑顔は2倍、3倍、5倍になるものです。この3年間多くの人と関わってください。

 これからの学校生活、時には天気も心も今日のような嵐の日もあることでしょう。しかし永遠に嵐が続くことはありません。いずれ雨はあがり、雲の切れ間から太陽が顔を出し、天気も曇った心にも見上げれば大きな虹がかかることでしょう。中学校生活が充実した3年間になることを願っています・・・ 

(このあとは省略)

 

昨日は2.3年生だけでの始業式、そして今日の入学式をもって全校生徒244名が揃い、本当の意味で令和6年度の川間中学校が動き始めました。

※あまりの風雨のため、朝「式辞」を(嵐バージョンに)書き直しましたが、始まる頃には雨が上がっていました…

 

 

令和6年4月8日 始業式

令和6年4月8日 始業式

新年度に合わせたかのような満開の桜の中、令和6年度の始業式を迎えました。

新年度のスタートに当たり新2年生、新3年生に次のような話をしました。

「人間はゲームの世界とは違い課金しなくても進化(成長)することができます。課金する金額によって進化(成長)レベルが変わるゲームとは違い、人間は経験や体験、行動や習慣によって進化(成長)レベルが変わってきます」という話です。

「進化(成長)のキーワードは「主体的・主体性」、つまり自分の意思や判断で行動することで進化(成長)レベルは変わってくるものです」と続けました。

「学校では様々な活動がありますが、その全てに意味があり、その意味を理解した上で「主体的」に取り組むことで進化(成長)レベルを向上させてくれます。つまり、どうせやらなくてはならないことを嫌々やるのではなく「主体的」に取り組むことで理想の自分に近づけるのです」と。そして最後に

「新しい年度のスタートに当たり、今思い描いているような一年になるよう「主体的」に物事に取り組みましょう」

と話しました。

一人一人の生徒にとって素晴らしい一年になること願っています。

 

教職員一同、頑張ってまいります。一年間どうぞよろしくお願いいたします。

 

校長 山田 桂一