校長室のひとりごと
校長室のひとりごと「生徒総会」
今日は生徒総会が行われます。生徒総会の場でこれまで2回校長として生徒達に話をしてきました。一昨年度はアメリカ第16代リンカーン大統領の有名な言葉「人民の人民による人民のための政治」を引用し、昨年度は、アメリカ第35代ケネディ大統領の大統領就任演説での「国家があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国家のために何をなすことができるのかを問うてほしい」という言葉を引用し「国家」を「川間中学校」に置き換えながら話してきました。
3回目となる今年は、世の中には様々な「会」が存在し、社会に出れば複数の会に所属し、様々な人と関わりながら生きてゆくということ。また日本は民主主義社会であり、それらの会の会長や役員を選挙で選んだり、予め決めた人選について会員の承認を得て決める。そして選ばれた役員は前年度の活動や会費の決算等を説明し、今年度の活動計画や予算の使途を説明し承認を得なくてはならず、その場が今日の川間中生徒会という会の「総会」だという話をしようと思っています。また日本の選挙投票率の低さを例に出し、民主主義社会で大切な、自分の考えや意見を持つこと、つまり「当事者意識」が大切だということを話そうと思っています。
今日の生徒総会が円滑でスムーズに、そして会員一人一人が自分事として参加できる会になることを期待しています。
校長室のひとりごと「まずは大人から」
ニュースを見ていると、自動車による事件や事故が連日報道されています。「高速道路の逆走」「あおり運転」「信号無視」「飲酒運転による事故」「小学生の登下校の列に突っ込む」など毎日何件も報道されているのが現状です。やりきれないのは「登下校の小学生が巻き込まれる事故」です。車を運転する者として小学生がいれば、気を付けるものですが、なぜ次から次へと事故が起きてしまうのでしょうか。子どもを預かる教員として、登下校中の事故には特別な感情でニュースを見てしまいます。児童はいつもと同じように登下校しているにもかかわらず、車の方が突っ込んでくる、子ども達はもちろんですが、我々学校の教員はどう対処すれば、こうした事故を未然に防ぐことができるのだろうと考えても妙案は思いつきません。連日、後続車等のドライブレコーダー映像に移った「あおり運転」などの自分勝手で危険極まりない運転をする大人、これだけ社会的にダメだと言われている「飲酒運転」をする大人が後を絶ちません。
多くの車にドライブレコーダーが装着され、手軽のスマホで簡単に動画撮影できる世の中だから多くの映像が記録され報道されるので、昔に比べて無謀な運転が増えたように感じるだけなのか、それとも、秩序を乱す無責任な大人の数自体が増えてしまったのか・・・
いずれにしても、皆さん安全運転に努めましょう!
校長室のひとりごと「今年も猛暑?」
まだ5月というのに30℃に迫る日もあれば、一転20℃に届かない日もあり、こう天候不順が続けば体調管理も一苦労です。長期予報によれば、今年夏も猛暑が続き厳しい暑さが続くようです。ここ数年の天候には悩まされ、学校行事の実施時期なども考え直さなければならない状況です。同様にスポーツの団体も大会日程などの見直しに取り組んでいます。特に屋外の競技は8月を避けて日程にずらすことを検討しています。このような検討がなされればなされるほど、涼しい時期に大会が集中し、中学校の大会も会場確保が難しくなり、結果として学校行事も見直さなければなりません。これまで9月の土曜日に実施していた市内各中学校の体育祭も、猛暑の9月を避けると、休日には必ず何部かの大会が入っており、止むなく昨年度より、各中学校ともに10月の全校生徒が揃う平日に体育祭を実施するようになりました。そうなると今度は例年10月に行っていた文化祭も見直す必要が出てきます。11月では3年生の進路指導の関係で厳しいとなれば、これまで体育祭を行っていた9月の実施が最善だと変更したわけです。では小学校のように「春に体育祭を実施すれば…」と考えますが、春は春で、何より市内の中学校は修学旅行があるため、その合間を縫って部活動の市内大会の日程を組むわけですし、兄弟関係を考慮し小学校と同じ日程には行事を組めず、どう考えても春の体育祭実施は厳しいのが状況です。
この温暖化の影響での猛暑、まずは生徒達の命や健康を第一に行事の精選、実施時期の見直しなどを考慮し教育課程を編成しなくてはならない岐路に立たされています。
校長室のひとりごと「黄金色の川間地区」
市外の人に野田市の紹介するには「チーバくん(千葉県公認キャラクター)の鼻先」と言えば千葉県民なら大体通じます。しかし県外の人には通じません。そんな時には「醤油が有名」「清水公園がある」などというと「あ~醤油の野田市ね」「桜がきれいな清水公園」などとうなずいてもらえます。他にも野田市が誇れることとして、自然豊かな広大な土地を活用した農産物があげられます。例えば「枝豆」です。市町村別生産量ランキングでは常に野田市は上位に食い込んでおり「枝豆」は野田市のシンボル的な存在です。市内を循環するコミュニティバスも「まめバス」と名付けられ、枝豆色のボディの上には枝豆型の飾りが誇らしげに飾られているほどです。
ところで本校の名前「川間中学校(地区)」はその地形に由来します。川間中学校がある野田市は利根川、江戸川、利根運河に囲まれており、特に川間地区は利根川と江戸川に挟まれた地域のため「川の間」「川間」と名付けられています。そんな川に挟まれた本校の学区、特に利根川沿いの地域は県内最大規模の「麦」の生産地として有名です。この時期の麦畑は「麦穂」が黄金色に輝き、辺り一面が金色に輝き実に壮観です。そんな麦畑もそろそろ刈り取り収穫の時期を迎えます。収穫された麦の大麦は麦茶に、そして小麦はうどんなどの原材料の「小麦粉」に加工されるということです。
改めて、こういった視点で野田市、川間地区を見てみると誇らしい気持ちになります。
校長室のひとりごと「なぜ集団行動?」
年度はじめの4月や5月、保健体育の授業で「集団行動」に取り組んでいる中学校が多いのではないでしょうか。本校でも連日大きな声をかけながら「集団行動」を学んでいます。校長室の窓からグランドの様子がよく見えるため、元々体育教師の私は、血が騒ぎ、気になってしまい仕事も手につきません。
「なんで集団行動なんてやるの?」「軍隊じゃあるまいし…」「多様性・個性重視の時代になんで画一的な集団行動?」などと疑問に思っている皆さんも多いのではないでしょうか。恐らく生徒達もそう思いながら号令に合わせて動いていることでしょう。
一般社会や学校など大勢が共同生活している場で、みんながみんな自分勝手で自由気ままに行動していたらどうでしょうか。嫌な思いをする人はもちろん、危険だらけで安心して生活することができません。社会には秩序があり、その秩序を維持するために様々な決まりやルール、マナーが存在します。中学生が社会の一員になる一つの準備として、集団での秩序を「集団行動」を通して学ぶわけです。保健体育の授業ですから「気をつけ」「回れ右」「右向け右」などの号令に合わせた動作で「みんなに合わせる」「協調性」を身につけることがねらいです。(秩序を学ぶのは集団行動だけではありませんが・・・)よく「日本人は礼儀正しい」「きちんと列になって順番を待つ」などと海外で評価を受けることがありますが、こういった「協調性」や秩序が日本人一人一人に備わっているからこその評価なのだと感じています。
もうすぐ修学旅行、職場体験学習、校外学習と各学年校外での活動が待っています。秩序を保つことで「安全」で「効率的」な活動へとつながると信じています。