校長室のひとりごと
校長室のひとりごと「還暦の同級生」
60年前、1964年の昨日10月1日に東海道新幹線が開通しました。当時は最高時速210㌔東京―新大阪間を4時間で移動を可能にし「夢の超特急」などと呼ばれていました。高度成長期真っ只中の日本が、その経済力・技術力を世界にアピールするにふさわしい場、東京五輪の開会式が同じ年の10月10日に迫り、先に開通していた首都高速道路と、この夢の超特急の開通、そして東京五輪が日本の力を世界中にアピールしました。
還暦を迎えた東海道新幹線、現在は最高時速285㌔、東京―新大阪間が2時間21分となり60年で1時間40分短縮されました。建設中のリニアモーターカーの最高時速は500㌔、更に移動時間の短縮が見込まれています。
ところで、この60年で新幹線の車両も随分進化し、現在で6代目。騒音や空気抵抗を軽減させ乗り心地も随分と良くなりました。一方、速度が上がり、時代の流れも手伝い移動時間が短くなったことで、消えていった設備や装備も少なくありません。例えば「公衆電話」、携帯電話の普及によって2021年に公衆電話は廃止となりましたが、代わりに車内に無料WIFIを完備しています。次に「食堂車」、新幹線が博多まで開業し、最長で乗車時間が7時間を超えていたことで、食堂車が誕生しました。しかしスピードアップとともに2000年に食堂車は廃止となり、車内でのワゴン販売も昨年廃止されてしまいました。近年は飛行機のファーストクラスのような「グランクラス」と呼ばれる豪華な空間、サービスが始まっており、2026年には、完全個室が登場するそうです。
還暦を迎え、尚も進化する新幹線。同じく還暦を迎える同級生の私も、負けていられません。更なる進化(?)を目指します。
校長室のひとりごと「星に願いを」
昔から「流れ星が流れている間に願い事を」などと言われており、これまで◯◯流星群など、チャンスあるごとに挑戦してきましたが、あまりにも突然現れすぐに消えてしまうため、一度も願いが叶ったことはありません。と言うより一度も流れている間に願い事を言えたことすらありません。皆さんはどうですか?
これまで願いが叶わなかった私のような人には朗報です。世紀の大彗星とも言われている「紫金山アトラス彗星」をご存知でしょうか。2023年1月に中国の紫金山天文台と南アフリカのアトラス望遠鏡で相次いで発見された彗星です。発見当時は「木星」より遠くにあったにもかかわらず発見されたことから、かなりの大きさで2等星ほどとも言われていました。彗星は氷を含んだ天体が、太陽に近づくとその氷が溶けガスやチリを放出して長い尾を引くように見える状態を「彗星」と呼んでいます。
実はこの「紫金山アトラス彗星」は現在地球に最接近しており、条件が揃えば日本でも肉眼で見ることができるそうです。実際に昨日の未明、飛行機から綺麗に尾を引いた姿が目撃されているそうです。ここ数日間は、夜明け前の午前4時半頃の真東の水平線と角の低い位置で見えるそうです。そして一旦見えなくなりますが、10月中旬には夕方、今度は西の空に現れ、徐々に高く移動して10月いっぱいは肉眼でも見える可能性が高いと言われています。
「アッ」という間の一瞬の流れ星と違うため、もし目視できれば、じっくりと願い事を唱える時間があるので、今度こそ大丈夫(早起きできれば)かもしれません。
早速 今朝、張り切って早起きしましたが、我が家からは近隣の建物で見えませんでした。今月中旬のチャンスに再チャレンジです。
校長室のひとりごと「悪いわけではないけれど…」
4月のことですが、全国の小学6年生、中学3年生を対象に、全国学力学習状況調査が行われ、8月下旬にその結果が公表されました。
この場でも調査でのアンケート形式「生徒質問」があること、そしてその中の「自己肯定感」について問う設問の結果に注目していることなどをお知らせしてきました。
主に「自己肯定感」を問う二つの設問、「自分には良いところがあると思いますか」「先生は良いところをほめてくれますか」について本校の3年生の回答を見ると、昨年度よりも肯定的な回答が増え、千葉県平均、全国平均とほぼ同程度の結果でした。日頃先生方には「活躍の場面を増やそう」「小さなことでも認めほめてあげよう」とお願いしていますが、引き続きこの二つについては継続していこうと思います。
この「生徒質問」では他に気になる設問結果がありました。それは「一日にどれくらいゲームをしますか」です。3時間以上と回答した割合は全国29%、千葉県32%に対し、本校は55%、半数以上が3時間以上ゲームをしていることになります。同様に「一日どれくらいSNSや動画を視聴しますか」では、4時間以上と回答した割合は全国18%、千葉県20%に対し、本校は31%でした。つまり千葉県、全国の中学生と比較すると、本校生徒は「より長い時間、ゲームやSNS,動画視聴をしている」のです。一方「休日にどのくらいの時間勉強しますか」という設問に対し、4時間以上と回答した割合は千葉県7%、全国6%に対し、本校は0%に、また全くしないと回答した割合は、千葉県、全国ともに13%なのに対し、本校は27%と県、全国の倍以上の結果となりました。
一概に「ゲーム、SNS、動画視聴を減らして勉強しなさい」というつもりはありませんが、この結果を3年生一人ひとりが考え、上手に時間を使い自己の進路実現に向けて取り組んでほしいと思います。
校長室のひとりごと「多くの皆さんにご参観いただきました」
昨日は、野田ガスホールで「川創祭(文化祭)」を行いました。
午前中は各代表生徒たちの発表、午後は合唱コンクールでした。全生徒にかかわる合唱コンクールは、各学年、各学級ともに素晴らしい歌声を披露してくれました。コンクールなので賞をとった、とれなかったがついてしまいましたが、学級の仲間たちで共有してきた経験は、いつまでたっても決して色あせることはないでしょう。
川創祭の余韻が冷めやらぬ今日の土曜授業、体育祭への取り組みが始まります。体育祭でも学級や学年、そして全校生徒のみなぎるパワーを発揮してほしいと思います。
この次から次へと大きな行事が続き「体育祭を10月の下旬にできないの?」というご意見もいただきます。その通りですが10月には本校にとってもう一つ大きな対外行事があるのでこの時期に体育祭の実施となりました。その大きな対外行事とは「関東甲信越地区中学校家庭科研究大会」という関東甲信越地区の中学校家庭科教員のために、各県の実践を互いに発表し合う研修の場で、それを本校会場で行います。実際には千葉県内のいくつかの中学校で同時の開催となりますが、本校は3年生の授業を関東甲信越地区の家庭科の先生方が参観します。
※ 昨日はあいにくの天候でしたが、本校の保護者の皆さんをはじめ、小学校の保護者、地域・一般の皆さんの多くの皆さんにご来場いただき、生徒たちの様子をご覧いただきました。ありがとうございました。
校長室のひとりごと「文化の祭典『川創祭』」
文化の祭典「川創祭」当日を迎えました。
日程など詳しくは本HP内で案内しています。午前中は吹奏楽部、特設郷土芸能部の発表、各学年代表の「総合的な学習に時間」の発表、そして全校の代表で市、葛北で発表する弁論、英語スピーチの発表を行います。午後は、合唱コンクールです。9月に入りどの学級の練習にも熱が入り、今週は全校が「合唱モード一色」で校舎のあちらこちらに素晴らしい合唱が響いていました。今日はコンクールですから「賞」に輝く学級もあれば、残念ながら「賞」には手が届かなかった学級も出てきます。しかし、校長としてこれまでの取り組みを鑑みると、どの学級にも「賞」をあげたいと思うほど、生徒たちはよく頑張っています。
そんな歌声を聞きながら、ふと思い出すのが学級担任だった当時の合唱です。2~30年たっても、曲名はもちろん、練習中のいざこざや、当時の合唱、賞を獲得して生徒とともに喜ぶ自分、賞を逃して悔し泣きする生徒をなだめる自分など…不思議と鮮明に目に浮かんできます。
本校生徒たちの合唱を聞きながら、そんな昔を思い出し感じたことがあります。それは昔も今も中学生は中学生、何ら変わらないということです。よく「最近の子どもは…」などと言いますが、純真無垢に生まれてきた子どもたち、昔も今も子どもは子ども何も変わらないはずです。もし昔と何か変わっているとすれば、それは社会や子供たちを取り巻く環境、周囲の大人たちが変わっているのでしょう。本質的には昔も今も中学生は中学生、「最近の子供は…」などと変に躊躇することなく導いていこうと改めて考えさせられました。
今日は、今の中学生の発表を見ながら、昔の思い出にも浸ってみようと思います。