校長室のひとりごと
校長室のひとりごと「同窓会」
この週末、私が担任をした学年の同窓会がありました。その学年は1年生の時に学級担任を務め、2、3年生の時には担任を外れて学年主任を務めた学年です。この学年を卒業させた翌年からは教務主任、教頭と学級や学年に属さない立場になったため、この学年は、最後の学級担任、学年でもあり、私自身思い入れの強い学年です。
卒業から13年、お互い風貌も変わったこともあり、はじめはどこかぎこちない空気感でしたが、不思議なもので数分で当時の関係を取り戻し、まるで時間が逆戻りしたかのような錯覚に陥ってしまいます。唯一違和感があるとすれば、当時は制服や校内服で給食の牛乳を飲んでいたのが、着飾った私服で酒を交わしているという点でしょうか。
実家の農業を継いでいる子(28歳ですが)や、医療関係の仕事に就いている子、パティシエしながらシンガーソングライターを目指している子、地元の野田に住んでいる子、埼玉や東京に住んでいる子、既に結婚し3人の子の親になっている子など様々です。中には今カナダに住んでいる子やドイツに住んでいる子、そしてそれを互いにテレビ電話同志で宴席で繋がるという今時の楽しい時間を過ごすことができました。
中学生だった教え子たちが、皆自分の人生を確実に歩んでおり、こうして集まり当時の思い出で盛り上がる、そして何よりその席に呼んでくれるのは教師冥利に尽きるというものです。幸せな時間と美味しいお酒を堪能した同窓会でした。改めて「教師で良かった!」と実感しました。
校長室のひとりごと「上級学校訪問」
激動(?)の一週間もやっと金曜日になりました。
今日は2年生が、お隣「西武台千葉(中学校)高等学校」を訪問します。20日に小学6年生が少しでも中学入学に不安を軽減できるようにと出前授業の話しをしましたが、その中学生版とでも言いましょうか、キャリア教育、進路選択の一助となるような「上級学校とは」というお話しを、実際に高校の先生にしていただくための訪問です。西武台千葉(中学校)高等学校は私学ですので、本校との関係性を心配される方もおいででしょうが、そこは心配いりません。お話いただく内容も西武台高校についてはなく「高校というのは…」「高校卒業後は…」など、公私問わず身近にある上級学校というスタンスでの一般的なお話が中心です。
中学2年生のこの時期、高校受験はまだまだ他人事、ややもすると「偏差値の高い高校が良い学校」と考えている生徒が少なくありません。この西武台千葉(中学校)高等学校の訪問で、なんのために進学するのか、どのように進路(受験校)選択すれば良いのか、漠然としていた自分の将来について見つめるきっかけと例年なっています。
3年生は、今進路(受験校)選択の佳境を迎えていますが、同じようにこの訪問で得た経験を生かして希望を叶えるため受験に向かおうとしています。
校長室のひとりごと「成長期の後半に」
今日は、3年生対象に「思春期講演会」が行われます。毎年この時期に3年生対象に実施しているこの「思春期講演会」とは、思春期の後期から青年期に向かう3年生を対象に自分と向き合い生きてゆく力を身につけること、また「生」と「性」について考え、より良い行動を選択するための正しい知識を身につけさせることを目的としています。
昨日は尾崎小学校で授業(講話)をしてきましたが、児童たちは皆私の話に耳を傾け、話し合い活動では自分の意見をきちんと話すなど立派なものでした。安心していつでも中学生になる準備ができていると実感しました。その一方で日頃中学生相手のためか、小学6年生が小さく(身体面だけではなく)感じられました。やはり成長期真っ只中、3年間でこうも大人になるのかと今朝改めて生徒たちを見て感じたところです。
さて、今日は千葉県助産師会の助産師を務めていらっしゃる先生をお招きし「いのちの話」と題して「生命誕生の大切さ」「正しい性の情報」「二次性徴、性感染症、男女の性の違い」「LGBTQ」についてご講演いただきます。よく言われているように北欧の学校に比べると、「性教育」について日本の学校では消極的で、お互いに学校では家庭が、家庭では学校がやるだろうと、他人任せの時代が長く続いてきました。
今回、「生と性の専門家」でもある助産師から直接お話を聞く貴重な機会です。
日本のこれまでを考えれば、なかなかすぐに全家庭でできることではないと思いますが、ぜひ、この機会に家庭で「生、性」について話題にしてほしいと思います。
校長室のひとりごと「来春を見据えて」
今日は尾崎小学校6年生を対象とした出前授業に行ってきます。本校と学区の川間小学校、尾崎小学校は小中連携、様々な取り組みをしています。これは小学校、中学校それぞれ単独で学校運営をするのではなく「地域の子どもたちを義務教育9年間で育てよう」というねらいがあります。
例年、1月下旬に新入生保護者説明会と並行して6年生に体験入学を行っていますが、限られた時間内で中学進学への不安を取り除くには十分だとは言えません。そこで今回、尾崎小学校から6年生に「中学生になる心構え」について、講話と授業を体験させたいと依頼があり実施するものです。本校からは、校長の私が講話を、教務主任が算数(数学)、3年学年主任が国語の授業を行います。
中学校では基本的に生徒たちを「大人」として接します。そのことを踏まえて今回私の講話の中でコンセンサスゲーム(NASAゲームとも)を体験させ「自分の考えを持つこと、それを伝えること」「自分以外の考えに耳を傾けること」そして「それらをもとに合意形成すること」「協力して最善の方法を導くこと」の大切さに気づかせたいと考えています。そのために今できることはなんだろう、と6年生が考えてくれるきっかけになればと思っています。
※コンセンサスゲームとは、グループで与えられた条件の中で課題を解決するための最善策を考えるゲームです。現在多くの企業の新人研修等で実施されています。
校長室のひとりごと「市長と話そう集会」
昨日の「所長訪問」に続き、今日は「市長と話そう集会」のため野田市長が来校します。教育に力を入れている市長が忙しいスケジュールの合間を縫って市内の小中学校を直接訪問し児童生徒の生の声を聞き生徒は市政に感心を持ち、市長は今後の教育施策等に生かす話し合いの場です。
2年生はこれまで「ふるさと野田」について学び、調べ市の今後について考える学習に取り組んできました。今日は学年集会で、これまでの学習のまとめとして各部門ごとにプレゼンテーションします。そのセクションとは…
「野田市の防災対策について」
「野田市の交通事故防止について」
「野田市の公共交通機関について」
「野田市の地下鉄8号線について」
「野田市の再開発計画について」
この5つについて調べたことに対して、中学生なりに考えをまとめ、それを市長にも参観いただき市長のお考えや施策などについてお聞きするという企画です。
事前に生徒たちの考えや、プレゼンテーションを見ましたが、さすが次世代を担う中学生、自分たちなりの考えをまとめ将来の野田市を考えているなと感心させられました。
「市長と話そう集会」が、生徒たちの「ふるさと野田」について考え、野田市民だという自覚につながることを願っています。