校長室のひとりごと
校長室のひとりごと「親子の会話」
6月10日は「時の記念日」でした。日本書紀によると671年6月10日、日本で最初の時計「漏刻」と呼ばれる水時計が初めて時を刻んだことから、後に「時の記念日」に制定されたそうです。その「時の記念日」に合わせて「シチズン」が小学生の子どもがいる共働き夫婦に家庭での時間の使い方について調査したそうです。それによると親子の会話時間が13年前に比べて減っているということです。その要因としてスマホの普及があげられると担当者は話しています。一昔前は家族で一つのテレビを囲みながら、といういわゆる一家団欒の光景が思い浮かびますが、今では大人も子どもも同じ部屋にいながら、個人個人でスマホを見ているというのも、とりわけ特別ではない時代なのかもしれません。一昔前なら何かわからないことがあると子どもは「ねえねえ…」などと自然と親と会話していたことが、今ではわからないことはスマホを通してAIが教えてくれる時代、会話が減少しているというのもうなずけます。ちなみに平日どのくらい子どもと話すかという調査の結果では、平均で父親が52分、母親が1時間34分だそうです。もちろんその間話し続けるというわけではないですが・・・
校長室のひとりごと「300万件突破!」
昨年度の4月始業式からブログ「校長室のひとりごと」を始めました。足かけ5年にわたるコロナ禍により、地域・社会と学校の間に大きな溝ができてしまい、地域の教育力をお借りしようにも、まず本校のことを少しでも知ってもらうための一つのツールとして「HPを活用しよう」と考え、校長として何かできることはないかと始めたのが「校長室の・・・」というわけです。始めた当初は「毎日続けられると良いな・・・」程度の気持ちでしたが日が経つにつれ、毎日続けることが「自分自身の契約」かのように今日まで続けてきています。始めた当初のHPのカウント数は「1411320」件、うれしいことに口コミで広がったのか徐々にカウントが増え、冬休みには「2000000」件を突破し、2月には始めてから100万件を数えるほどになり、そして目出度く週末に「3000000」件を突破しました。本当に皆さんのおかげだと感謝しています。単にカウント数を増やしたいのであれば、生徒の写真をたくさん掲載すれば良いのかもしれませんが、今は何かと難しい世の中、個人を特定されないように後ろ姿であったり、顔が写っている場合には解像度をわざと下げるなど個人情報の漏洩対策をしたうえで他のコーナーで写真を載せています。そんなこんなで今では、毎日約4~5000件もの方々に閲覧していただいています。これを励みにこれからも続け、400万件、500万件を目指して頑張ろうと決意を新たにしました。
校長室ひとりごと「定期テスト」
今年度最初の定期テストが来週あります。学生の頃は「テストさえなければ学生は最高なんだけど・・・」なんて考えていませんでしたか。今の野田市は前後期の二期制なので「定期テスト」と呼んでいますが、三学期制の頃は「中間テスト」「期末テスト」などと呼んでいました。そもそもなぜ「定期テスト」を行うのでしょう?その答えの前に私なりの持論ですが、学習の効果を上げるためには「学習サイクル」が大切だと考えています。短期的な学習サイクルとしては、授業中の理解を定着させるために復習する。復習の最後に「次時は何を?」と簡単に予習する。予習した内容なら授業での理解が増す。そしてまた復習するという毎日繰り返しのサイクルです。定期テストも中期的な「学習サイクル」一つと考えられます。今回で言えば4月からの約2ヶ月間の内容をテスト勉強という名の復習をする。そして実際にテストを受ける。満点ならともかく間違えた箇所をできるようにする。この一連の短期的、中期的な流れが学力の効果を上げるためには必要だと考えます。また我々教師にとっては、日頃の授業を見直し改善する一つの目安となるのがこの「定期テスト」なのです。
生徒も含め教師以外のほとんどの人は「成績をつけるため」にテストをすると答えるでしょう。確かに成績に左右することはありますが、教師も生徒もこれまでを振り返るための一つの物差しであり、今後改善するための数値的な材料、それが「定期テスト」だと考えています。
校長室のひとりごと「チャンスに変える発想」
今日明日と学校を留守にします。「関東甲信越地区中学校長会研究協議会」に参加するためです。この研究大会は、関東1都6県と新潟、長野、山梨を加えた中学校の校長で組織する校長会の研究大会で、今年で77回目、千葉県がホストとなり千葉市で開催されます。この場でも何度もボヤいていますが、時代の流れや社会の変化に伴い学校教育は大きな転換期を迎え、それぞれの学校が抱える課題も多岐にわたっています。今回の研究大会は、そんな各中学校の現状から「新たな時代を切り拓き、よりより社会を形成していく人間を育てる中学校教育」テーマとし9分科会に分かれ、それぞれの課題について協議します。一日目の今日は、開会行事、全体協議、記念講演が行われます。今回の記念講演は「絶対に諦めない!~地域と共に存続を目指す銚子電鉄の挑戦~」という演題で、竹本勝紀氏(銚子電鉄代表取締役)にご講演いただきます。全国的にローカル線の廃線が続く中で、銚子電鉄は何度も廃線の危機に直面しながらも、銚子名物「ぬれ煎餅」の生産や販売、「まずい棒」の販売、「お化け屋敷電車」などのイベント企画、映画の制作など、数々のピンチをチャンスに変える発想力で3年連続で黒字という成果を上げている実績があります。竹本氏のご講演から、本校の経営戦略のヒントが得られるのではないかと楽しみです。
校長室のひとりごと「市内陸上大会」
あいにくの天気ですが今日は市内中学校陸上大会が行われます。先月、各運動部活動の市内大会が行われましたが、この市内陸上大会は単に陸上部の市内大会ではなく、各学校とも全校体制で所属部活動に関係なくメンバーを選抜し学校対抗で競い合います。私が教員に成り立ての頃は、この陸上大会だけではなく、水泳大会、体操大会も同様に学校対抗で行われていました。今では水泳も器械体操もクラブチームの活動が主で、中学校の部活動は存続が難しくなくなっているのが現状です。しかし陸上部だけはどこの中学校にも存在し部員もいます。しかし陸上部員だけでは、大会自体が成り立たず、この市内陸上大会だけが今も残っているわけです。
本校でも、全校生徒から陸上部員を中心にメンバーを選抜し、今日の市内陸上大会に向けて練習をしてきました。学校対抗ではありますが、やはり大きな学校や陸上部員の多い学校にはなかなかかないません。今日は勝ち負けや記録だけではなく、これまでの自分を少しでも超えられるよう頑張ってほしいと思っています。
この市内陸上大会は、大会中の合間を縫って各種目の表彰が行われます。各種目優勝した生徒の所属する学校の校長が担当し、賞状とメダルを授与することになっています。今年は何回表彰を担当することができるか今から楽しみです。