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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「合格発表」

 今日午前9:00に千葉県公立高校の入試の合否の発表があります。明日の「3年生を送る会」を挟んで6日は埼玉県の公立高校の合格発表があります。もちろん既に入試は終わっているため、今更合否が覆ることもありませんが、それでも「みんな合格しますように」と願ってしまいます。

 既に第1希望の私立の高校に合格している生徒も含めて、今日、そして6日にはみんな進学先が決定することになります。もちろん全員に合格してほしいわけですが、現実には不合格の生徒が出てくるかもしれません。周りが合格に喜ぶ姿を見れば、尚更「この世の終わり」とばかりに落ち込むことでしょう。中には初めて経験する挫折を味わうかもしれません。でもそんな生徒にこそ「どこの学校に通うかはそんなに大した問題ではなく、むしろどんな3年間を過ごすかが問題だ」と話してあげたいと思います。そういえば「負けるが勝ち」という言葉もあります(不合格が負けという意味ではありませんが)。

 4月から通う学校が「良い学校だったのか」は3年後に判断できるのだろうと思います。3年後「この学校を選んで良かった」と胸を張って言えるような高校生活を送ってほしいと思います。

 

 

 

校長室のひとりごと「桃の節句」

 いよいよ3月、3月といえば「春」「旅立ち」「卒業」「別れ」を思い浮かべます。どことなくもの思いに浸る季節です。今日3月3日は「桃の節句」です。「桃の節句」といえば女の子をお祝いする年中行事で、お雛様(雛人形)を飾り、ちらし寿司や雛あられを食べる、その程度は知っていました。7月に初孫(女の子)が生まれ今年が初節句ということで「桃の節句」について改めて調べてみました。

 旧暦の3月3日「上巳(じょうし)の節句」はちょうど桃の花が咲く頃ということで「桃の節句」と呼ばれ、5月5日が男の節句「端午の節句」であることから「桃の節句」は女の子の節句お祝いの日となったそうです。女の子が遊ぶ物として雛人形が飾るのが風習となりました。この雛人形は平安時代に貴族の女の子たちが紙で作った人形を紙で作った御殿で遊ばせるという遊びが由来だそうです。また雛人形には厄を引き受ける役目があり、女の子から災いを守り幸せな人生を送れますようにと願いが込められているそうです。

「桃の節句」で食べるちらし寿司の具にもそれぞれ願いが込められており、例えば「エビ」は腰が曲がるまで長生きできましょうように、「いくら」は子沢山に恵まれますように、「豆」は健康でまめに働けるように、「レンコン」は先が見通せますように…だそうです。

今日は、そんな願いを込めて孫に会ってこようと思います。

校長室のひとりごと「過去の経験から」

 東日本大震災による津波など大きな被害を受けた岩手県大船渡市の山林火災の報道には胸を痛めています。多くの方が避難所生活を始めているそうです。

 1月、発生から30年の阪神淡路大震災について先週話題にしました。その後も2004年新潟中越地震、2011年東日本大震災、2016年には熊本地震、2018年北海道胆振東部地震。そして昨年2024には能登半島地震と、わずか30年の間に6回もの大地震、それも甚大な被害をもたらした震災が発生しています。ある専門家によれば30年以内に80%の確率で南海トラフ地震が起きるという予測も発表されています。この30年で防災に関する様々な取り組みが行われてきました。阪神淡路大震災は発生時刻が午前5時46分と朝食準備と重なったため、火災も発生し被害は拡大しました。また電気の復旧とともに寸断されていた電線等から発火し火災が長引いたとも言われています。様々な過去の経験から、例えば電力・ガスは揺れを感知したら元から供給を止めるシステムなど防災対策が各分野で進んでいます。同時に国民の防災意識は一気に高まりました。混乱を招いた阪神淡路大震災の時からは比較にならないほど避難所の整備は全国の自治体の取り組みもあり随分と進みました。

 しかし、地震だけではなく台風や今回の山林火災など避難生活で相変わらず課題になっているのは「寒さ」でもなく「食料」でもなく「トイレ」だと専門家は語ります。

 どこか他人事の関東地方に住む我々は、この30年の経験から得た教訓を生かし、日頃より簡易トイレなど備えておく必要があるのではと改めて感じています。

校長室のひとりごと「改正戸籍法」

 職業がら、生徒の氏名を取り扱ったり、実際に呼んだりする機会はたくさんあります。ことのほか気を遣うのが入学式や卒業式でです。少しでも新入生の不安や緊張を和らげようと頑張ったところで、新入生の名前を読み間違えでもすれば、元も子もありません。卒業式も、今まさに社会に羽ばたこうと希望に満ちた卒業生の名前を読み間違えるなんてことはできません。それだけ氏名、特に下の名前の読みには気をつける習慣が身についています。昨今のキラキラネームには初見で読めない名前が増えてきており悩まされます。同じ漢字でも読み方が違ったり「エッ?なんでそう読むの?」と想像もできない名前の生徒も増えており気を遣います。

 さて、マイナンバーカードなどの普及を背景に、5月より改正戸籍法が施行されます。改正法の施行に合わせ、法務省は届け出があった場合に容認できる名前の読み仮名の指針を公表しました。指針によるとキラキラネームなどの名前の多様化を踏まえ、例えば漢字の意味と正反対の読み方や、漢字と全く関連のない読み方、子どもの将来に不利益になりかねない読み方などが認められないそうです。

いずれにしても、子どもに一生ついてまわる名前ですから、慎重に名付けたいものです。

校長室のひとりごと「守りもせず攻めもせず…」

 昨日、本校のHPのアクセス数が、4月から「100万件を突破した」と書きました。PCのキーを押しながら改めて「ことの重大さ」を実感していました。

 不思議なもので、あんなに望んでいたアクセス数ですが、増えれば増えるほど、うれしい気持ち反面「怖さ」も感じています。はじめは見てくれる人は先生方、保護者の皆さん、お世話になっている地域の方々など内輪の方を想定していましたが、さすがに一日で数千、数万ともなると、内輪に方々だけではなく私自身とも面識のない皆さんも見ていただいている、と言うよりむしろそういった皆さんが多いでしょう。改めてそう考えると「いい加減なことは書くわけにはいかない」と、妙な正義感や責任感を感じます(いい加減なことは書いていないつもりですが)。そんな話を我が家でしていると「らしくないねぇ!」「もっと攻めなきゃ!」などと(人ごとのように)娘に言われてしまいました。

 よく、動画サイトで、フォロワーを増やしたいがために「やり過ぎ」の動画をアップし、それが迷惑行為となり報道されていることを思い出しました。「なるほど、見ている人が多くなれば多くなるほど、エスカレートしちゃう心理ってこういうことなんだ」と変に納得してしまいました。守りに入らず、攻めもせず、これまで同様に校長室から「ひとりごと」をつぶやいていこうと思います。