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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「音楽交流会」

 本校に着任する前は、市内南部中学校で校長を務めていました。南部中学校は1学年の人数が本校の全校生徒数程度の大規模校です。大規模校には大規模校の良さがあり、本校のような小中規模の学校にも良さはたくさんあるものです。本校もそうですが中学校は、文化祭や先日の新入生説明会のように小学校との連携や交流活動は行われていますが、同じ中学校同士では、ほとんど交流はありません。部活動の大会などで「敵」「味方」の関係が影響しているのでしょうか。

 実は今日、その南部中学校の吹奏楽部に本校に来ていただき、全国トップクラスの演奏を鑑賞し、また演奏に合わせて本校生徒が合唱するという「音楽交流会」を行います。互いの学校のカリキュラムや授業の関係で、予定を組むのが難しいのですが、午前日課の南部中と一日日課の本校との予定が合い実現する運びとなりました。純粋に同じ中学生の素晴らしい演奏、それに合わせた合唱の場を設けることが互いの生徒の刺激になり、音楽的活動以外にもつながるモチベーションを持たせることができればと思っています。合奏も合唱も一曲を仕上げるには、時間と努力と皆の気持ちを合わせるなど、簡単なことではありません。今日の交流会を通して心に届く何かを感じてほしいと願っています。

校長室のひとりごと「興風会」

 今日は「柏寿賞・平成柏寿賞」の贈呈式が行われます。この「柏寿賞・平成柏寿賞」とは公益財団法人「興風会」による学校教育振興事業の一つで、市内の学校教育、社会教育、社会体育などの活動で模範となる顕著な実績をあげた教育関係者や市民へ贈られる大変価値ある賞です。

 なかなか一般の方は「興風会」という名前は知っていても詳しくはご存知ないかもしれません。野田といえば醤油、キッコーマンの創業者である茂木、高梨両家が野田の地で事業を拡大できたことに感謝し、地域への恩返しのために、地域貢献の基盤とし昭和4年に設立されたのが「(財)興風会」です。そしてその活動の拠点となっているのが、野田の商店街のキッコーマン本社の隣の一際目立つコンクリートのロマネスク様式の昭和4年に竣工された「興風会館」です。この「興風会館」は当時、県内では千葉県庁に次ぐ規模の洋風建築で、地上4階地下1階建てで国の登録文化財にも指定されています。外観だけではなく中に入れば館内全てがモダンで歴史の重みを感じる造りです。

 そんな歴史と伝統の「興風会」より「興風会館」で本日受賞される皆さん、大変おめでとうございます。私も贈呈式に参列してきます。

校長室のひとりごと「おかげさまで」

 受験シーズンの前半を終え私立高校の受験は概ね終了、連日その合否結果(合格通知)が届いています。私立高校を第1志望にしている「単願」の生徒は、合格すれば4月からの進学先が決まったことになります。最近の高校受験は、出願もWeb(インターネット)上で、合否の結果もWeb上で発表されます。受験生は自分でログインし合否を確認するわけです。合否の発表を受け、私立単願の合格生徒たちが、次々に校長室にやってきます。おそらく3年生の先生方の指導でしょうが「第一希望の〇〇高校に合格しました。」と報告するためです。皆一様に本当に嬉しそうな笑顔で得意げに報告してくれます。また「推薦してくださりありがとうございました」とお礼も言ってくれます。生徒にとっては中学3年間で一番の試練だったでしょうから、私も嬉しい気持ちになります。そんな生徒たちの報告に対して私も満面の笑みで「おめでとう!やったなぁ」などと返し、「合格は切符を手に入れたに過ぎない。大切なのは4月からどういう高校生活を送るかだよ。そのための準備期間が卒業までのあと2ヶ月を大切に過ごしてほしい」と真顔で話しています。また「あなたのこれまでの生活ぶりがあったからこそ推薦書に署名捺印したまで、これもあなたの実力、自信を持ってこれからも頑張れ」と付け加えています。

 今年の受験も2月中旬の千葉県、2月下旬の埼玉県の各公立高校の入試を残すのみとなりました。もう少し、あと1ヶ月です。がんばれ受験生!

校長室のひとりごと「御中」

 このブログを毎日書くにあたり、新聞記事やネットニュースなどを参考にすることがありますが、情報の真偽や偏った考えなどに惑わされず、自分の考えに基づいて書くことを心掛けています。いつものようにネットニュースを見ていると気になる記事がありました。「御中」についてです。毎年受験シーズンになると話題になりますが、出願書類等を郵送する際、高校側が封筒を準備してくれています。その封筒の表には、予め「〇〇高校入試係 行」などと印刷してあります。この封筒に出願書類を入れて送付するわけですが「 行」の字を2本線で消し「御中」と新たに書き加えることを指導しています。この「行」を「御中」に書き換えることに対してSNSでは「そんなの知らなかった」「最初から御中で印刷すれば良いのに」「学校で教えてくれれば良いのに」などの書き込みがあると記されていました。中には「日本人として知っていて当たり前」「社会人の常識」「何でも省略すれば良いわけではない」などの書き込みもあったそうです。

 今年から千葉公立高校入試でもWebによる発表なりましたが、私学ではまだ合否の結果を自分宛に郵送してくれる学校もあり、その際返信用封筒に自分の名前(宛名)を書きます。「野田太郎 行」と書くよう指導します。まさか自分に「様」を付けるわけにはいきませんから。当然、返送された時には「行」を2本線で消し「様」が付け加えられています。デジタルでのやり取りが増えている世の中ですが、アナログの良さも、更にはアナログのマナーなども引き継いでいかなければならないと感じます。

校長室のひとりごと「新入生説明会」

 今日は土曜授業です。令和7年度の「新入生説明会」を行います。本校に入学予定の6年生児童対象とした説明会、新入生保護者対象の説明会を同時並行で行います。6年生児童は、まずスライドによる「学校紹介」を控室となる各教室で見たあと、校舎内を見学してまわります。新入生が入学直後に「一段一段の階段の高低差」「体育館の大きさ」などを感じに圧倒されるようなので予め見てもらう予定です。続いて中学校の教員による「体験授業」です。これらは義務教育9年間という考えをもとに、スムーズに中学校生活に移行できるようにすることが目的です。同時に保護者の皆さんは体育館で、中学校のカリキュラムや1日の生活、各授業について、学校徴収金など、いわゆる中学校全般に関する説明をします。また保護者の皆さんには説明会後に公民館事業「家庭教育講演会」を行います。経験豊かな元小学校の校長先生による「中学生を持つ親の心得」についての講演です。

「中1ギャップ」「中1プロブレム」などという言葉がありますが、少しでも新入生、新入生の保護者の皆さんの不安を取り除くための一助になればと考えています。