校長室のひとりごと「改正戸籍法」
職業がら、生徒の氏名を取り扱ったり、実際に呼んだりする機会はたくさんあります。ことのほか気を遣うのが入学式や卒業式でです。少しでも新入生の不安や緊張を和らげようと頑張ったところで、新入生の名前を読み間違えでもすれば、元も子もありません。卒業式も、今まさに社会に羽ばたこうと希望に満ちた卒業生の名前を読み間違えるなんてことはできません。それだけ氏名、特に下の名前の読みには気をつける習慣が身についています。昨今のキラキラネームには初見で読めない名前が増えてきており悩まされます。同じ漢字でも読み方が違ったり「エッ?なんでそう読むの?」と想像もできない名前の生徒も増えており気を遣います。
さて、マイナンバーカードなどの普及を背景に、5月より改正戸籍法が施行されます。改正法の施行に合わせ、法務省は届け出があった場合に容認できる名前の読み仮名の指針を公表しました。指針によるとキラキラネームなどの名前の多様化を踏まえ、例えば漢字の意味と正反対の読み方や、漢字と全く関連のない読み方、子どもの将来に不利益になりかねない読み方などが認められないそうです。
いずれにしても、子どもに一生ついてまわる名前ですから、慎重に名付けたいものです。