校長室のひとりごと
校長室のひとりごと「大学入試に注目」
先週末は「大学入学共通テスト」が全国各会場で行われました。もともと1989年までは「共通一次試験」と呼ばれ、その後2020年までは「大学入試センター試験」に、そして2021年からは現在の「共通テスト」と呼び名も内容も変化してきています。今年の「共通テスト」は報道でも取り上げられていたように「情報」という新しい教科が加わるなど2022年度に改訂された現行の学習指導要領を受けてきた受験生に対応した「共通テスト」で、いくつかの変更点がありました。
以前、大学入試の「AO選抜」から「総合型選抜」に変わったことを話題にしましたが、こういった大学入試の変更については日頃より注視しています。中学生には直接的に関係はしていないませんが、大学側が高校生に求める資質や能力を問うのが大学入試であり、高校はそれに対応した教育を実践することになります。ということは高校側が求める資質能力も大差はなく、それを身につけさせることが中学校の役目の一つだと考えられるためです。今年の「大学入試共通テスト」の出題傾向は「思考力」を問う問題が多く出題されたと聞いています。本校生徒にも思考力を身につけさせるような授業を心がけたいと思っています。
校長室のひとりごと「背番号51」
メジャーリーグで活躍したイチロー氏がアジア出身選手として初めて「アメリカ野球殿堂入り」を果たしました。満票での殿堂入りが期待されていましたが、満票には1票たりませんでした。それでも素晴らしいことには変わりありません。殿堂入りを果たしたイチロー氏は会見でこう話しています。(一部省略します)
「1票足りないのはすごく良かったと思う。足りないものを補いようがないんですけど、努力じゃないからね。それを自分なりに完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思うんですよね」と。
更に「不完全であるというのはいいなって。生きていく上で不完全だから進もうとするわけで。そういうものを改めて考えさせられるというか。見つめ合える、向き合えるというのは良かったなと思います」と。
イチロー氏といえば、野球はもちろん全てにおいてストイックに先を追い求める誰もが認める唯一無二のアスリート、その「イチロー氏」だからこそのコメントだと心に刺さりました。
長年所属していたシアトルマリナーズは、イチロー氏がつけていた「背番号51」を永久欠番に決めたようです。
校長室のひとりごと「美味しい給食」
先週の千葉県私立高校入試に続き、今日は埼玉県私立高校入試の集中日、がんばれ受験生!
ところでこのHPでも毎日写真でアップしている「◯日の給食」、ご覧になっていますか?学校給食も日々進化しており、生徒達への提供前に校長の重要な役割「検食」が毎日楽しみでなりません。毎日美味しく仕事を忘れておかわりしたくなってしまいます。どこの学校でも栄養士さんが工夫を凝らし、調理員さんや配膳員さん達の陰の努力の賜物だと日々感謝しています。そんな給食、生徒達の人気メニューと言えば「揚げパン」や「豚キムチチャーハン」、「クリームペンネ」などあげればきりがありません。しかし昔も今も子ども達に大人気なのが「カレーライス」でしょう。
今日1月22日は「カレーの日」です。全国学校栄養士協議会が学校給食週間(1月24日〜31日)の前に、子ども達に人気のカレーライスの提供を全国の学校に呼びかけたことにちなんで、今日1月22日を「カレーの日」に制定されたたそうです。
ちなみに本校の今日の給食は… ぜひあとで写真をご覧ください。
栄養士さんが工夫を凝らし考え抜いた一カ月の献立表もHP内で閲覧できます。「今日何にしよう?」なんて時にはヒントになるかもしれませんね。
校長室のひとりごと「体力の低下」
よく「子ども達の体力の低下」が話題になりますが、昨年度の体力テストの結果が公表されました。小学5年生女子が過去最低を記録し、中学2年生男子は昨年度より上昇しコロナ禍前の体力に回復したようです。種目別では小学5年生の「握力」「立ち幅跳び」中学2年生の「持久走」が過去最低だったそうです。
元々体育教師の私は、日々「子ども達の体力の低下」を実感しています。確かに技術技能の向上のためか、部活動では昔よりレベルが上がった種目もあります。しかし、校長室から見る体育の授業の様子からは男子も女子も体力の低下は否めません。例えばソフトボールの授業では、まずボールを狙ったところへ投げられません。またマット運動の授業では倒立(補助あり)ができません。昔は組体操で全員倒立していたものですが、随分と様変わりしています。原因としてよく言われている一つには、幼児期や小学生の運動体験の減少があげられています。昔はクラブチームや運動の習い事もなく、木登りや缶蹴り、三角ベース、公園の鉄棒などで暗くなるまで遊んでいましたが、そもそも外遊びが減っています。今は小さい頃からサッカーならサッカー、器械体操なら器械体操を習い、色々と経験する時間もないために、全体的な体力の低下という結果につながっているのかもしれません。
(またおじさん特有の昔話になってしまいました…)
校長室のひとりごと「淡水生物も…」
歳をとると「昔は…」なんて昔話をしているものです。若い頃は、そんな昔話をするおじさんの話を「面倒くさいな」などと聞き流していましたが、まさか自分が得意げに昔話をする日が来るとは…
話を戻しますが、私が子どもの頃は、江戸川にハゼ釣りに行ったり、用水路に四つ手網を仕掛け、タナゴやクチボソ、ドジョウなどを捕まえたり、田んぼでメダカやザリガニを捕まえたりしていたものです。それから半世紀も経てば環境も変化し、何より危険な水辺も減ってきたように感じます。
この度「国際自然保護連合」が淡水生物を地球規模で調査し、その結果が公表されました。それによれば、私が捕まえて遊んでいたような、いわゆる淡水生物の¼が深刻な絶滅の危機にあるようです。原因は様々でしょうが、一つはより生命力の強い外来種の増加による生態系の変化、そしてもう一つは河川や水田周辺の整備による環境の変化があげられています。
以前、スズメなど野鳥の絶滅の危機について書きましたが、野鳥の餌となる淡水生物の減少が関係しているのだろうと思います。