学校の様子

2020年7月の記事一覧

ダブルミーニング

   

何事もなければ6月4日~10日の「歯と口の健康週間」に完成していたであろう、歯磨き啓発ポスターを作る3年生。旬は過ぎていますが、ポスターの基本である、目立つレタリングと色を使いすぎない事をしっかりと守ったポスターは、心に訴えかけてくるものがあります。ボロボロの歯とピカピカの歯、両方を1つの作品にまとめることで、虫歯がある人にとっては「絶望の中にも見える光明」、無い人にとっては「虫歯への警鐘」と、受け手側しだいでメッセージが変わるのもポイントが高い点です。
話は変わりますが、6年生の理科の授業「唾液によるデンプンの変化」の実験をすると、ヨウ素液に反応がでるのは、例年1クラス2・3人くらいなのですが、今年の6年2組の成功者数はなんと11人!!虫歯予防と密接な関係があるのかは断言できませんが、6年2組の子ども達の唾液の酵素の平均レベルは非常に高いようです。

頑張れ主幹!!

   

休校中の課題でも流山市の魅力について調べていた5年生。その魅力を1枚のポスターにまとめ、クラスの中で発表していました。
「白みりん」「赤城神社」「おおたかの森SC」等々、子ども達が調べた流山の魅力は様々な分野に渡ります。クラスメートの発表をメモしたノートは、流山の色々な魅力が伝わってくるほどしっかりと書き込まれていました。
そんな5年生のポスターに目を付けたのは、昨年度まで「おおたかの森SC」の場所を知らなかったものの、その指導力をかわれ、3年生で使用する教科書「わたしたちの流山」編集委員会に任命された佐藤主幹。流山の魅力が詰まったポスターを教科書の挿絵にしようと、5年生にポスターの更なる書き込みを要求していました。
主幹の構成したページが採用されれば、市内の3年生全員が北小の5年生が書いたポスターで勉強することになります。

探究者の眼差し

 

 

算数の授業で、学校中の物の長さを測っていた3年生が、今度は理科の授業でミニカーが進んだ距離を計測していました。
ゴムの力を利用して車を跳ばす授業は、車を発射する役をやりたがる3年生が多いと思っていましたが、理科の授業中である子ども達にとっては、ミニカーは娯楽の対象ではなく、実験の研究対象。その視線は、車よりも進んだ距離を示すメジャーに集中していました。
風の力で動く距離を計測する授業を行った時は、狭い理科室でも正確な記録を測れるよう、ミニカーの車線上に障害物が無いことを確認してから、ミニカーからゆっくりと手を離していました。算数で勉強したことが活かせるということが拍車をかけているのか、計測係の子どもも神経を研ぎ澄まして計測。車を発射した子どもが様子を見に来ると「計測は私の仕事!!」とメジャーの目盛を確認することを許しませんでした

ネット世代の申し子達

 

 

1年生を迎える会の代替行事を考えていた児童会(7月6日「新しい生活様式のパイオニア」参照)は、1年生に向けての動画を作成する段階に移行していました。驚く点は、動画の撮影から編集まで児童会の子ども達の力で行っていること。動画の編集方法を教わってからは、休み時間に自らパソコンルームへと足を運び、1年生に伝わりやすい動画を模索しています。
6年生の国語の授業では、パネルディスカッションの準備として、エネルギー問題についての資料をネット検索していました。その気になれば、関係ないことを検索して遊ぶこともできますが、6年生は真面目に課題に取り組んでいました。
タブレットを1人につき1台の配布を目指す計画があると耳にしたことがありますが、北小の子ども達は正しく使いこなしてくれそうです。

技能教科は3時間まで

 

 

5年生は英語の授業で「農家・サッカー選手・画家」などの職業になるための時間割を考え発表し、聞いている子ども達は、その時間割から何の職業になりたいのかを予想していました。
画家であれば図工の授業を受けるのが1番の近道のように思いますが、日課表に万遍なく教科を散りばめる子ども達。技能系教科は多い日でも3時間までに設定していました。勉強する教科を聞いただけでは判断が難しい「医者・コメディアン」なども、スペシャルサブジェクトとして「解剖の実習・突っ込みの練習」をあげると子ども達はすぐさま反応。全ての時間割を聞き終える前に職業を当てようとしていました。
英単語に自信がないように見えるグループも、友達と確認しながら発表を進める協調性まで表れた授業でした。

出張博物館

 

 

例年であれば、北千葉浄水場に見学へ行く4年生ですが、今年は市内の公共施設への社会科見学も中止。学習内容も座学中心となっています。そんなマンネリ化を解消するためか、4年生は集会室に大きな掲示物を貼って、その裏に解説音声が流れるパソコンを置き、まるで簡易博物館のような環境で調べ学習を進めていました。
専門家の方々の解説は聞けませんが、4年生は掲示物と解説音声確認しながらプリントの空白を埋めていました。

ライバル

昨年度、子ども県展で入賞した6年生は、今年もやる気たっぷりに作品を書き進めています。第1段階の下書きの時点ですが、作品にサインを書き「ホームページに載せてください」と要求してきました。それを見ていた別の入選者も負けじとサインを書き込み「載せてください」とアピール。お互いを意識しているのか、同じ風景の版画に挑戦する画力自慢の2人が、切磋琢磨しながら作品をより高尚な物へと仕上げようとしていました。

日に二度のアンコール

 

 

「落語」の表現について勉強をする4年生は、クラス全体で寄席を開いていました。声の抑揚で感情を表すのは当然のこと、細かい仕草を駆使して物語を再現する技法にもチャレンジ。子ども達の表現は素晴らしく、体の向きを少しずらすだけですが、それだけで「演じている人物が切り替わった」と伝わってきました。表現力もさることながら、物語の暗記量もたいしたもので、数分間の落語を1人で演じきった時には拍手が巻き起こっていました。
発表者の中には、子どもだけでなく、担任の中戸先生の姿もありました。子ども達の練習を聞いている時から、大きな身振り手振りでアドバイスをしていただけあり、素晴らしい落語をカメラに収められると期待していたのですが、到着したのは丁度子ども達の大きな拍手が聞こえた時。実際に見ることは叶いませんでしたが、アンコールまで希望されていたことから、かなりの実力者であることがうかがえました。

全員マスクは着用していました

   

本日、チケットに当選した35名限定のサマーフェスが6年3組で開かれていました。
有名な曲を真似して歌うのかと想像していましたが、発表された楽曲「夏休み」は完全オリジナル。その場にいる誰もが初めて聞く曲ですが、シンプルかつ明るいメロディーと、季節ごとの長期休暇をテーマにした歌詞が35人の観客の心を鷲掴みにしていました。ただでさえ興奮状態の教室の盛り上がりに拍車をかけるのが、小道具や照明といった裏方仕事の子ども達。クラス全体で学校を盛り上げようとしていることが伝わってきます。アンコールが巻き起こると、発表したばかりの「夏休み」を一緒に歌おうと無茶な注文。そんなことがあっても「またライブを開催してほしい人」と質問すると、半数以上が手を挙げていました。
学校行事が減った分、自分達で思い出を作ろうとする姿勢は素晴らしいです。

男のロマン

2年生は、実在するもののどんな姿なのか解らない人が多そうな「グアナコ」という動物を想像しながら、そのイメージを粘土で作り上げていました。
本物に近い4足歩行の哺乳類タイプの動物を可愛らしく作る子がケース多い女の子。対して男の子が作るのは、牙や触手のような物が生えた虫。もしも本当に動き出したとしたら、悲鳴をあげて逃げ出してしまいそうな程おどろおどろしい風貌をしています。
想像力を働かせ会心の1作を生み出した次の時間には、タケノコやサクランボの絵を模写する「お絵かきドリル」のようなもので、見た物を真似する力も育てていました。
低学年ながら、2時間立て続けに創作活動に打ち込む集中力は素晴らしいです

いらない奇跡

   

きらり学級では、自分で組み立てた積み木の形を口で説明して、相手も同じ形に組み上げる、伝言ゲームを進化させたような「同じ積み木を作ろうゲーム」で、伝達力や空間認識能力を鍛えていました。
挑戦しているのは5年生なので、積み木の形を伝える際には、算数の授業で習った図形の名称を駆使していました。少し難しめの、2つの正三角形を合わせて正方形にする部分では、下の積み木と接地面が安定しない置き方にして崩れることに。しかし、何度か挑戦すると、不安定ながらも固定することに成功するという奇跡が起きます。その奇跡が裏目となり、形はほぼ一緒ですが、よく見ると違うという結果となってしまいました。
奇跡に邪魔されていない時には、パーテーションを取ると同じ形の積み木が姿を現し、教室から拍手が湧きあがっていました。

北小2020年のトレンド

 

 

感染症対策に対して特に気を付けている音楽の授業では、声を出さないで音楽に触れながら念入りな手洗いの方法の学習もできる「Wash Your Hands」の振り付けを学んでいました。
昨年度取り組んだ、体全体を動かす「パプリカ」のダンスはハードルの高かったシャイな子ども達も、手を動かすだけの「Wash Your Hands」は抵抗が少ないようで、控えめながらも音楽に合わせて踊っていました。元から抵抗の無い子ども達は、休み時間の手洗い場で早速実践。上半身をくねらせながらノリノリで手を洗っていました。

声に出して読みたい多田語録

 

 

ダンスのような準備体操をしていた5年生ですが、今度は本当にダンスを踊っていました。クラスの中で8から9つ位のグループがオリジナルダンスを創作しているので、ダンスの種類は十人十色。息ピッタリなダンスやアクロバティックな動きなど、子ども達の個性が溢れていました。中には、意見が合わずダンス作りが難航しているグループもありましたが、多田先生が「否定するのは1番楽。嫌だというなら、変わりになる案を出してください!!」と諭すと、少しずつダンスの振り付けが決まっていっているようでした。
最終的には、休憩時間にまで、音楽に合わせてグルグルと回っているほどノリノリな5年生もいました。

生き物博士

 

  

生活科で生き物を育てている2年生は、色々な図鑑を読んでその生き物にとって良い環境を整えていました。その過程で憶えたノウハウをまとめたプリントを集約し、オリジナルの巨大生き物新聞を作成。完成品を黒板に掲示し、自分が育てていた以外の生物の情報を共有していました。
その知識は、国語の教科「生き物クイズを作ろう」でも活かされており、友達が問題を出題しても悩むことなく手を挙げていました。

折れない心

 

 

2学期からの部活動再開に向け、学年ごとに分けて説明会を行いました。部活動に加入している子どもならば誰もが憧れるであろう、各種大会への参加が叶わない状況のため、部員が減ることも懸念されていましたが、2年間活動を続けてきた6年生の途中退部はほぼありませんでした。自身の大舞台での活躍はありませんが、己の技術を高めるため、後輩たちを導くため、様々な思惑を胸に最後まで己を貫くようです。
そんな先輩の想いを知ってか知らずか、5年生の吹奏楽部入部希望者は昨年度より増えていました。(運動部は多すぎるので解りません)真剣な眼差しで説明を聞く4年生も、すっかり高学年の仲間入りをしているように見えます。
まだ他学年の部員と顔合わせは出来ていませんが、大義名分なき戦いに臨む覚悟の6年生と、やる気に満ち溢れる4・5年生がどのような部を作り上げるのか今から楽しみです。

テンプレート使用不可

    

新学期が始まり、そこまで時間が経っていないような感覚がありますが季節はもう夏。きらり学級では毎年恒例の暑中見舞いを書いていました。
学級担任以外の先生にも手紙を書くのですが、今年は校外学習を実施しなかったため、伝家の宝刀「校外学習でお世話になりました」が使えません。子ども達も普段より頭を悩ませているように見えましたが、自分達で作った「涼しそうなハガキ」を無駄にしないために、日々の繋がりを思い出していました。
活動した期間が短くなろうとも、夏のお便りはしっかりと出してくれる、義理堅いきらり学級でした。

アクティブイングリッシュ

 

 

外国語活動の授業が始まった1年生は、歌に合わせて体を動かしながら楽しく英語を学んでいました。少し成長した2年生でもそれは変わらないようで、ベッドの上を飛び跳ねる猿が1匹ずつ落ちていく歌「No More Monkeys」の猿を熱演。数分間飛び跳ねなければならない、5匹目の猿役の子どもは息を切らしていました。同じ曲を2曲連続で流していましたが、子ども達に飽きた様子は無く、元気に歌い続けていました。
「英単語早とりゲーム」で各教科の英訳を勉強する5年生も、音楽抜きですが楽しそうに授業を受けていました。低学年、高学年関係なく北小の子ども達は楽しく外国語に触れています。

新しい生活様式のパイオニア

 

 

金曜日に今年度初の委員会活動があった5・6年生は、本日から学校の至る所で活動を開始していました。初仕事の5年生ですが、2年連続で同じ委員会に入っている6年生がしっかりとサポート。先生の指導なしでどんどん仕事を進めていました。
行事が大幅に減り、活動する機会の減った児童会ですが、自分達で「1年生を迎える会」の代替案を考えていました。1年生に歓迎の気持ちを伝えることだけでなく、感染症対策のことも考慮して意見を挙げているところは、さすが子ども達の代表です。こちらも先ほどと同じくその場に先生はいませんが、テキパキと話し合いを進め、次の会議の日程まで自分達で計画していました。先輩達の考えてきた活動内容に胡坐をかいていられない児童会役員ですが、今日の姿を見ればどんな困難でも乗り切れると断言できます。

新設校の校章にいかがですか?

6年生は図工の授業で、「目指す6年生」のイメージを花にして表現していました。既存の花のイメージに捕らわれず、自由な発想で描いた花はとても芸術的です。最高学年らしく、色の濃淡を使いこなして自分の気持ちなどを表現する、高い技術力と想像力も素晴らしいです。絵だけでなく、なんだかロマンチックな表現をしている作品の説明文が、さらに作品に磨きをかけているような気がします。
また、6年生は早くも子ども県展の題材を考えていました。これだけアーティストが豊富な6年生であれば、作品の概要説明の際、冨田先生が「今年は入選を増やして、作品集の表紙も飾る」という野望を語っていたのもうなずけます。

ゆとり教育とは呼ばせない?!

   

リコーダーと筆といったように、新しい道具の使い方を1週間の内にいくつも習う3年生は1日の密度が濃いようで「新しい教科が多すぎる」と呟いていました。疲れたような口ぶりをする3年生ですが、新しい教科を一生懸命覚えようとする熱心な活動ぶりを見れば、その感想も腑に落ちる物があります。
書写の授業では筆使いの練習として、細い線と太い線を1枚の半紙に大量に書きます。音楽の授業になると、リコーダーの指使いを確認した後、密を避けるため教室を移動しタンギングの練習と、新しいことにどんどんチャレンジしていました。
そんな活動を積み重ねてきたであろう6年生の書写の作品「湖」は、教科書の完全コピーのような出来栄えです。

「しょうにんべん」で検索すると「りっしんべん」が出てくるんですよ

 

 

以前、漢字の「りっしんべん」のことを「しょうにんべん」と言ってしまい、ある人に失笑されたことがあります。このようなことが起きてしまうのも、読めない漢字があった場合でも、パソコンがあればデスクトップ右下の「IMEパッド」を使い読み方が解ってしまう、現代社会の職場環境が起因となっているように感じます。
漢字辞典の引き方を学習する4年生では、「部首」「音訓」「総画」3つの索引方法で漢字を調べています。索引する手間はかかるかもしれませんが、部首索引を頻繁に使う機会があれば「しょうにんべん」などという新しい日本語を生み出す可能性はぐっと減りそうです。
3年生でも漢字の読み方・使用例・画数・跳ねや払いの注意点など、漢字1文字1文字を丁寧に勉強していました。
漢字についてじっくり学習する時間がある今こそチャンスと、子ども達は1つの漢字の細部までこだわって学んでいます。