ほごログ(文化財課ブログ)

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市指定無形民俗文化財「不動院野の神楽の公開」-その2

『不動院野の神楽』が公開されました。

4月9日午後2時より、市の無形民俗文化財に指定されている『不動院野の神楽』が公開されました。
当日は午前中からの降雨により、大杉神社境内に設けられた特設舞台ではなく、集会場で行われました。
演目は「テンコ」、「地蔵様」に加え、倉常神楽ばやし保存会による「お囃子」が加わり、市内の神楽保存会の交流が図られました。また、11月から新たに加わった新6年生と19歳の若者のデビュー舞台ともなり、今後の活躍が期待されるところです。
7月の春日部夏祭りでも山車の上でお囃子や神楽が演じられる予定ですので、お楽しみにしてください。


 
【倉常神楽ばやし保存会の「お囃子」】

【不動院野の神楽保存会「大黒様」】

不動院野の神楽の公開

4月9日午前9時から予定されておりました東不動院野地区内の辻きりは降雨により、簡略化となります。
なお、午後2時からの神楽の公開は予定どおり、行われます。


新指定文化財「神明貝塚出土の堀之内式組合せ土器」の紹介

「神明貝塚(しんめいかいづか)出土の堀之内式(ほりのうちしき)組合せ土器」は、昭和40年の神明貝塚の発掘調査で、住居跡の床面から身と蓋が組み合わされた状態で発掘された、約3800年前の縄文土器です。
その特徴は、土器の身と蓋になる部分に分かれ、両者を縛って組み合わせるための紐孔(ひもあな)が開けられています。
平成29年3月28日付けで春日部市の有形文化財に指定されました。
4月8日(土)より、春日部市郷土資料館にて展示・公開します。

神明貝塚出土の堀之内式組合せ土器写真

市指定文化財が公開されております

一ノ割「圓福寺」曼陀羅堂(まんだらどう)内の市指定文化財の公開

一ノ割にあります圓福寺では、江戸時代の元禄年間に製作された仏教美術の優品が、境内の曼陀羅堂で年一度の公開が行われています。
本日午後3時までとなっておりますので、是非、桜のお花見と併せて、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。 
場所 一ノ割1-30-17


【厨子入木彫釈迦涅槃図】

【圓福寺の境内の様子】

収蔵資料の紹介を追加しました

郷土資料館のホームページでは、簡単な解説文を付して収蔵資料の一部を紹介しています。
本日、須釜遺跡1号再葬墓出土土器昭和5~13年頃の総武鉄道株式会社電車時刻表昭和11年東武線電車時刻表の3点を追加しました。
須釜遺跡の再葬墓出土土器は、当館常設展示室に展示中。ほか2点の時刻表については、現在、宮代町郷土資料館で開催中の巡回展「埼玉県東部地区の交通」展に貸出し、展示されています。同展は5月7日(日)まで開催しています。
ホームページはもとより、ぜひご来館いただき、実物もご覧いただければ幸いです。

渋谷区立松濤美術館「今様」展のお知らせ

小淵山観音院所蔵の円空仏のうち、夜叉明神像(やしゃみょうじんぞう)、護法大善神像(ごほうだいぜんしんぞう)が4月5日から開催される渋谷区立松濤(しょうとう)美術館の「今様(いまよう)」展に出展されます。

今回の展示会では、日本の歴史的な美術・工芸の伝統が、現代のアーティストの表現方法にどのような影響を与えたかが焦点となります。
現代作家の棚田康司(たなだこうじ)氏は、一木造(いちぼくづくり)の技法で少年や少女の肖像を製作する彫刻家です。円空の木の使い方に刺激を受けた製作をされています。今回の展示会では、特に円空を強く意識した棚田氏の作品と円空仏が共に展示される予定です。

渋谷区立松濤美術館は、建築家の白井晟一(しらい せいいち)氏が設計し、美術館の建物自体が美術品ともいわれています。この機会にぜひお出かけください。

渋谷区立松濤美術館「今様」展
会場 渋谷区立松濤美術館(東京都渋谷区松濤2-14-14 TEL:03-3465-9421)
会期 平成29年4月5日(水)〜5月21日(日) 
 *休館日 4月10日(月)、17日(月)、24日(月)、5月8日(月)、15日(月) 
入館料 一般500円、大学生400円、 高校生・60歳以上250円、小中学生100円
今様展(渋谷区立松濤美術館サイト)
 
*4月24日(月)~5月8日(月)は円空仏祭(準備)のため展示されません。円空仏祭期間中(5月3日~7日)は小淵山観音院で公開されます。ご注意ください。



夜叉明神像(像高28.8㎝)


護法大善神像(像高29.1㎝)

県指定文化財が公開されました

埼玉県指定有形文化財の「板石塔婆」が、西親野井の大王寺別院で公開されました。
この板石塔婆は、南北朝時代に製作されたものと推定されており、表面には大日如来や倶利伽羅不動が刻まれた優品です。
板石塔婆の公開は、毎年1回、3月28日に限られますので、機会がありましたら、ぜひ現地でご覧になってみてはいかがでしょうか。

公開の様子

公開された板石塔婆

部分拡大

春季展示のポスターが出来ました

平成29年4月8日(土)~7月9日(日)まで開催する、春季展示のポスターが出来上がりました。

今回の展示は、主に平成28年度に寄贈された資料を展示する収蔵品展「かすかべの宝もの」展(14回目)です。
平成28年度は、市指定文化財「北条氏政の感状」をはじめ、市域の旧家から江戸時代の古文書(こもんじょ)などを含む資料群が多数寄贈されました。
まだまだ、江戸時代の古い文献が市内にあるかもしれません。そんな願いをこめて、「あなたの家にも眠っていませんか?-意外に身近な郷土資料」というタイトルをつけました。思い当たるモノがお宅にありましたら、ぜひご一報ください。
ただいま、絶賛展示準備中です。お楽しみに。

粕壁局消印のある郵便物『新編図録春日部の歴史』からのご紹介ーその5

市内の旧家に残された粕壁郵便局の明治28年3月の消印がある郵便はがきです。
左上には「常陸 平潟 三月十七日」の引受印、右下が「武蔵 粕壁 三月十九日」の到着印となっています。「常陸 平潟」は、現在の茨城県北茨城市で、平潟(ひらかた)郵便局は現在も健在です。
このころはまだ鉄道や自動車が無かったので、郵便物は徒歩や馬車を使って配達されました。それでも茨城県から埼玉県は中1日で郵便物が届きました。
鉄道が開通すると、郵便は馬車から鉄道での輸送にうつりかわり、東武鉄道でも明治32(1899)年の北千住-久喜間開通とともに、車内で仕分けなども行う鉄道郵便車が登場しました。

「郵便制度の始まり」『新編 図録 春日部の歴史』166ページ


粕壁局消印のある郵便物

郷土資料館「体験ワークショップ」が開催されました

平成29年3月19日(日)、郷土資料館で「体験ワークショップ」が開催されました。ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。
参加した子どもたちは、紙芝居を見たり、蓄音機でレコードを聴いたり、昔のおもちゃ「からくり屏風」を作り、自分達で作ったおもちゃで遊び、大変喜んでいました。
体験ワークショップは、平成29年度にも開催する予定です。申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。どうぞ、お気軽にご参加ください。
ワークショップの様子
ワークショップの様子