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下蛭田の獅子舞『新編図録春日部の歴史』からのご紹介ーその9

下蛭田(しもひるた)地区の東光院と花積(はなづみ)の住吉神社で、かつて「下蛭田の獅子舞」が行われていました。

写真をみると、四方に4本柱と花笠をかぶる人が立ち、中央に土俵が作られ、土俵で3頭の獅子による獅子舞が舞われていたことがわかります。
演目は、「きりの舞」、「弓くぐり」、「女獅子隠し」、「お祓(はら)いの舞」が確認されています。またこの獅子舞には「唄い方(うたいかた)」とよばれる役の人がいて、この人たちが歌った歌詞が残っています。歌詞の中に「辻切り」のことを歌った詞があることから、村回りも行われていたようです。

東光院では5月2日、住吉神社では7月15日に舞われ、それぞれ春祈祷(はるきとう)、夏祈祷(なつきとう)と呼ばれていました。

『春日部市史』第5巻民俗編 1993 542ページ

「風流の芸能 獅子舞」『新編図録 春日部の歴史』 117ページ

下蛭田の獅子舞(昭和29年)