校長室

2019年1月の記事一覧

新たなスタート!葛南新人駅伝大会

 24日()、冷たい風が吹きすさぶ中、葛南新人駅伝大会が柏の葉周回コースで実施されました。13()の銚子駅伝大会を経験した本校の生徒たちは、インフルエンザの流行等でベストなチーム状態とは言えませんでしたが、新チームとして自分たちが設定した目標の達成をめざしてこの日を迎えました。

 駅伝大会は陸上・駅伝部だけではなく、学校をあげて学校の代表として選手たちは走りますので、バスケ部やバレー部など、他部活の生徒たちも加わっているのですが、怪我の生徒もいて、女子の部は駅伝部以外のメンバーで走らざるを得ないという状況で、小規模校の現実は如何ともしがたく、本当にぎりぎりのメンバーで戦いました。

 ロードレースが終わり、まずは女子と男子1年生の部がスタート、最後に男子の部のスタートという日程でした。一生懸命に疾走する生徒の姿に自然と応援にも熱が入り、寒さもいつの間にか吹き飛んでいました。結果は男子Aチームが13位、Bチームは5区で選手の体調不良のアクシデントがあって順位はつかず、1年生の部は9位、女子の部も9位でした。昨年のこの大会からは順位を落としましたが、とにかくロードレースを含め、出場した全員が最後まであきらめることなく、今できる自分の力を出し切ることができたレースであったと思っています。

 閉会式後のミーティングでは、今の時点では昨年のチームに力が及ばなくても、一歩ずつ階段を上がっていきながら最終的に右肩上がりのチームにすることが大事、70点のテストを90点に伸ばすことも評価できるが、元々が30点の(力しかない)テストを60点に伸ばした方がより価値があるという例え話とともに、今後の努力と躍進を確認し合いました。

 生徒たちの表情からは、「まだまだできる」「満足していない」という気持ちが心のどこかにあることが感じられました。規模の小さい生徒数の少ない布佐中が、いわば「小国が大国に挑む」ようなものですが、昨年のチームに負けない成長を期待したいと思います。厳しい練習に耐えて頑張ってきた生徒たちをこれからも応援していくとともに、生徒たちを伸ばしてくれている先生方に改めて感謝です。

 

※大会の様子は「生徒の活動」のページにアップしましたのでご覧く 
 ださい。

布佐カリキュラム導入、辻先生来たる!

 佐藤先生の授業に続いて、同じ18日(金)の午後からは、3年生が実施している布佐カリキュラムの授業で、生徒のテーマ選択と意欲喚起のために我孫子市教育委員会文化スポーツ課から辻史郎先生をお招きし、「布佐の歴史と文化」について熱く語っていただきました。先生は郷土史の専門家で我孫子市の歴史と文化についての研究者として第一人者であり、千葉テレビで放映されている「我孫子の歴史散歩」ではいつも案内役を務めていたり、井上二郎家の特集など、BSテレビで放映された我孫子の歴史や文化遺産に関する特集にも必ず出演されています。実は、我々教職員も地域の歴史を学ぶ研修会では、いつも先生にお世話になっています。

 先生も限られた時間の中でしたが、プレゼン用に資料をご準備いただき、生徒が興味をもって食いつくような話をたくさんしてくださいました。具体的には①観音堂・利根川の水運と鮮魚街道②岡田武松博士の功績③栄橋の成り立ち④竹内神社と祭礼⑤洪水とともに生きる布佐といった5つのミッションに分けての話です。私自身も、鮮魚街道を通して逆に江戸の文化が入ってきたことによって竹内神社の祭礼にも大きな影響があった。佐原を始めとしたいくつかの川沿いの町の祭礼には同じような傾向があるのではないかという話にはとても興味をもちました。話が終ってからの生徒の質問にも丁寧に答えていただき、ご自分が大好きな歴史の研究を職業にできているやりがいや古墳の発掘調査で予想もしなかった貴重な埋葬品を見つけた時の感動などは生徒の心にも残ったのではないかと思います。

 この後、テーマ設定→調べ学習→郷土の語り部さん訪問→まとめと布佐への提言と学習は進んでいきますが、この導入授業をきっかけとして、生徒たちは自分が生きる布佐について深く学び、誇りをもって次のステップへと進んでいくことを確信しています。辻先生に大変に多忙な中、本当にありがとうございました。
   
   
 

林間学校自然学習への導入、佐藤公先生来たる!

 5ヵ月後の2019年度6月、現1年生は進級して最大の学年行事である林間学校を実施します。それに向けての第一歩、事前に行う自然学習(総合学習)がスタートしました。

 この自然学習を通して、自分が興味関心をもって学んだことを実際の林間学校で検証してくるという取り組みですが、布佐中学校は市内で唯一、東日本大震災の直後からその安全性に細心の注意を払い、福島県裏磐梯方面への林間学校を継続しています。これは、裏磐梯周辺に生徒に学ばせたい自然環境のすべてが素晴らしい状態で残されているからであり、生徒の興味関心に応じたテーマがすべて設定できるからです。

 そして、18日()は生徒に興味関心を強くもたせるための大切な導入の授業でした。この大切な授業に、布佐中は毎年、何と現地福島から専門家の先生をお呼びしてお話をしていただいています。磐梯山噴火記念館の佐藤公先生という方で、かってNHKテレビ「ブラタモリ」に出演されて案内役を務め、メディアを通して裏磐梯の雄大な自然について熱く語っておられました。布佐中には子ども達のために、今年でなんと9年連続で足を運んでくださっている先生です。

 私も昨年まで4年連続で授業を受けさせていただいています。全部は紹介できませんが、火山の噴火実験など、様々な道具を駆使して生徒と一緒に行いながら、映像も入れて大変にわかりやすく、当たり前のように興味をもって惹きつけられていく授業であり、例年よりもまた一段と素晴らしい2時間の学習だったように思いました。導入がこんなに楽しい授業ならば、生徒もスムーズに次からの学習に入っていけるだろうと感じています。

 今日のために、わざわざ福島からお出でいただいた佐藤先生に改めて感謝するとともに、このような取り組みの一つひとつが、生徒にとってより有意義な校外学習を実現するということを再認識した次第です。
   
   

今年もよろしくお願い致します!


   保護者・地域の皆様、「新年明けましておめでとうございます!」昨年は皆様方からの温かいご支援を受け、布佐中生たちは様々な場面でその力を存分に発揮して活躍することができました。改めて御礼申し上げます。
 
年が明けて学校に来ると、部活動で登校していた生徒から、明るい笑顔で「おめでとうございます」と挨拶をされました。久し振りに生徒に会えたうれしさもあったのでしょうが、この挨拶で2019年が布佐中としてはもちろん、私個人としてもよい1年となることを暗示しているように思えました。今年も職員・生徒一同、よりよい学校創り・地域創りに励んで参りたいと思いますので、保護者・地域の皆様には、昨年に増してのご理解とご協力をお願い致します。

  さて、学校は今日(7日)始業式を実施し、年度を締めくくる3学期がスタートしました。3年生はいよいよ進路決定に向けての厳しい日々が始まります。69名全員が第1希望の進路を実現できればこの上ない喜びですが、そうもいかないのが世の常。すべてが順風満帆の人生を送れるわけではありません。転んでもただでは起きないぞ!ぐらいの強い気持ちをもっていれば、2度や3度のつまづきも、長い人生にとっては、逆によい転機ともなるはず。そんなことも考えながら目の前の壁に挑んでほしいと思っています。1・2年生には、3年生の懸命な姿から多くを学びとり、ぜひ来年、再来年に活かしてほしいものです。

  今年も正月以降、ニューイヤー駅伝から始まり、箱根駅伝、大学ラグビー、高校ラグビー、高校サッカーとスポーツ中継満載でテレビから目が離せない毎日でした。数々のエピソードや感動秘話が語られるこれらのイベントですが、こういった大会で活躍している選手たちの中学生時代はどうだったのだろうか?とついつい考えてしまいます。きっと大好きなスポーツを通して、大きな夢の実現に向けて毎日を精一杯努力していたのだろうと想像できます。 年頭に当たり、布佐中の生徒たちにも夢(目標)をしっかりともち、その実現に向けた「日々の努力」を着実に積み重ねていってほしいほしいと願っています。 

 ※始業式での各学年代表生徒による3学期に向けた決意表明です。