校長室

布佐カリキュラム導入、辻先生来たる!

 佐藤先生の授業に続いて、同じ18日(金)の午後からは、3年生が実施している布佐カリキュラムの授業で、生徒のテーマ選択と意欲喚起のために我孫子市教育委員会文化スポーツ課から辻史郎先生をお招きし、「布佐の歴史と文化」について熱く語っていただきました。先生は郷土史の専門家で我孫子市の歴史と文化についての研究者として第一人者であり、千葉テレビで放映されている「我孫子の歴史散歩」ではいつも案内役を務めていたり、井上二郎家の特集など、BSテレビで放映された我孫子の歴史や文化遺産に関する特集にも必ず出演されています。実は、我々教職員も地域の歴史を学ぶ研修会では、いつも先生にお世話になっています。

 先生も限られた時間の中でしたが、プレゼン用に資料をご準備いただき、生徒が興味をもって食いつくような話をたくさんしてくださいました。具体的には①観音堂・利根川の水運と鮮魚街道②岡田武松博士の功績③栄橋の成り立ち④竹内神社と祭礼⑤洪水とともに生きる布佐といった5つのミッションに分けての話です。私自身も、鮮魚街道を通して逆に江戸の文化が入ってきたことによって竹内神社の祭礼にも大きな影響があった。佐原を始めとしたいくつかの川沿いの町の祭礼には同じような傾向があるのではないかという話にはとても興味をもちました。話が終ってからの生徒の質問にも丁寧に答えていただき、ご自分が大好きな歴史の研究を職業にできているやりがいや古墳の発掘調査で予想もしなかった貴重な埋葬品を見つけた時の感動などは生徒の心にも残ったのではないかと思います。

 この後、テーマ設定→調べ学習→郷土の語り部さん訪問→まとめと布佐への提言と学習は進んでいきますが、この導入授業をきっかけとして、生徒たちは自分が生きる布佐について深く学び、誇りをもって次のステップへと進んでいくことを確信しています。辻先生に大変に多忙な中、本当にありがとうございました。