校長室

2015年11月の記事一覧

文化活動発表会の充実した1日

 11月28日()平成27年度文化活動発表会が保護者・地域の方々にご参観いただき盛大に開催されました。この発表会は、本校の特色ある教育活動の一つである「布佐タイム」の講座で3年間に学んだ成果を発表するものです。

 午前中は琴講座を皮切りに、ハーモニカ講座、三味線講座と見事にそろったきれいな音色の演奏、そして郷土芸能、なぎなたと見る者を釘付けにするような踊りや演武、最後に吹奏楽部の会場を魅了する演奏。午後は書道、華道、絵画、また、美術部、家庭科、大空・太陽学級の作品展示と菓子販売。名人顔負けの作品も並び、一生懸命制作した様子が強く伝わってきました。さらに、柔道の演武、気象学のプレゼンテーション、茶道のお茶体験、グローバルピースの発表など、見る者・参加した者を惹きつける工夫や努力の跡が感じられて本当に楽しく充実した1日でした。

 閉会式では、生徒たちの頑張りを讃えるとともに、改めて「布佐タイム」の素晴らしさについて次のように話しました。「こんな発表会は日本中どこの学校に行ってもやってない。専門の先生や地域の方に30名以上も、しかも年間に10回前後、長年にわたってご協力いただいているという状況は奇跡。」「3年間継続して学習することで、初めて布佐タイムで目標としている力(探究心、表現力、異文化理解、日本の伝統・文化理解、地域との関わり方・つながり方を学ぶ等々)が身につく。1年間の学習ではとてもこんな発表会はできない。」ということ、そして「今後、中学校を卒業してからも継続して学んでいける生涯学習のきっかけのようなものをつかめる人が少しでも増えてくれればと願っている。」という内容です。

 ある講師の先生には「校長先生は布佐中に赴任できて幸せです。こんな意義のある取り組みを続けていける学校は他にないです。」という言葉もいただきました。来年度以降、この「布佐タイム」をさらに継続・発展させ、子ども達にとって今年度以上に有意義なものにしていきたいと強く思いました。

 今年度もお忙しい中、講師を引き受けていただいた諸先生方に感謝し、再度御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

※文化活動発表会の様子につきましては、後日、「生徒の
 活動」のページにアップしますの
でご覧ください。ま
 た、今回、読売新聞社とJcomより取材を受け、後
 日、記事に掲
載、またテレビで放映される予定ですの
 で、併せて報告致します。

合唱祭 感動の1日!

11月20日()、印西市文化ホールにて平成27年度合唱祭が地域・保護者のみなさんに足を運んでいただき、また小中一貫教育の一環として布佐小・南小の6年生も会場を訪れ、盛大に開催されました。

それぞれの学年・学級で、それぞれの特色を出した見事な合唱の発表だったと思います。本当に1日があっという間に過ぎていったという思いです。生徒たちの素晴らしい歌声がホールいっぱいに響き渡り、それに聴き入っていたら時間がとても短く感じました。

閉会式では、学年ごとに次のような感想を話しました。まず3年生、「歌声は全員で取り組むもの」というのは当たり前だけど、実はとても難しい。でもそれを乗り越えて見事に各学級の思いが、中学校生活最後の合唱祭に懸ける思いが伝わってきました。どの学級にも歌で表現することが苦手な人が何人かはいるはずですが、誰1人としてそれを感じさせませんでした。全員を学級に取り込み、心を一つにして合唱祭への思いを一生懸命に表現していたからだと思います。そのメッセージが伝わったからこそ、歌の完成度云々を別にしても、聴く側の人たちが真剣な眼差しでステージの3年生の発表に魅せられていたのだと思います。

続いて2年生、これも素晴らしい発表でした。学級の人数、特に女子の人数が少なくて本当に大変な状況で、1学期の交歓会よりもはるかに向上したことを強く感じました。しかし、2年生という発達段階を考えると、ここに到達するまでに多くの困難を乗り越えてきたことが容易に予想できます。「一つのことに取り組もう」ということがうまくいかない現実の中で、自分たちの課題が何なのかもはっきりと見えた行事であったかもしれません。逆に言えば、今、これだけできる2年生が、これからどこまで伸びていけるかがとても楽しみです。2年生のもつ可能性にさらに期待したいと思います。

そして1年生、やはり1学期の交歓会よりもかなりレベルアップしたことに加え、名実ともに中学生らしい歌声になったことを感じました。どの学級も本当に甲乙つけがたい素晴らしい演奏だったと思います。また、先輩たちの発表を真剣な表情で見つめていたのが印象的でした。上級生の完成度の高さを肌で感じることができた勉強の1日となったと思います。これからきっと布佐中の一員として、先輩たちの伝統を引き継いで、さらなる「感動の歌声」を表現してくれることを期待しています。

  2人の講師の先生からも、それぞれの学級のよさや布佐中全体が年々レベルアップしていること、音楽だけでなく、スポーツを始めとしたどんな分野でも感性を磨くことが大事だという話。合唱曲では、その詩のもつ意味をしっかりと理解し、聴く側にどう伝えていくかが大切であり、多くの学級でそういったことを意識した取り組みがされていたというお話をいただきました。

次は、学級を越えて3年生を送る会や卒業式での歌声、つまり学年や全校でのまとまりが問われることとなります。コンクールも競争もない日々の歌声活動にどう取り組めるかで布佐中生の真価が問われます。みんなのために心を合わせて人とつながることの大切さを学んだ合唱祭の経験を活かし、さらに聴く人の心に感動を与える歌声を自分たちの手でつくりあげていってほしいと願っています。

   会場を訪れて、生徒たちに温かい応援と拍手を送っていただいたすべてのみなさんに感謝いたします。ありがとうございました。

 

※合唱祭の様子については、後日、「生徒の活動」の  
 ページにアップしますのでご覧いただければと思い
 ます。


 

地域ルーム活用

 現在、学校支援地域本部の拠点として位置付けている本校地域ルームですが、ボランティアのみなさんもお忙しく、時間に来て時間に帰られる方がほとんどで、今一歩有効活用ができていない状況です。本当はもっと多くの方が気軽に訪れて、私たちと学校のこと、子ども達のこと、地域のこと等々話し合う機会があれば…と思ってはいるのですが。

 そんなこともあり、5日()から生徒たちへの教育効果もあると考えられる地域の様々なサークル活動等にも地域ルームを活用していただくことにしました。これがうまく機能し、将来はそれぞれのサークル活動に興味のある生徒や部活動のない生徒などが交流し、有意義な放課後の時間を過ごせる場になればとも思っています。

 とりあえず、今回は手話ダンスサークル「さわやか」のみなさんが利用されました。その様子を少しですが下にアップしますので、クリックしてご覧ください。

 IMGP1436.JPG  IMGP1438.JPG  IMGP1439.JPG

地域の文化祭

 9月にもその様子を記載しましたが、何度見ても布佐の竹内神社の例大祭には度肝をぬかれます。そしてあれから2ヵ月、先月半ばから今月にかけて、行われている地域の祭りや催し物の多さと布佐の方たちのエネルギーに改めて驚いています。本当に地域の方がお元気で活発に活動されている賜であり、布佐の地域色が感じられます。

 本校からも吹奏楽部や特設合唱団・郷土芸能クラブ・美術部と参加をさせていただき、演奏を披露したり作品を展示、さらに今回は布佐ボランティアの会のみなさんと歌・踊りの共演までさせていただきましたが、そういった場所を訪れると、口々に「中学校の御協力をいただきありがとうございます」という言葉をいただきます。そんなことからも、「生徒たちの地域貢献が為されているんだな」と思うわけですが、逆に、学校としても、生徒たちが日頃頑張っている活動の成果を発表する場を与えていただけることは大変にありがたく、生徒の成長にとっても大きなプラスになると感謝しています。

 学校と地域がWinWinの関係である今の状況が、今の布佐中の落ち着いた教育環境に結びついていることは間違いなく、これからもずっとこうありたいと思った11月のスタートでした。

※「生徒の活動」の布佐地域の文化祭の数々のページに新しい写真を加えましたので、どうぞご覧ください。