2014年11月の記事一覧
大盛況・布佐中学校文化活動発表会
11月29日(土)平成26年度文化活動発表会が保護者・地域の方々にご参観いただき盛大に開催されました。この発表会は、本校の特色ある教育活動の一つである「布佐タイム」の講座で学んだ成果を発表するものです。
午前中は琴を皮切りに、ハーモニカ、三味線と見事にそろったきめ細やかできれいな音色の演奏、そして郷土芸能、なぎなたと見る者を釘付けにするような踊りや演武、最後に吹奏楽部の会場を魅了する演奏。午後は書道、華道、絵画、また、美術部、家庭科、大空学級の作品展示。名人顔負けの作品も並び、一生懸命制作した様子が強く伝わってきました。さらに、柔道の演武、気象学の実験、茶道のお茶体験、グローバルピースのプレゼンなど、見る者・参加した者を惹きつける工夫や努力の跡が感じられて本当に楽しく充実した1日でした。
閉会式では、生徒たちの頑張りを讃えるとともに、改めて「布佐タイム」の素晴らしさについて次のように話しました。「こんな発表会は日本中どこの学校に行ってもやってない。専門の先生や地域の方に30名以上も、しかも年間に10回以上、長年にわたってご協力いただいているという状況は奇跡。」「3年間継続して学習することで、初めて布佐タイムで目標としている力が身につく。1年間の学習ではとてもこんな発表会はできない。」ということ、そして「今後、中学校を卒業してからも継続して学んでいける生涯学習のきっかけみたいなものをつかめる人が少しでも増えてくれればと願っている。」という内容です。
ある講師の先生には「校長先生は布佐中に赴任できて幸せです。こんな意義のある取り組みを続けていける学校は他にないです。」という言葉もいただきました。来年度以降、この「布佐タイム」をさらに継続・発展させ、子ども達にとって今年度以上に有意義なものにしていきたいと強く思いました。
今年度、お忙しい中、講師を引き受けていただいた諸先生方に、再度御礼申し上げます。ありがとうございました。
ホールいっぱいに響いた感動の歌声・合唱祭を終えて
11月21日(金)、印西市文化ホールにて平成26年度合唱祭
が地域・保護者のみなさんや小学校の先生にも足を運んでいただ
き開催されました。
私自身、3年ぶりに聴く学級合唱の発表でしたが、本当に1日があっという間に過ぎていったという思いです。生徒たちの素晴らしい歌声がホールいっぱいに響き渡り、それに聴き入っていたら時間がとても短く感じました。
閉会式では、学年ごとに次のような話をしました。まず3年生、「歌声は全員で取り組むもの」というのは当たり前だけど、実はとても難しい。でもそれを乗り越えて見事に各学級の思いが伝えられていました。どの学級にも歌で表現することが苦手な人が何人かはいるはずですが、そんな人たちを取り込んで心を一つにして一生懸命表現していたと思います。そのメッセージが伝わったからこそ、聴く側の人たちも真剣な眼差しでステージの3年生の発表に魅せられていたと思います。
続いて2年生、これも素晴らしい発表でした。1学期の交歓会よりもはるかに向上しました。しかし、ここまで到達するために多くの困難を乗り越えてきたとも聞いています。「一つのことに取り組もう」ということがうまくいかない現実の中で、自分たちの課題が何なのかもはっきりと見えた行事であったかもしれません。逆に言えば、今、これだけできる2年生が、これからどこまで伸びていけるかがとても楽しみです。2年生のもつ可能性にさらに期待しています。
そして1年生、やはり1学期の交歓会よりもかなりレベルアップしたことに加え、名実ともに中学生らしい歌声になったことを感じました。また、先輩たちの発表を真剣な表情で見つめていたのが印象的でした。上級生の完成度の高さを肌で感じることができた勉強の1日となったと思います。これからきっと布佐中の一員として、先輩たちの伝統を引き継いでさらなる「感動の歌声」を表現してくれることと期待しています。
2人の審査員の先生からも、それぞれの学級のよさや布佐中全体が年々レベルアップしていること、合唱曲では、その詩のもつ意味をしっかりと理解し、聴く側にどう伝えていくかが大切であり、多くの学級でそういったことを意識した取り組みがされていたというようなお話をいただきました。
次は、学級を越えて3年生を送る会や卒業式での歌声、つまり学年や全校でのまとまりが問われることとなります。合唱祭の経験を活かして、さらに聴く人の心に感動を与える歌声を自分たちの手でつくりあげていってほしいと願っています。
会場を訪れて、生徒たちに温かい応援と拍手を送っていただいたすべてのみなさんに感謝いたします。ありがとうございました。
我孫子特別支援学校・あよう祭にて
8日(土)、我孫子特別支援学校であよう祭が開催され、本校からも吹奏楽部が招かれて演奏を行いました。我孫子特別支援学校は、今年から高等部が新設の湖北特別支援学校に移動したため、小学部と中学部生徒だけでの初めての開催ということでしたが、大変に盛大に、多くの方々に見守られて発表に、展示にと子ども達の頑張った様子が伝わってくる文化祭でした。
本校の吹奏楽部は午後からの演奏でしたが、プログラムが進むにつれて次第にお客さんが増え、いつのまにか体育館に溢れるほどの人が演奏を聴きにきてくれました。特別支援学校の先生方も演奏に合わせて華麗な(?)ダンスを披露してくれましたが、何よりも子ども達が本当に純粋に、心から音楽を楽しみ、音楽に乗せて身体を動かしている姿が印象的でした。本校の生徒からも、「私たちの演奏を純粋に楽しんでくれている姿を見て涙が出た」という感想があったようです。
インクルーシブ教育の推進という言葉をよく耳にします。本校でも居住地校交流等で特別支援学校との交流を行っていますが、まさにインクルーシブを実践し、両方の学校の子ども達にとって、とても意義深い1日になったということを強く感じました。
子ども議会を傍聴して
6日(木)の新聞数紙にも紹介されていましたが、5日(水)に市議会本会議場において平成26年度の子ども議会が行われました。本校からは3年生の旧生徒会メンバーである山田君と大塚さんが学校代表として参加、それぞれ「地域との交流活動の活性化」「市内公共施設等のバリアフリー化」について質問し、市長・教育長から答弁をしていただきました。二人とも朝から緊張した面持ちで自分たちの順番(午後1時55分)に備えていましたが、大変に堂々とした態度で立派に役割を果たすことができたと思います。
他校の小中学生たちからも、「あびバスの運行」「成田線の複線化」「Q-U検査の活用」「学区と学校規模の適正化」「スポーツ・文化施設の建設」といった質の高い質問が相次ぎ、傍聴席から見ていた私たちも感心させられました。最後に代表生徒から市民の生活向上のために行っている市政への感謝と子ども議会開催へのお礼、市長からは子ども議員への評価と市政・県政・国政の役割分担について、教育長からは講評と将来、市民として議員席に座ることや答弁席に座る可能性も含めた市政への参加という話がありました。小中学生の年代でなかかな経験することができない貴重な1日を過ごした子ども達のこの後の活躍に期待したいと思います。
地域との結びつき
9月にも記載しましたが、布佐の竹内神社の例大祭には度肝をぬかれました。そしてあれから2ヵ月、先月半ばから今月にかけて、行われている地域の祭りや催し物の多さに改めて驚いています。まさに地域の方がお元気で活発に活動されている証であり、布佐の地域色が感じられます。
本校からも吹奏楽部や特設合唱団・郷土芸能クラブ・美術部と参加をさせていただき、演奏を披露したり作品を展示していますが、そういった場所を訪れると、口々に「中学校の御協力をいただきありがとうございます」という言葉をいただきます。そんなことからも、「生徒たちの地域貢献が為されているんだな」と思うわけですが、逆に、学校としても、生徒たちが日頃頑張っている活動の成果を発表する場を与えていただけることは大変にありがたく、生徒の成長にとっても大きなプラスになると感謝しています。
学校と地域がWin-Winの関係である今の状況が、今の布佐中の落ち着いた教育環境に結びついていることは間違いなく、これからもずっとこうありたいと思った11月のスタートでした。