校長室

2015年10月の記事一覧

布佐中学校のBasic

 30日()、朝早くから市教育委員会の先生方、布佐小の先生方が併せて15人前後、本校を訪れました(先週は布佐南小の先生方が訪れています)。これは本校の朝学習Basic

の様子を参観するためです。

 本校の学力向上への取り組みは機会あるごとにお知らせしていますが、21世紀に生きる力を育んでいくために、全国学力学習状況調査でいうところの、いわゆるB型学力を伸ばす取り組みに力を入れています。そのために、日常の授業では「活動と協同のある授業」「生徒全員の学びを保障する授業」をめざし、グループでの「学び合い」の質を高めていく努力をしています。そして朝学習では、それを活かして協同学習による自力の問題解決と探究に取り組んでいるところです。結果、今年度の学力学習状況調査では(教科にもよりますが)活用問題を中心とした正答率に大きな向上が見られました。そういった本校の取り組み状況を視察に訪れたということです。

 学力向上に関しては、家庭学習の充実等、まだまだ課題は山積みですが、ひとつの大きな成果があらわれたことは喜ばしいことだと思っています。これは、今後の小中一貫教育の柱にもなっていくことですので、現状に満足することなく、さらなる向上を使命として、子ども達のために努力していきたいと考えています。

※朝学習の様子(クリックしてご覧ください)
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新生徒会に期待!

 26日()、生徒会役員・委員会委員長の任命式が行われました。長時間となりましたが、「式」という形にふさわしく厳粛な雰囲気の中で実施されました。新生徒会役員・委員長ともに、ほどよい緊張感の中に意欲に満ちた表情も感じられ、一人ひとりが述べた決意もやる気をアピールするだけではなく、立会演説会に続いて、例えば「生徒会新聞を発行します」とか「家庭学習を充実させて学力向上をめざします」「清掃改革を実行します」といった具体的な公約まで堂々と述べることができていました。彼らには、これからの生徒会行事の企画・運営にとどまらず、ぜひ政策提言したそれぞれの目標に向け、思い切って具体的な活動を展開していってほしいと思います。全教職員で応援していきます。

 また、この1年間頑張ってきた旧生徒会役員・委員長も後輩に後を託し、立派に最後の挨拶を終えました。彼らのここまでの苦労、そして一つ一つのことをやり遂げた後の成就感や感動は、間違いなく彼らの成長のエネルギーとなっているはずです。1年間の活動の成果を誇りとして、今後の学校生活でますます自分を向上させていってほしいと願っています。

 なお、新生徒会役員・委員会委員長の名前は、ホームページの「生徒会から」にて紹介させていただいております。

 ※任命式の様子です。クリックしてご覧ください。
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激走!東葛駅伝大会

 17日()、第69回東葛飾地方中学校駅伝競走大会が野田清水公園スタート、松戸中部小学校前ゴールの32.3㎞を10区間の選手が襷をつないで行われました。東葛地方の全公立中71校がすべて参加し、交通規制をして実施する、全国でも例を見ない大規模で伝統のある大会です。69回目の大会ということで、実は布佐中も69周年を迎えた学校ですから、まさに東葛駅伝の歴史は布佐中の開校以来の歩みと同じ伝統があり、布佐中の教職員にも、自分が中学校時代に東葛駅伝を走った経験者がいます。

 本校の選手は夏の合宿を始めとした辛く厳しい練習を乗り越えて、サポートの選手を含めた一人ひとりが自分の力を出し切り、32位という成績を収めました。残念ながら生徒たちが設定した目標には及ばず、昨年の26位を下回ってしまいましたが、実は、これは本校規模(生徒数)の学校としては、本当にすばらしい順位なのです。本校は学校規模でいうと東葛71校中65番目です。最終結果を改めて見直すと、そういった学校はほとんどが60位以下という結果に終わりました。東葛駅伝を走る選手を10人揃えるというのは、大変なことなのです。

 でも今年の選手たちは、そんなことはまったく意に介せず、ここまでの自分たちの努力に自信をもって堂々と高い目標を設定しました。自分たちのレベルが上がっていることを実感し、目の前の壁を自ら高くしたのです。事実、前半は10位で襷をつないだ区間もありましたし、私の目の前を13位で通過していった選手もいました。だから帰校後のミーティングでは、結果に満足している選手はただの一人もいませんでした。その代わり、この悔しさをエネルギーに変え、引退する3年生は次に自分がやるべきことに、1年生は次の大会に向けての厳しい練習に臨みたいという決意や仲間たちへの感謝の言葉が語られ、ここまでの苦労を思い出して涙する生徒も見られました。

 私も生徒たちにはさらに次の目標に向かって前進してほしいと願っていますが、結果云々に関わらず、また、選手として走った生徒も残念ながら走れなかった生徒も、ここまで途中で挫折することなく厳しい練習をやり抜いたこと自体が、それぞれの大きな成長に結びついています。今後、いろいろな場面で失敗することやうまくいかないことがあっても、駅伝チームで頑張った生徒たちは、それを乗り越える財産や心の支えを手に入れたとも思っています。彼らのこれからの学校生活、特に3年生はそれぞれの進路に向け、ここまで走りぬいてきたことを自信にして精一杯頑張ってくれることと期待しています。

 選手の引率、並びに応援、激励に足を運んでいただいた保護者のみなさん、本当にありがとうございました。すばらしい1日でした。

 

※私が19日()から1週間連続の出張で学校を不在としたため、掲載が遅れてしまったことをお詫びいたします。なお大会の様子(写真)については「生徒の活動」のページにアップしますのでよろしくお願いします。

大空・太陽学級合同運動会 大盛況!

 10日()、市内の特別支援学級合同運動会が我孫子市民体育館で開かれました。以前は柏市と合同で実施していたのですが、諸般の事情で我孫子市の単独開催となって今年で4回目です。当日は、早朝より市内全域から保護者・生徒・応援の方々が続々と体育館に集まり、駐車場は第2やゆうゆう公園も含めてあっという間に満車になるほどの盛況ぶりでした。

 本校からは大空・太陽学級の生徒たちが参加して元気に競技・演技を行いました。1日、子どもたちの様子を見ていて、本校に限らず、すべての児童・生徒が自分のもっている力を最大限に発揮し、目を輝かして走ったり、踊ったりしている姿に改めて感動しました。徒競走でもリレーでも、前を走っている人に追いつくのが不可能なほど差がついても(ゴールし終わっていても)全力で走るのを止めません。ダンスの振りが多少おぼつかなくても、本気で楽しみながら笑顔で頑張っています。そんなすばらしい姿から、ちょっと体調がすぐれなかった私もたくさんの元気をもらえた1日でした。

 子ども達には100点満点をたくさんあげると同時に、すべての頑張った仲間たち、こんなに楽しい運動会を準備してくださった関係者のみなさんに感謝の気持ちを忘れずに、また次の登校日から頑張ろうという話をしました。子ども達に精一杯の声援を送り、おいしいお弁当を準備してくださった保護者のみなさん、関係者のみなさん、すばらしい1日を本当にありがとうございました。

 

※合同運動会の様子は「生徒の活動」のページにアップしてありま 
 す。

イスラエル大使館公使をお迎えして

 9日()、布佐タイムのグローバルピース講座に、在日イスラエル大使館から公使をお招きし、ホロコースト(ユダヤ人虐殺)の問題について学びました。公使の方は、11歳のときに強制連行を体験したという自分の母親から聞いた生の声を生徒たちに伝えながら、民族に優劣をつけることの愚かさや平和の尊さについて教えてくれました。

 この日のために学習をしてきた生徒からは、ユダヤ人虐殺への疑問点を始め、「第一次世界大戦の敗戦によるドイツの経済破綻から生まれたヒトラーの暴挙を、ヒトラーの責任だけにすることができるのだろうか」という鋭い質問も出されました。

 授業後、公使の方たちは、布佐タイムの中で、日本の伝統・文化を象徴する講座(郷土芸能・柔道・三味線・茶道・華道、他は時間が足りませんでした)を駆け足で見学して回り、茶道ではお茶とお菓子もいただきました。さらに、この日行った竹内神社での駅伝部必勝祈願の祈祷を見学し、神主さんと一緒に写真を撮るなど、来日してから7週間の日本を興味深く参観され、本校の生徒にお褒めの言葉を残し、慌ただしい日程で帰路につかれました。

 生徒にとって、布佐中でしかできない貴重な学びの機会を用意してくださったグローバルピース講座の関係者のみなさんに御礼申し上げるとともに、この日の学びを文化活動発表会、そして今後の平和学習に生かしていきたいと思います。


真剣に授業に臨む生徒たち  生徒の質問に答える公使  華道に挑戦する公使
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家庭科・授業支援より

 6日()から2年生が家庭科の調理実習で太巻寿司に挑戦します。昨年度も実施しましたが、これは我孫子市教育委員会から特別に講師の先生をお招きして何とか実現できているもので、多忙な中、本校生徒のために駆け付けていただいている先生には感謝の念が絶えません。下の写真は、先生が朝早くから見本としてつくってくださった現物で、本校職員にも紹介したところ、その素晴らしさに大きな歓声が上がりました。実は、3月の卒業式のときにも、桜をテーマにしたお寿司をつくっていただき、市長始め来賓の皆様にも大好評でした。そして、この授業には地域ボランティアの方たちにも多数お手伝いしてもらっています。本当にありがたいことです。

 5日()には、同じ家庭科ですが、被服の方でお手伝いいただいたボランティアの方たちが学校を訪問されました。そして、本来、学校からお礼を申し上げるべきところを、逆に温かくうれしい言葉をたくさん頂戴しました。「学校は敷居が高く、もう行くことがないと思っていたけれど、そうでないことがわかりました」「子ども達と接して、こんなに楽しい時間をもらえて本当にうれしいです」「子ども達からたくさん元気をもらいました」「顔を覚えてくれた子ども達が、で行き会うと挨拶をしてくれるんです」等々。地域の教育力低下が叫ばれて久しくなりますが、布佐地区はそんなことはないと改めて感じるとともに、お互いが顔の見える関係を築くことも学校の大切な役割であることを強く思った1日でした。今後ともよろしくお願いしたいと思います。


※お寿司と授業の様子です。クリックしてご覧ください。
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