校長室から発信
第70回卒業式
14日(火)、本校、記念すべき第70回卒業証書授与式が、教育委員さんを始めとした何と51名もの来賓のみなさんにご臨席いただき、保護者や多くの地域の方々が見守る中、盛大に挙行することができました。
2時間を超える長い時間でしたが、卒業生・在校生ともに生徒たちの式に臨む姿勢や態度は大変にすばらしく、終わって退場後、来賓のみなさまからも口々にお褒めの言葉をいただきました。
76名の卒業生は、証書授与のときの返事・巣立ちの言葉・歌(仰げば尊し・さくら)と3年間の精一杯の思いと感謝を込めて表現してくれ、その一生懸命な姿・成長した姿に思わず目頭が熱くなってしまいました。私が赴任したのと同じ、平成26年に入学して3年間をともに過ごした生徒たちでもあり、こみ上げてくるものもあったのだと思います。
1・2年生も同様に素晴らしい送別の言葉と歌(ジュピター)で、卒業生への感謝の思いと別れの気持ちを表現しました。その見事な姿に、両学年ともにこの1年間の成長と進級に値する力がついたことを確信しました。
卒業生はこの後、それぞれの進路先へ巣立っていきますが、ここに至るまで本当に多くの地域のみなさんに愛され、支えられたからこそ、今の成長した姿があります。式の中でも御礼の言葉を述べさせていただきましたが、改めて学校、そして卒業生一人ひとりになり代わって御礼申し上げます。「本当にありがとうございました」
プロの琵琶奏者とともに!最後の音楽授業
昨年に続いて3年生の特別授業・音楽鑑賞教室を8日(水)に実施しました。今年も邦楽の分野の第一人者で、薩摩琵琶のプロ奏者であり、地元の出身(布佐中出身でもあり、昨年ご来校された際は、ご自分が卒業した時の卒業記念制作を感慨深げに見ておられました)でもある久保田晶子様をお招きし、生徒の前で生の演奏を披露していただきました。
私も拝見させていただいたのですが、3年生の授業で1クラスずつ3時間、音楽室で、生徒たちの目の前で開かれたミニコンサートは本当に圧巻でした。時間の経過を忘れる素晴らしさで、私もその圧倒的な迫力に昨年以上に言葉を失いました。生徒たちも音の美しさや朗読の迫力を肌で感じとることができたのか、集中して1時間、真剣な表情で聴き入っていました。また、演奏の途中で琵琶の紹介を、授業の最後には、音楽の専門家でも音楽だけやっていればいいわけではなく、幅広い分野にわたって学んでいくことが必要であり、それは何の世界でも同じであるから、今、しっかりと勉強しなくてはいけないという話をしてくださいました。生徒の記憶にも強く残ったのではないかと思います。また、杜子春の朗読では、クラス2名ずつの代表が琵琶の演奏とコラボするという貴重な場面も用意していただき、本当にあっという間に時が過ぎったように感じます。
まさに本物に触れ、本物を感じて、生徒たちの心も澄み渡ったのではないかと思います。音楽に限らず、このような有意義な取り組みをもっともっと学校教育に取り入れていけたら…と思った1日でした。
ふさカリキュラムの集大成!語り部さん訪問
本校総合学習の要である「ふさカリキュラム」のまとめとして、語り部さんへの訪問を今年も3日(金)に実施しました。ふるさと布佐の歴史と文化を学び、布佐に対する愛着と誇りを身につけ、将来にわたって布佐の地に貢献できる人材を育てるための大切な取り組みです。
また「ふさカリキュラム」は、まさに今、小中学校で推進している小中一貫教育の柱として開発された布佐中学校区自慢のカリキュラムでもあります。
当日は、それまでの事前学習で調べたそれぞれのテーマごとに、各自が自分自身の課題をもって、語り部さんの話をただ聴くだけの受け身な学習ではなく、課題解決に向けた能動的な学習となるようにしっかりと準備して出かけていきました。
私は残念ながら出張が重なってしまい、訪問させていただくことができなかったのですが、後から職員や何人かの語り部さんに話を伺うと、語り部のみなさんの大変に熱の入ったお話に、生徒たちも真剣な表情で耳を傾けると同時に、例年以上に調べてきたことを基にした積極的な質問が飛び交い、大変に有意義な時間が過ごせたということです。こんなに素晴らしい学習の時間が卒業前にとれる3年生の生徒たちは本当に幸せだと思います。ご協力いただいた語り部のみなさんには改めて御礼申し上げます。
この学習をもとに、3年生たちは地域の未来への提言を一人ひとりが考えて「布佐カリキュラム」を閉じますが、どんな前向きな意見や考えが出てくるのか今から楽しみにしています。
伝統の重み・創立70周年記念式典&行事
6日(月)、冷たい小雨模様の天気でしたが、午後から本校の70周年記念式典、並びに記念行事を実施しました。
教育長さん・教育委員さんを始め、布佐地区の市議会議員のみなさま、本校の元校長先生、小学校の校長先生、保護者・地域の方々をお迎えし、式典では代表の方よりお祝いのご挨拶を頂戴しました。
続いて行った行事では、郷土芸能の演舞に続いて吹奏楽部の演奏、本校OB・OG6名の方々に登壇していただき、生徒の司会進行によるパネルディスカッションを行いました。今まで知らなかった布佐中学校の昔の姿、今とは違う校舎・ジャージ、パネラーのみなさんが在籍していた当時の名物先生の話などに、聴いている生徒たちも興味津々といった様子でした。最後には本校第10代校長・庄司先生より当時の思い出や生徒たちへの今後に向けてのメッセージが語られ、半日の行事がしっかりと締めくくられました。
この式典・行事は本校地域ルーム運営委員長・香取様が実行委員長となり、積極的に進めていただいたおかげで実現にこぎつけたものです。他の実行委員のみなさんも、多忙な中、学校のため、生徒のために骨身を削って準備をしてくださいました。この後も、記念誌の発刊に尽力してくださる予定です。
今さらながら、地域のみなさんの学校を愛する気持ち、母校を愛する気持ち、学校と手を携え、子ども達のために積極的に動き、ともに子ども達を育て、ともに布佐の未来を築いていこうという強い思いを再認識した今回の取り組みでした。
ご協力いただいたみなさま、ご来校いただいたみなさまに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
3年生への感謝と進級への登竜門!3年生を送る会
2日(木)、3年生を送る会が行われました。外は冷たい雨模様で底冷えのする体育館でしたが、笑顔と感動に溢れる温かい時間が、あっという間に過ぎ去っていきました。参観に駆け付けていただいた地域・保護者のみなさまには、寒い中、本当にありがとうございました。
1年生の発表は、観ている者を感動の渦に巻き込むような、素晴らしいミユージカル仕立ての劇でした。「11匹のネコ」という絵本にある話で、腹ペコの野良ネコがエサとなる大きな魚を求めて旅をし、見事に捕獲に成功するも、最後は自分たちと同様にお腹を空かせている仲間たちのために持ち帰ることを決議するというところまでを台本にしました。生徒たちの迫真の演技と見事な演出、学年全生徒のチームワークに、観ていた3年生がみるみる惹き込まれていくのが手に取るようにわかりました。
2年生の発表は、卒業してから10年後の同窓会で中学校時代を振り返るという設定のオリジナル劇で、劇と映像に加え、合唱団を組織して3年間の思い出を回顧しつつ、感謝の気持ちとメッセージがふんだんに込められたすばらしいものでした。最後の全体合唱も圧巻でした。
何よりも、両学年ともに大道具・小道具・衣装など、裏方も含めて学年生徒全員で取り組んだ様子が感じられ、1年間を通して本当によく成長したものだと改めて思いました。
この3年生を送る会の成功をステップとして新しい学年に進級する、その証を全校の前で堂々と宣言したようにも感じた見事な発表であったと思います。
最後に、3年生からの素晴らしい発表もありました。入試の真っ最中、ほとんど練習する時間が取れなかった中での発表でしたが、先生方への感謝の手紙、学年合唱での真剣な表情からは、この送る会へのお礼だけでなく、今までお世話になった多くの人たちへ心を込めた感謝の発表であったと感じ取れました。
楽しく手間暇かけて作った幕間の発表に加え、ここまでの企画・運営、入念な準備をしてきた生徒会のメンバーに敬意を払うとともに、指導してきた職員を含め、私からも改めてお礼を言いたいと思っています。
※「3年生を送る会」の様子は、後日「生徒の活動」のページにアップしますので、そちらの方もご覧ください。