校長室

プロの琵琶奏者とともに!最後の音楽授業

 昨年に続いて3年生の特別授業・音楽鑑賞教室を8日()に実施しました。今年も邦楽の分野の第一人者で、薩摩琵琶のプロ奏者であり、地元の出身(布佐中出身でもあり、昨年ご来校された際は、ご自分が卒業した時の卒業記念制作を感慨深げに見ておられました)でもある久保田晶子様をお招きし、生徒の前で生の演奏を披露していただきました。

 私も拝見させていただいたのですが、3年生の授業で1クラスずつ3時間、音楽室で、生徒たちの目の前で開かれたミニコンサートは本当に圧巻でした。時間の経過を忘れる素晴らしさで、私もその圧倒的な迫力に昨年以上に言葉を失いました。生徒たちも音の美しさや朗読の迫力を肌で感じとることができたのか、集中して1時間、真剣な表情で聴き入っていました。また、演奏の途中で琵琶の紹介を、授業の最後には、音楽の専門家でも音楽だけやっていればいいわけではなく、幅広い分野にわたって学んでいくことが必要であり、それは何の世界でも同じであるから、今、しっかりと勉強しなくてはいけないという話をしてくださいました。生徒の記憶にも強く残ったのではないかと思います。また、杜子春の朗読では、クラス2名ずつの代表が琵琶の演奏とコラボするという貴重な場面も用意していただき、本当にあっという間に時が過ぎったように感じます。

 まさに本物に触れ、本物を感じて、生徒たちの心も澄み渡ったのではないかと思います。音楽に限らず、このような有意義な取り組みをもっともっと学校教育に取り入れていけたら…と思った1日でした。