校長室から発信
古の文化に学んだ充実の3日間!修学旅行
3年生は22日(木)~24日(土)にかけて奈良・京都方面への修学旅行に行ってきました。この3日間(特に最初の2日間)、生徒たちは事前に学習して自らが追求してきた課題を検証する「学びの修学旅行」を見事に成し遂げました。そして、今回の修学旅行で私自身も学んで旅することの素晴らしさを、生徒とともに改めて実感した次第です。
初日、早朝の始発電車で布佐駅を出発し、東京駅に向かいました。爽やかな挨拶があちこちから飛び交う気持ちのいいスタートを切りました。そして、7時23分発の新幹線で一路京都駅に、ここからさっそく検証テーマごとのグループ別行動へとうつります。初日は、全生徒が学習のテーマを「日本のまほろば」である大和地方、すなわち飛鳥・斑鳩を始めとした古代史の中心から平城京が置かれた奈良市内に絞りました。結果、生徒一人ひとりが歴史のロマンへと駆り立てられ、個々の学習が深まる要因となったのではないかと思います。そして、それぞれの検証場所で大変にわかりやすく、生徒が学習してきたことを上手に引き出しながら様々なことを教えてくれたボランティアガイドのみなさんや各寺院の関係者のみなさん、何十回と奈良を訪れている私自身も、思わず身を乗り出してその語りに惹きこまれていました。生徒たちの学びが膨らんだ最大の要因は、まさにこの方々の支援があったからに他なりません。1日目の学習を終え、ホテルに戻ってきた生徒たちは口々に「すごく楽しかった」「おもしろかった」「いい1日だった」と笑顔で報告をしていました。そして、我孫子では電車で東京に行くことさえ迷いそうな子ども達が、遠く離れた方向さえわからない初めての地で、怪我やトラブル等も一切なく自分たちの力で行動できた。これは、自分たちが真剣に学んだことを一生懸命に見たい、確かめたいという気持ちが為せる技であったとも考えています。
2日目も前日とは異なるメンバーで、京都での探究の旅に出発した生徒たちでしたが、この日も充実した面持ちでホテルに笑顔で戻ってきました。夜の報告会では、1日目よりもさらに充実した学びの様子と感動、驚きや新たな発見が熱い口調で語られました。この2日間を終え、生徒たちにとって本当の楽しさとは何か、修学旅行の意義とは何かを彼らの取り組みや活動の様子から改めて教えられたような気がします。
そして最終日、和装に着替え、京都での学年全体行動です。初めての経験に戸惑いの表情を見せていた生徒たちも、清水寺ではたくさんの外国人に話しかけられたり、一緒に写真を撮ってほしいとせがまれ、まんざらでもない?顔をしてカメラに向かって笑顔でポーズをとっていました。最後に清水寺で撮った学年全体の集合写真は一生の宝物となることでしょう。
古の都に思いを馳せた3日間、生徒たちは大いに学び、大いに楽しみ、満足感と達成感を胸に、成長した姿で帰ってきました。帰りのバスの中でも「もう終わってしまうのか…」「帰りたくない…」という声が聞こえてきたほどです。これから3年生の生徒たちは、この感動的な成功体験を自信とし、今後の日常生活や「中学校生活最後」となる各行事に、そして個々の進路実現に向けて大きく羽ばたき、私たちの期待に応えてくれるという確信をもった修学旅行であったことを最後に報告させていただきます。
ちらもご覧ください。
地域の力をお借りして!定期テスト前学習会
13日(火)・14日(水)に行われる1学期定期テストに向け、10日(土)~12日(月)にかけて、今年も地域の方にお願いしてテスト対策の学習会を実施しました。
今回は日程の関係で平日の放課後ではなく土・日の9:00~ということで、生徒の参加が懸念されたことに加え、正直、地域のみなさんにもお願いしずらいという気持ちでしたが、蓋を開けると両日ともに20名を超える生徒、7、8名のボランティアの方々にご協力いただき、大変に有意義な時間を過ごすことができました。
昨年度も秋以降には3年生の受験対策として、また2・3学期にも1・2年生対象の定期テスト対策として地域の方の力を借りて学習会を行いました。改善すべき点も多々あったとはいえ、好評であったことから今年度も実施の運びとなっています。地域のみなさんも生徒への指導経験を積んだこともあって、とても和やかに充実した学習の時間を過ごしていました。
土・日は3時間、月曜日は下校時間まで約1時間半程度の時間でしたが、学習したことが少しでも成績に繋がったという実感がもてれば…と願っています。
中学校は部活動もあり時間的に厳しい面がありますが、このような補習体制がテスト前だけに終わらず、日常的にも展開できるような方法はないだろうかと思案しています。それによって、昨今、マスコミ等で報道されているような教育格差の解消に一石を投じ布佐中生の学力を向上させたいと願っています。
御協力いただいている地域のみなさまには本当に感謝!感謝!です。
圧巻の「ふさの風」人形展
ホームページでお知らせをした「ふさの風」人形展が盛況のうちに幕を閉じました。私は林間学校と戻ってきてからの出張の関係で、最終日の終了2時間前にようやく見に行くことができました。
一言「地域の方のパワーはすごい!」。よくぞ短期間にここまでのものを…という感想です。下の写真だけでは臨場感は伝わってこないかもしれませんが、一つひとつの制作物に目が釘付けになりました。本校美術部の作品もしっかりとその一角に加えていただいており、とてもありがたかったです。
ホールには、今回の目玉である布佐の鮮魚街道をテーマとした人形等の展示がされていましたが、魚を運搬した馬の人形の出来栄えと大きさには圧倒されました。本校「ふさカリキュラム」でも、当然鮮魚街道について学びますが、書物を読んで字面を追っているだけでなく、このような人形や模型があったら子ども達にもイメージしやすくてとても勉強になるなと感じました。本来は子ども達が自分で足を運んで学ぶべきものだとは思いますが、「ふさカリキュラム」の実施に合わせ、今回の展示物をお借りして展示したいという夢が広がった2時間でした。
※下記は会場で配布された鮮魚街道についての説明文書で
す。クリックしてご覧ください。
鮮魚街道を行く.pdf
笑顔満載の合同遠足
6日(火)、大空学級と太陽学級の合同(校外)学習会が行われました。目的地は手賀の丘少年自然の家です。人数の関係で、例年市内を西地区と東地区に分けて実施していたのですが、今年度はさらに東地区を前半と後半の学校に分けたため、バスの関係で時間を短縮して目的地も近隣の施設となりました。
現地について開会式の後、他校の子ども達と全員でレクを行いました。どの子も満面の笑みで楽しそうに、また小中関係なく一生懸命で、みんなが仲良く接している姿は本当に微笑ましかったです。
その後は簡易なオリエンテーリングをしながらアスレチックで遊んだり、一緒に弁当やおやつを食べたりと子ども達にとっては夢のような1日が瞬く間に過ぎ去ったのではないかと思います。
私は情けないことに林間の疲れがとれず足取りが重かったのですが、子ども達一人ひとりの表情や溢れるような笑顔に励まされ、また、先生方が撮影した写真からは、全員が満足感いっぱいの素晴らしい1日を過ごせたことが感じとれました。
※合同学習会の様子は「生徒の活動」のページにアップし
ます。
雨だけど最高だった林間3日間
2日(金)~4日(日)、2年生は林間学校に行ってきました。福島県裏磐梯を中心に、自分たちが総合学習で学んできた自然について検証する、そして現地の方たちとの触れ合いを通して、学校では決して得ることのできない貴重な学びを手にするための旅です。
現地に着いたときには冷たい雨と風、10℃前後の寒さ、私が担当したコースは昼食をとる場所もなく、コース変更を余儀なくされる状況でしたが、天鏡閣という施設の方が場所を提供してくださり(掃除をしてブルーシートまで敷いていただきました。福島の方たちの親切さと温かさに触れることのできたうれしい初日でした)、予定通りの自然観察体験を実施できました。残念ながら、いくつかのコースで計画を変更せざるをえなかったものの、雨もおかげさまで小休止。すべてのコースが現地ネイチャーガイドさんたちの案内によって素晴らしい学習と思い出を手にすることができました。例年以上にガイドさんの説明を一言一句漏らさずに聴こうとしている生徒たちの真剣な表情も印象的でした。
宿舎についてからは時間的な厳しさもありましたが、逆にその分だけ生徒がそれぞれの仕事に集中し、各学級・各班での協力態勢を目にすることができました。その後の食事や入浴・コース別会議でも生徒たちは臨機応変に動き、無事1日目を終了しました。
リーダー反省会では様々な課題や問題点が発言されましたが、私からは「課題が見えることはリーダーとして大切なこと。失敗を恐れて先生に頼ることを止め、初日よりも2日目、2日目よりも3日目にどんどんよくなっていく林間にしよう」という話をしました。
2日目は前日とは違ったメンバー・コースでの学習です。前日に続いての雨模様で、私が担当するグループは残念ながら磐梯山登山をあきらめ、目的地を雄国沼へと変更しましたが、霧雨の降りしきる中、生徒たちはコースを回りながらガイドさんに積極的に質問したり、自分たちが学習したこと以外の新しい発見をしようと真剣な眼差しで山歩きをしました。ガイドさんから教えてもらった植物を自分でも見つけたり、不思議な虫を見つけてガイドさんに報告するなど、昨日以上に自然観察を楽しんで感動的な体験をすることができました。
夜も雨のため、キャンプファイヤーを断念してキャンドルサービスへと変更しましたが、担当者の見事な企画と臨機応変な対応もあって、学級の発表やフォークダンス・歌と本当に学級・学年が団結して最高の時間を過ごし、(盛り上げるために用意した小道具が燃えてしまうというハプニングも含めて)一生の思い出をつくることができたようです。
3日目は1年前の校外学習での経験を活かした班対抗のウォークラリーです。この日も残念ながら天候には恵まれませんでしたが、ここまでの疲れなど微塵も感じさせないパワーで元気に出発。班で協力して約15㎞の道のりを自然を満喫しながら歩きました。私はゴールで戻ってくる班を待ち構えて?いましたが、一番早い班は2時間45分という驚異的な速さで帰ってきました。途中のクイズの得点やルール違反の減点などが加味され、どこの班が優勝するのかとても楽しみです。
最後の閉校式では、実行委員からこの林間学校の成果と課題が述べられました。学年集団のよさや具体的に一人ひとりが頑張っていたことについて話している姿もあり、リーダーとして成長した姿が感じられました。このように「全力で頑張り最高に充実させる」という林間学校の目標を達成した2年生の生徒たち、この後、この経験を糧にした学校生活での活躍や次の修学旅行に向けての頑張りを楽しみに、また期待して見守っていきたいと思います。
※林間学校の様子(写真)は、後日「生徒の活動」のページにアップしますので、そちらをご覧ください。