校長室から

校長室から

誇り


 修学旅行に行ってきました。「9年間の集大成」としての修学旅行です。
1年生の入学から「修学旅行を成功させよう。」「自分たちで創る旅行にしよう。」と日々の生活から見直してきました。東京駅の出発集会から学校での到着集会まで、自分たちが友を意識し、クラスを意識し、旅行の成功を意識し、気遣い「やる・見る・支える」の課題を十分に実践してきました。
この生徒と旅行し、恥ずかしい思い・怒りたくなるような思い・情けなくなるような思いは全くありませんでした。むしろこの生徒を誇らしい気持ちになり、優れていると確信して得意な気持ちになり、自慢したく名誉に思う気持ちでいっぱいです。
お互いに、声を掛け合いながら笑顔で生活する。うざ。きも。面倒。えーっ?・なんで?なんマイナス言葉はまず使わない。帰りの新幹線では添乗員の栗原さん(もちろん仕事で来ている)がヒーローになる。(そういう雰囲気に生徒がしていく)そして3日間持ち続けてきた手作りのプレゼントまで渡す。
神戸の豪華客船ではとなりの部屋で行っていた結婚式に参加し、「変わらないもの」という合唱を披露したときは、新婦(大阪府堺市の方らしい。)や出席者の目に涙が出ていたような温かい雰囲気になったものでした。
神戸のメリケンパークには今年、BE KOBEとモニュメントがありました。震災から20年。昨年はなかったモニュメントの前で誇らしく撮った写真です。
ビーコウベ 和訳は難しいのですが、私はこう訳しました。「神戸ここにあり」
「いや関中生ここにあり」と。BE SEKIYDO 
素晴らしい生徒とそれを支えた素晴らしい職員とよい旅になりました。

職場体験学習


5月29日より3日間、2年生が職場体験学習を行います。例年9月に行っていましたが、新人戦、期末テストなどと重なることから今年からこの時期に変えてみました。新年度始まって間もないため、準備は大変でした。それにしても2年生は成長しましたね。家庭学習帳の提出、歌声の大きさ、そうじ、あいさつ、礼儀、表情、に勢いが感じられます。
「働く」ということはとても大変だし尊いことです。たとえ3日間でも学校や家庭以外の「大人」から指導を受けることが生徒にとって貴重な経験になることと思います。
2年生がこの体験を通して、社会や職業、勤労について考え、人間的に更に成長できることを願います。3年生の修学旅行と並行して行われる行事ですが、大きな行事です。

修学旅行直前


私の写真のテクニックが低く見にくいのですが、修学旅行のしおりが実行委員から届けられました。いかにも京都らしいところで地図を片手にみんなが仲良く班別行動をしている様子が描かれています。京都の東山界隈かも知れません。作者(村松遥菜さん)の思いが詰まっています。9年間の集大成としていくこの旅行は、生徒達にとってかけがえのないものになるようになると思います。しおりを校長室に届けてくれた実行委員の人が描いたのでしょうか。ミッキーマウスの付箋が貼ってあって 「今まで私たちを見守って下さりありがとうございます。」 「当日3日間は私たちそして先生の思い出に残る修学旅行にしましょう。」3年一同と書いてありました。すばらしいクラスの修学旅行です。天気予報は上々です。
大成功の修学旅行であることは間違いありません。

健康診断

                                           本日は、西村卓也先生(しろくま歯科)をお迎えして歯科検診が行われました。
先生は、一人ひとりにアドバイスをしながらの検診でとても有意義な検診になりました。生徒の受診態度も立派です。
4月から養護教諭を中心とした身体計測、視力・聴力検査、永瀬 大先生(ながせ耳鼻咽喉科)の耳鼻科検診、森田一之先生(関宿いちおか眼科)の眼科検診、西川俊郎先生(東葛飾病院)の内科検診、尿検査、心電図検診、教職員の結核検診、と続きました。夏休み明けも脊柱側湾症検診、身体測定、生活習慣病検診、更に歯科検診(再検)と続きます。学校薬剤師さん(篠原 剛先生・かえで薬局)には定期的に照度・空気検査をしていただいています。学校医の先生方には、生徒の健康状態を熱心に把握していただき、流行性の感冒が流行ってきたり、健康に関しての困り事があったりしたときは相談をさせていただくことになっています。
校長や養護教諭は、生徒の健康を司る事を職務の1つとしていますが、家庭、地域と連絡を取り合いながら心身ともに健康な生徒の育成を目標にしていきたいと思います。毎月出されている保健便りや診断等のお知らせを是非お読み下さい。HPにも載せてあります。

見てる

「神様が見てる」「お天道様(おてんとさま)が見てる」「罰(ばち)がたかる」からと小さい頃死んだ祖母や母親からよく言われました。
もちろん神様の存在は確認したことはありませんでしたが、そのことは信じていました。時代劇で北町奉行「遠山の金さん」が「お天道様(おてんとさま)はお見通しだ」と言っているのも記憶にあります。
実は57才になった今でもお天道様が見てると思ってびびっていることもあります。いつも神様や先になくなった人が常に見ていて、生きている人にはわからないけど、私の中身が見透かされていると思って恥ずかしい思いをしています。
最近はお天道様でなく、死んだ母親が天から見てると思っているのかも知れません。
 誰かに見てもらって認めてもらいたいと思ってがんばる。そんなこと意識なくがんばる。悪い(と思った)ことをする時は、誰かが見ているのではないかと気にして挙動不審になってしまうのはそのせい?かとも思います。誰かが見てる。誰かが認めてくれる。いつかは。
関宿中学校の生徒は、一生懸命掃除をします。校長室前の廊下は1年生の担当ですが、膝をつき、なめるように黙々と拭いています。廊下はいつもぴかぴかです。その人は、お天道様が見ているとか点数稼ぎとか考えていない様子なので余計うれしくなります。(本人に聞いたことはありませんが)

今年も小中連携教育

関宿小中学校は今年度も小中連携教育を研究の柱にしています。教師による授業交流・運動会・芸術鑑賞会などの合同行事
学力向上と生徒指導の充実をねらい先生方による部会も行われています。
小学校の吉野先生は2年連続で本校の家庭科を見ていただいています。
本校の小幡教諭は5,6年生の英語、和泉教諭は6年生の音楽も担当しています。

写真は中3の家庭科を担当する小学校吉野先生

五月晴れ


校庭にチームメイトの笑顔あり、夢追いかけて命輝く。
部活動、委員会活動、学級活動(3年生は修学旅行、2年生は職場体験学習で忙しい)
などで一生懸命な日々が続きます。中学生が目標に向かい、夢を追いかけている姿は輝いているものです。そして、友達と仲良くやっていく姿も美しいと思います。
ゴールデンウィークが終わり、本格的に活動をしている中学生を応援します。来週は市内大会が各会場で行われます。

5月


都へと ほどをかぞへて 待つ人は すぐる月日を
うれしかりける

5月に入りました。月末(27日から)には3年生といく修学旅行があります。月日はあっという間に過ぎてしまいまうものですが、楽しみな修学旅行に限ってはなかなか時間が過ぎてこないものだ。

☆夏風邪ぎみの人もいるようです。いいメンバーと行ける最後の旅行ですので、体調を崩さず参加できるよう今から万全を期して下さい。
1,2年生もまずはゴールデンウィーク後半、怪我なく過ごして下さい。

GW 水の事故に注意を


植物は、新芽が出そろい植え替えや移動もそろそろ時期が終わりかというところです。
中学生は、部活動等もありゴールデンとはいかないものの休みが続きます。(今年は土曜日と祝日が重なる日が多く、ちょっと損をした気分がします。)
連休中の計画はいかがでしょうか。
新緑のなか、友達や家族と過ごす一日は格別でしょう。充実した休日になることを願っています。
 ところで、今日は少し肌寒さを感じますが、急に夏日になったりすると水や冷たいものが恋しくなる季節です。しかし、水の事故には十分気をつけて下さい。私は、20年ほど前に隣のクラスの生徒2人が利根川で溺れ亡くしています。川は浅いところから急に深くなっているところがあるのが川の怖いところです。海は、潮の流れが急で沖へ沖へと流されてしまうところがあります。
川遊びを甘く見ないでください。水の事故は年間で200人以上亡くなっています。
江戸時代に利根川の水害を憂い、江戸川が作られ、関宿の水運は栄えたわけですが、一説によると江戸に流れてるから江戸川ではなく、関宿の江戸町から流れているから江戸川とつけたらしいです。
隅田川や荒川も江戸に流れていますからね。そんな関宿から水の事故は起こしたくありませんから。

もったいない」という考え方

おかげさまで平成29年度も順調なスタートを切ったといって良いと思います。
ひとえに保護者の皆様のご理解とご協力があってのものと思います。
「信頼する」関係を築くことは容易なことではありません。逆に信頼関係を崩すのは簡単です。
コツコツと地道に努力を続け、信頼関係が築けるよう職員一同がんばって参ります。褒めるときは褒め、叱るときは叱り、一緒に活動したり考えたりするのが学校ですから。
 生徒を、叱ったり考えさせたりすることは遠慮しながらやることではありませんが、時代と共にその内容や考え方が変わってきた感はあります。
私事ですが、子どもの頃、食べ物を残す事は、「悪」のように思っていました。両親にそう教えられてきました。
茶碗にご飯粒が残っているだけで「もったいない」「きれいに食べろ」「一粒も残すな」と叱られたものです。時には最後にお茶をかけられて、きれいに食べ(させられ)たものです。
現在、残さず食べることについてはどうでしょう。私は、生活習慣病もあって医者からも食べ過ぎを指摘され、最後の一口を食べないよう飲まないよう言われ、宴会などではかなりの食品ロスがあり、食べない話ばかり。生徒についても、無理矢理でも食べる(食べさせる)環境ではなくなってしまっている感じがします。しかし、日本は年間600億円の食品ロスを削減する考え方を教えるべきだと思います。
私は、最近死語のようになっている「もったいない」「ありがたい」「あたりまえではない」という考え方をもっと考えさせなくてはならないと思います。