校長室から

校長室から

ペップトーク

 【保護者の皆様にメール配信した、関中だより9月号と同じ内容です。】

 楽しかった夏休みも、あっという間に終わりました。ご家庭でのお子さんの様子はいかがだったでしょうか。少々生活リズムが変わってしまった、ということがあったかもしれませんが、学校生活が始まることにより、少しずつ生活リズムも戻ってきますので、ご家庭でもお声かけをお願いします。また、夏休み期間中は、三者面談や部活動関係の送迎にご協力いただき、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。
 8月21日に、小中合同で職員研修を行いました。皆さん、「ペップトーク」という言葉をご存じでしょうか。「ペップトーク」とは、アメリカのスポーツ現場で生まれた話す技術のことで、スポーツの試合前に、監督やコーチが選手に対して行う「短く」「わかりやすく」「肯定的な」「魂を揺さぶる」勇気づけのショートスピーチのことです。昨年のWBCの決勝戦前、大谷翔平選手がロッカールームで、「憧れるのをやめましょう。」という言葉から始まったショートスピーチが話題になりましたが、これがまさに「ペップトーク」です。研修では、この大谷選手のスピーチを基に、①今を受け入れる言葉がけ(受容)、②とらえ方を変える言葉がけ(承認)、③人を動かす言葉がけ(行動)、④人の背中を押す言葉がけ(激励)の4つのステップについて学びました。勇気を引き出す励ましの言葉を、これまで以上に子ども達に投げかけられるよう、我々教職員一同、更に研鑽を積み、学んでまいります。また、この言葉がけは学校だけではなく、家庭や職場にも活用可能です。今後、保護者の皆様も参加できる、子ども達向けのペップトーク講演会を開催したいと考えております。
 今夏は、オリンピックが開催されました。パラリンピックは今、開催されているところですが、すでにメダル獲得のニュースが入ってきています。多くの日本人選手の活躍が見られましたが、私はスポーツクライミングの森秋彩選手の姿が、特に印象に残っています。前半のボルダーでは、ホールドになかなか手が届かず、スタートすることができない中、何度もジャンプして挑戦していました。後半のリードでは、一番背の低い彼女が、誰よりも一番高い所まで登り、4位入賞を果たしました。決してあきらめない姿と、競技後のインタビューで「楽しく登ることができた。技術とパワーが足りなかった。悔しさを持ち帰るにはちょうどいい順番。」と話す姿に心から拍手を送りました。皆さんは、今回のオリンピックで、どのシーンが印象に残っているでしょうか。
 9月は、すぐに期末テストがあります。また、生徒会役員選挙や関中祭の準備が始まり、2年生は「職場体験学習」も控えています。秋もたくさんの行事があり、子ども達も楽しみにしています。今後とも本校の教育活動に、ご理解ご協力をよろしくお願いします。

少年時代

「少年時代」という映画があります。戦争末期の疎開地での物語ですが、最後の場面で、汽車に乗った友との別れの時に主題歌が流れると、心に熱いものが沸いてきます。私が少年だった頃は、現在のようにスマートフォンやパソコンなどがない時代でしたが、友達と虫取りに行ったり、市民プールで遊んだりした楽しい夏休みの思い出がたくさんあります。花火大会や夏祭りも、当時の独特な雰囲気ではありましたが、「駄菓子が買える」、「ジュースが飲める」とワクワクしていたことを思い出します。現在の子ども達も、生活様式が変わり何かと便利になりましたが、花火大会や夏祭りは特別で、「胸のたかなり」はきっとあるのではないでしょうか。子ども達には大人になったとき、懐かしい思い出として語ることができるような、楽しい夏休みを過ごしてほしいと願っています。

学校は夏休みですが、教職員は事務処理や部活指導だけではなく、研修にも励んでいます。先週、2日(金)には関宿高校、木間ケ瀬中学校、二川中学校、関宿中学校の教職員が合同で研修を行いました。社会環境の革命的変化が進んでいる最中、スマートフォンなどの道具は安全なのか危険なのか、使う人次第で変わることを改めて考えました。

暑い日が続きますが、皆様、健康には十分気をつけてお過ごしください。

ミストシャワーを設置しました。

昨日の授業参観、保護者会へのご参加ありがとうございました。突然、昇降口でミストがかかり、驚いた方もいらっしゃったかもしれません。ツバメの子育ての邪魔にならないよう、昇降口にミストシャワーを設置しました。子ども達からの評判もよいようです。そういえば、ツバメの子は無事巣立ちました。今は別のツバメが巣をつくっています。

いざは普段なり

【保護者の皆様にメール配信した、関中だより7月号と同じ内容です。】

 早いもので、夏休みを迎える月となりました。4月以来、子ども達は学習や行事に全力を注ぎ、様々な経験を積み重ねながら成長しています。野田市は二期制のため、前期は10月の2週目まで続きますが、年間を通じた学校生活では夏休みで一区切りとなります。7月4日(木)は授業参観と保護者会を予定しておりますので、ぜひご参加ください。また、7月24日(木)から26日(金)まで全学年で三者面談を行います。お子さんの学校生活の様子や今後の課題について、お話しできるよい機会であると捉えています。特に3年生は、卒業後の進路について本格的に考えていく時期でもあります。ご心配されていることがあるかもしれません。どのようなことでも、遠慮なくお話しください。
 6月12日から3日間、3年生が京都・奈良へ修学旅行に行ってきました。行きも帰りも新幹線は、一両丸々、関宿中学校の貸し切り状態でした。私はこれまでも修学旅行の引率をしてきましたが、他校の修学旅行生が同じ車両に乗り合わせないことは初めてでした。周りに気を遣わずに、おしゃべりしたりゲームをしたりして優雅な移動時間を過ごすことができました。3年生は、宿泊先で食事の時間に配膳の手伝いを自ら行ったり、宿の方々へ心のこもった挨拶をしたり、見ていて感心しました。夕食の時間は会話が弾み、まるで同窓会でもしているような雰囲気で、3年生のこれまでの繋がりの強さを目の当たりにしました。2日目の夜に、「いざは普段なり」という話を3年生にしました。まさに3年生の普段の生活が修学旅行という特別な時間の生活に表れていると感じたからです。3年生には、この姿勢を大切にしながら進路開拓に向けて自信をもって取り組んでほしいと願っています。今回の修学旅行、京都では11年ぶりの記録的な暑さの中、誰一人熱中症にもならず元気に全行程を終了できたこと、本当に嬉しく思っています。
 7月20日から夏休みが始まります。子ども達の生活は、学校からご家庭や地域が中心となります。自律した生活が送れるよう、学校でも「夏休みのしおり」を使い、計画的に安全に生活できるよう指導しますので、ご家庭でも、特に交通事故や水難事故等の未然防止についてお話しください。7月10日から19日まで、夏の交通安全運動が実施されます。今年のスローガンは、「身につけよう 交通ルールと ヘルメット」です。自転車乗車用ヘルメットの着用は努力義務になっています。本校では、自転車通学者は必ずヘルメットを着用することになっていますが、通学以外で自転車に乗る場合も安全のためヘルメットの着用をしましょう。また、保護者の皆様も自動車を運転する機会が多いと思います。安全運転を心がけ、ご家族ともども安全安心な夏休み期間中の生活を送ってください。
                                     野田市立関宿中学校長 武田 光弘

PTAバレーボール

関宿小・中学校の合同PTAバレーボールチームが毎週火曜日と金曜日を中心に活動しています。昨夜、練習に参加してきました。バレーボール素人の私は、右往左往でしたが、蒸し暑い体育館の中で、メンバーはとても楽しそうに、そして元気に練習していました。来週7月6日(土)、清水公園の体育館で試合があります。お時間があれば応援をよろしくお願いします。頑張れ!関宿!

地域に根差した学校

【保護者の皆様にメール配信した、関中だより6月号と同じ内容です】

 5月25日(土)の運動会では、保護者の皆様、地域の皆様、様々な面でご協力いただきありがとうございました。お陰様で天候にも恵まれ、子ども達にとって、思い出に残る楽しい運動会を開催することができました。練習期間中は雨の日が多く、特に小学校との合同練習は思うようにできず、ようやく校庭で一緒に練習できたのは、予行練習の日でした。子ども達は、予行練習の反省から、開閉会式の動きの変更や係活動の再確認など、短時間で修正し運動会当日を迎えました。当日は朝から堂々とした姿で、一人一人が競技や応援、係活動に真剣に取り組み立派でした。小学校低学年の「関小サンバ!」では、応援席から中学生が自ずと手拍子を送る姿を見て、ほのぼのとした気持ちになりました。
 お昼休みに、子ども達が家族とお弁当を食べている様子を本部席からずっと見ていました。お弁当を食べ終わると、小学生中学生関係なく子ども達は、袋に入れたお菓子を配ったり交換したりして楽しそうに会場内を歩き回っていました。運動会を平日開催にしたり、午前中だけの運動会にしたりして、お弁当ではなく給食後に下校とする学校も増えている中、今回のお昼休みの光景は、心穏やかになるものでした。
 また、小中合同の運動会は、私達教職員も学ぶことが多い行事です。これまで教員として中学校での勤務しか経験のない職員は、小学生の運動会に向けた取り組みを知りません。低学年の創作ダンスや高学年の表現運動など、小学校の先生方の丁寧で熱心な指導に頭が下がります。また、その逆で小学校の先生方も中学生の活動を見て、刺激を受けていると思います。このように小学校と中学校で、お互いに理解しあいながら小中連携を更に深め、地域に根差した学校にしようと改めて思いました。先月の「関中だより」で「ウェルビーイング」のことをお伝えしましたが、今回の運動会はまさに、「地域に根差したウェルビーイング」だと感じています。「ウェルビーイング」については、本校ホームページに文部科学省のバナーをリンクさせているので、そちらも参考にしてください。
 さて、6月になりましたが、1年生にとっては最初の定期テスト(前期中間テスト)があります。今月は行事も落ち着いてくるので、各学年とも毎日の学習の振り返りや一人一人の家庭学習の様子を確認しながら、学習面に子ども達の目を向けていきます。計画的な学習や、卒業後の進路選択も含めて一緒に考えていきますので、よろしくお願いいたします。また、3年生は修学旅行を控え、自分達で考える班行動計画も大詰めを迎えています。3年生には、最高の思い出となる修学旅行になるよう願っています。

すくすくと育っています

各学年の給食配膳の様子を見てきました。さすが、3年生は一番早く準備ができていました。教室から戻るときに昇降口に寄りました。以前、ツバメの巣があることをお伝えしましたが、2羽の雛がすくすくと育っています。1〜2分ごとに親が餌を運び、雛は競って大きな口を開けています。巣の下に段ボール箱を置き、昇降口が汚れないようにしています。子ども達も、巣の様子を気にしてくれています。

卒業生の皆様へ

本校は、昭和22年(1947年)の創立以来、今年で78年目を迎えます。昭和37年の全校7クラス、全生徒数277人をピークに、以降減少が進み、今年の5月1日現在では、全校4クラス(内1クラスは特別支援学級)、全生徒数55人となりました。東葛管内(松戸市・野田市・柏市・流山市・我孫子市・鎌ケ谷市)で一番小さな中学校です。現在は、運動会を関宿小学校と合同で開催するなど、小中学校の連携を進めています。本校ホームページ上に「校歌」のページを追加しました。歌詞と共に演奏が視聴可能となっておりますので、どうぞお試しください。少しでも皆様の母校「関宿中学校」を思い出していただければ幸いです。

充実した学校生活を

【保護者の皆様にメール配信した、関中だより5月号と同じ内容です】

新学期が始まり、一カ月が経ちました。各学級では係も決まり、軌道に乗り出しているところです。これから生徒会活動が本格化し、今年度のスローガンも決まりますが、今年はどのようなスローガンになるのでしょうか。子ども達と共に保護者の皆様、教職員も一丸となり、「チーム関宿中」として躍進していきましょう。

今月行われる運動会は、小中合同の運動会です。保護者の方々にもご協力をいただき、毎年盛大に開催されています。保護者の皆様のご意見や更なるご協力が必要になりますが、運動会だけではなく、他の行事についても合同で取り組むことができないか思案しています。運動会のスローガンは毎年子ども達が考えていますが、「関宿の小中連携」について、保護者の皆様もスローガンを一緒に考えてみませんか。地域が連携して様々な活動する礎につながれば、と願っております。
「ウェルビーイング」という言葉をご存じでしょうか。昨年、国から出された「第4期教育振興基本計画」の中に盛り込まれている言葉です。「教育振興基本計画」とは、国の教育政策の方向性や目標などを定めた「教育の羅針盤」という性質を持つ教育の総合計画です。「持続可能な社会の創り手の育成」、「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」の2つのコンセプトが含まれています。この「ウェルビーイング」とは、個人だけではなく、個人を取り巻く周囲全体が幸福に包まれるという概念です。学校でもこの「ウェルビーイング」を達成するために、子ども達一人一人が自己肯定感を持ち、幸福感溢れる生活が送れるよう、またご家庭と地域の方々、教職員全体の「ウェルビーイング」の向上のため、皆様と協働していきたいと考えておりますので、引き続きご協力をお願いいたします。
4月17日(水)に、新入生歓迎会がありました。各委員会、部活動の紹介など、心温まる歓迎会でした。歓迎会の最後には、「校長先生の話」がありました。どのような集会でも最後に「校長先生の話」があるので、あらかじめ、どのような話をしようか考えたり、子ども達の様子を見て、感想や思い浮かんだ言葉を伝えたりすることもあります。今回私は、「1年後には、この場に3年生は居ません。卒業するまで、もう1年もありません。」と話しました。日本において、春は出会いと別れの季節です。新入生歓迎会で出会いが始まったばかりですが、子ども達の発表する様子を見ていて、咄嗟に出てきた言葉です。小学1年生から中学3年生まで、進級しても進学しても同じ顔触れです。楽しかったことや苦しかったことも皆で共有してきました。しかし、中学を卒業すると進路先は一人一人変わってきます。この関宿から離れていくこともあるでしょう。なので、「今日、この日、この時間、1秒たりとも大切にしてください。」と結びの話をしました。
 先月のPTA総会では、多くのご出席ありがとうございました。その中で、PTA広報誌を休刊にし、代わりに当校ホームページで様々な活動の様子を紹介する運びとなりました。これに合わせて、「関中だより」も簡素化し、ホームページで今後の予定やお知らせを掲載することといたしましたので、よろしくお願いいたします。