校長室のひとりごと
校長室のひとりごと「改正戸籍法」
職業がら、生徒の氏名を取り扱ったり、実際に呼んだりする機会はたくさんあります。ことのほか気を遣うのが入学式や卒業式でです。少しでも新入生の不安や緊張を和らげようと頑張ったところで、新入生の名前を読み間違えでもすれば、元も子もありません。卒業式も、今まさに社会に羽ばたこうと希望に満ちた卒業生の名前を読み間違えるなんてことはできません。それだけ氏名、特に下の名前の読みには気をつける習慣が身についています。昨今のキラキラネームには初見で読めない名前が増えてきており悩まされます。同じ漢字でも読み方が違ったり「エッ?なんでそう読むの?」と想像もできない名前の生徒も増えており気を遣います。
さて、マイナンバーカードなどの普及を背景に、5月より改正戸籍法が施行されます。改正法の施行に合わせ、法務省は届け出があった場合に容認できる名前の読み仮名の指針を公表しました。指針によるとキラキラネームなどの名前の多様化を踏まえ、例えば漢字の意味と正反対の読み方や、漢字と全く関連のない読み方、子どもの将来に不利益になりかねない読み方などが認められないそうです。
いずれにしても、子どもに一生ついてまわる名前ですから、慎重に名付けたいものです。
校長室のひとりごと「守りもせず攻めもせず…」
昨日、本校のHPのアクセス数が、4月から「100万件を突破した」と書きました。PCのキーを押しながら改めて「ことの重大さ」を実感していました。
不思議なもので、あんなに望んでいたアクセス数ですが、増えれば増えるほど、うれしい気持ち反面「怖さ」も感じています。はじめは見てくれる人は先生方、保護者の皆さん、お世話になっている地域の方々など内輪の方を想定していましたが、さすがに一日で数千、数万ともなると、内輪に方々だけではなく私自身とも面識のない皆さんも見ていただいている、と言うよりむしろそういった皆さんが多いでしょう。改めてそう考えると「いい加減なことは書くわけにはいかない」と、妙な正義感や責任感を感じます(いい加減なことは書いていないつもりですが)。そんな話を我が家でしていると「らしくないねぇ!」「もっと攻めなきゃ!」などと(人ごとのように)娘に言われてしまいました。
よく、動画サイトで、フォロワーを増やしたいがために「やり過ぎ」の動画をアップし、それが迷惑行為となり報道されていることを思い出しました。「なるほど、見ている人が多くなれば多くなるほど、エスカレートしちゃう心理ってこういうことなんだ」と変に納得してしまいました。守りに入らず、攻めもせず、これまで同様に校長室から「ひとりごと」をつぶやいていこうと思います。
校長室のひとりごと「100万超え」
今年度の初日、4月8日に「校長室のひとりごと」をはじめ、今日で184回目です。本校生徒の素晴らしさ、学校の現状についてなど校長でなければ書きにくい部分をズバズバと書くことで、地域の方をはじめ少しでも多くの方に知ってもらい理解を得よう、と「まあ気楽に毎日続けてみるか」という意味で「校長室のひとりごと」と題して書き始めました。4月8日(昨年度まで)時点でのHPアクセスカウンターは1411320件。毎朝「どのくらい増えているかなぁ?」とアクセス数を見てスケジュール帳にメモるのが楽しみでした。そうは言っても、4月当初は毎日、数十アクセスという状況でした。それでも回を重ねるごとに徐々に口コミで広がったのか、今では毎日数千アクセス、多い日には1万を超えるアクセスがあるほどになりました。先週2月21日(金)の夕方のアクセスカウンターは2412012件、そして今朝は2437703アクセス、なんと4月からのアクセス数「100万件」を突破しました。4月当初、無理を承知でカウンター数が「10万件くらい増えて150万件超えたら凄いな!」という目標を立てていたため、正直自分でも驚いています。本当に全て皆さんのおかげです。ありがとうございます。
これを機会に一層精進し「ひとりごと」を校長室から発信していきます。これからも川間中学校をよろしくお願いしますね。
校長室のひとりごと「ニャンニャンニャン」
明日2月22日は「ニャンニャンニャン」で猫の日。我が家では3匹に渡って30年近く犬を飼っていました。3匹目の犬を飼っているとき、娘が一匹の子猫を連れてきて以来、現在は3匹の猫を飼っています。
一般的な性質上、従順な犬は呼べば走って寄ってくるし「お座り」「お手」など飼い主の指示にも従う頭の良い動物です。ただ毎朝の散歩は辛かったですね。少しくらいの雨なら散歩に行きたがるし、実際行ってあげていました。一方猫はというと、毎朝「お腹すいた」と起こしにきますが、お腹がいっぱいになれば自由気ままに過ごしています。昼間は出窓で幸せそうに日向ぼっこ、羨ましい限りです。よく「犬派」「猫派」などと言いますが、一般的には犬と猫どちらが人気なのでしょう?猫の日が近いせいか、ネットで調べてみると「犬と猫」に関するデータが実に様々で多くのサイトであり、調査対象人数や年齢、性別なども様々なためどれが正しいのかも見極めできません。いくつかのサイトに共通する結果として「犬派」が「猫派」よりも若干多いようです。あるサイトでは年齢別のデータもありましたが、20~40代では犬派が約50%、それが50~60代になると犬派が60%を超えています。また、信憑性は定かではありませんが犬派の人は「支配的」「協調性が高い」「周囲からの評価を求める」傾向があるそうで、一方の猫派の人は「芸術を好む」「マイペース」「オンオフの切り替えがうまい」傾向があるそうです。どうですか当たっていますか?
校長室のひとりごと「忘れられない日」
皆さん「忘れられない日」ってありますか?
私の忘れられない日、それは今から23年前の2002年2月20日です。以前も紹介しましたが、当時スケルトンという競技に携わっており、この日はソルトレークシティ五輪の試合当日です。当時の日本チームにはメダルを狙える選手もおり、私も意気揚々と少しでもメダルの可能性を高めるため努力を惜しみませんでした。前日までの公式練習では手応え十分でメダル圏内、あとはメダルの色だけとも思っていました。開会式前から現地に入り毎日晴天で試合前日も晴天。しかし2月20日だけは・・・
このスケルトン競技、氷のコースを時速100km以上のスピードで滑り降り、ゴールまでのタイムを競い合います。安全上、レギュレーションは厳しく選手とソリを合わせて115kg以下、使うソリも構造上27kg以上(2002年当時)と決まっています。しかし例えば100kgの体重の選手であれば合計127kgでもOKで、積雪で抵抗が増せば大柄な外国選手には有利です。
2月20日、予報通り朝から雪。運営サイドもシェードをかけコースに雪が入らないように整備してくれています。雪は降り続き試合時間が近づくと無情にもシェードを取り払いコースに雪が積もり始めます。五輪ですからTV放映の都合です。いざ試合開始、やはり前日までの公式練習とは違い番狂わせが続出です。
終わってみれば第8位。入賞こそ果たしましたがメダルには手が届きませんでした。毎年2月20日には空を見上げ「五輪には魔物が住んでいるんだよな」とブツブツ独り言をつぶやいています。今日のような青空の日は尚更です。
校長室のひとりごと「出前授業」
その分野の専門的な社会人の方々に授業の補助、または直接授業していただく機会が増えています。いわゆる「出前授業」です。保健体育の武道(柔道)の単元では教員の補助として一定期間柔道講師に来ていただき、より安全で専門的な指導をいただいています。またスポット的にご講演いただいた授業では、「つぼみスクール」「思春期講演会」「気象防災授業」「環境教育授業」「薬物乱用防止教育」、国語の「席書大会」「朗読会」などがあります。通常の授業では理科の「わくわく理科(東京理科大)」、社会では「主権者教育」、そして明日、明後日は美術の「美術鑑賞授業」で画家(私の教え子)に来ていただき、全学年、全学級の美術の授業をしていただきます。
やはり専門家による指導は、生徒にとってモチベーションが上がり興味関心が高まるものです。来年度以降も、優れた地域の人材を上手にコーディネートし、効果的な出前授業を進めていきたいと思います。
校長室のひとりごと「雨水(うすい)」
今日は二十四節気の「雨水」。雪が溶け水になり流れ始め、雪が雨にかわる頃という意味だそうですが、昨晩からの北風、今朝の冷え込みなど「最強寒波の再来」と報じられている通り、本格的な春はもう少しお預けのようです。「春」といえば「桜」、「桜」といえば「桜咲く」、「桜咲く」といえば「受験の合格」。今日は千葉県公立高校の学力検査(入試)の1日目です。1日目の今日は、国語・数学・英語の筆記テストが、2日目の明日は、理科・社会の筆記テストが行われ、いずれかの日に面接や作文、表現(実技など)など受験校ごとに設定されている検査が行われます。昨日も3年生は、先生方と面接の練習を重ねるなど最後の確認をしていました。コロナやインフルエンザ等も本校では流行していません。確かに寒いことには変わりありませんが、天候にも恵まれた学力検査の1日目、受験生一人一人実力を発揮し頑張ってほしいと思います。
合格発表は3月4日、その頃にはもう少し春の気配が感じられるようになっているでしょう。そして受験生みんなに「桜咲く」ことを心から祈っています。
校長室のひとりごと「表彰」
昔と違い今は実に様々なコンクールや作品募集の案内が学校に届きます。部活動でも大会数が増えてきています。それだけ生徒の活躍の場が増え、認めてもらえる場面が増えていると言えます。本校では、そんなコンクール、大会などの入賞者を全校集会の場で表彰しています。毎回、実に多くの生徒が様々な分野で表彰を受け、全校生徒から拍手をもらっています。表彰はまず、該当する顧問や担当の教員が全校生徒にその大会やコンクールの概要を紹介し、受賞した生徒を呼名します。受賞者は「はい!」と返事をして賞状を授与する私の前に移動します。顧問や担当教員が賞状を代読し私から賞状やメダルを授与します。授与後生徒は全校生徒に向きを変え一礼、それに合わせて全校が拍手で受賞を讃えるという一連の流れです。そんな毎回の表彰、実は以前から気になっていることがあります。それは呼名の返事「はい!」です。皆一様に返事が小さくなんとも自信なさげです。中には全く聞こえず「欠席か?」と思ってしまうような生徒もいます。中学生といえば感受性の強い思春期、全校の前で名前を呼ばれること自体が恥ずかしいことなのもわからないでもありませんが、表彰は誇らしいことで恥ずかしいことではないはずです。なんとか「表彰=認められる場→堂々と返事」という流れを作っていきたいものです。
校長室のひとりごと「音楽交流会を終えて」
この場でも紹介しましたが、先月市内南部中学校との音楽交流会を行いました。当日は南部中学校の吹奏楽部が本校まで来てくれて、全国レベルの演奏を本校全校生徒が聴いたり、その吹奏楽の演奏に合わせて踊ったり歌ったりと音楽づくしの楽しい交流会となりました。
さて、交流会を終えて全校生徒に感想を書いてもらい私も一通り読みました。一様に「南部中の演奏は迫力があって凄かった」「演奏していない人も旗などを持って笑顔で踊っていて楽しそうだった」「機会があればまた演奏を聴きたい」などの感想が綴られていました。また「楽器をスイングさせる動きが揃っていたり、踊っている人がずっと笑顔だったり、相当練習をしているんだなと思った」「今まで思ったことはないけど音楽って楽しいんものなんだと気づいた」「同じ中学生であそこまでできるのが凄いと思った、私ももっともっと色々なことに真剣に取り組もうと思った」「今回は南部中と音楽を通しての交流だったけど、他の中学校とも交流してみたい」などの感想も書かれていました。
南部中学校の吹奏楽部の保護者の皆さんの送迎で実現できた交流会、本校生徒にとって音楽的にも、それ以外にも良い刺激となった大きな意味を持った交流会でした。
校長室のひとりごと「大阪関西万博」
子供の頃に広告の裏に、色とりどりの空飛ぶ車が行き交い、リニアモーターカーが超高速で移動し、ロボットが普通に活躍しているような「未来」を想像し描いていたものでした。
4月13日に開幕する「大阪関西万博」まで2ヶ月となりました。私と同年代の皆さんは万博といえば1970年の大阪万博「太陽の塔」などを思い浮かべるのではないでしょうか。「人類の進歩と調和」をテーマに77カ国が参加した1970年の万博では「動く歩道」「モノレール」「リニアモーターカー」「電気自動車」「テレビ電話」「携帯電話」「缶コーヒー」などが初めて登場し、子どもながらに「へ〜っ未来ってすごいなぁ」と漠然と憧れていたものです。そんな子ども心もいつしか忘れていましたが、改めて世の中を見れば、全て現実の物として活用しているものばかりです。子どもながらに憧れていた「未来は今」だったんですね。
さて、4月に開幕する大阪関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」、160以上の国と地域、民間企業などが参加し最新技術や独自の文化が紹介されます。日本館では「火星の石」の展示や「空飛ぶ自動車」も活躍するそうです。
近い将来、万博を「月や火星」で開催する時が来るのでしょうか。