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校長室のひとりごと「忘れられない日」

 皆さん「忘れられない日」ってありますか?

 私の忘れられない日、それは今から23年前の2002年2月20日です。以前も紹介しましたが、当時スケルトンという競技に携わっており、この日はソルトレークシティ五輪の試合当日です。当時の日本チームにはメダルを狙える選手もおり、私も意気揚々と少しでもメダルの可能性を高めるため努力を惜しみませんでした。前日までの公式練習では手応え十分でメダル圏内、あとはメダルの色だけとも思っていました。開会式前から現地に入り毎日晴天で試合前日も晴天。しかし2月20日だけは・・・

 このスケルトン競技、氷のコースを時速100km以上のスピードで滑り降り、ゴールまでのタイムを競い合います。安全上、レギュレーションは厳しく選手とソリを合わせて115kg以下、使うソリも構造上27kg以上(2002年当時)と決まっています。しかし例えば100kgの体重の選手であれば合計127kgでもOKで、積雪で抵抗が増せば大柄な外国選手には有利です。

 2月20日、予報通り朝から雪。運営サイドもシェードをかけコースに雪が入らないように整備してくれています。雪は降り続き試合時間が近づくと無情にもシェードを取り払いコースに雪が積もり始めます。五輪ですからTV放映の都合です。いざ試合開始、やはり前日までの公式練習とは違い番狂わせが続出です。

 終わってみれば第8位。入賞こそ果たしましたがメダルには手が届きませんでした。毎年2月20日には空を見上げ「五輪には魔物が住んでいるんだよな」とブツブツ独り言をつぶやいています。今日のような青空の日は尚更です。