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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「氷河がなくなる?②」

 ヨーロッパ氷河の融解が進んでいるという話をしてきましたが、その続編です。
地球温暖化により急激に氷河が解け出した結果、発見された人や物もここ数年で増加しているそうです。ヨーロッパの最高峰の一つマッターホルンでは氷河に沿って歩いていた登山家により37年前に行方不明となっていたドイツ人登山家の遺体が発見されました。温暖化により長い年月氷河に閉じ込められてきた遺体が、氷の表面が解け始めたことで、偶然発見されたものです。この他にも1942年、放牧の世話中に行方不明になっていた夫婦の遺体、1968年に墜落した飛行機の残骸、1979年に行方不明になっていた英国人登山家の遺体、1970年に嵐に巻き込まれ行方不明になっていた日本人登山家2名の遺体など、氷河が解け出したことで発見されているそうです。また第二次世界大戦中の軍服を着ている身元が明らかになっていない遺体や野生動物の遺体などが発見されているそうです。
 1942年に家畜の放牧中に行方不明になっていた夫婦の娘(79歳)さんは「こんなことがあるなんて」「生きている間に再び両親に会えてとてもうれしい」と語っていたそうです。
 いずれも冷凍で保存されてきたため当時の様子をうかがい知ることができるタイムマシンのようだと専門家は注目しており、様々な研究材料にもなっているそうです。

校長室のひとりごと「寒露(かんろ)」

 昨日の暑さに打って変わり上着が欲しくなるような涼しい一日になりそうです。そんな今日は二十四節気の「寒露(かんろ)」です。これまでの「秋分」から「寒露」、朝晩ひんやりと肌寒く草木に露が宿る秋本番の季節になった頃を指します。また秋の長雨が終わり秋晴れが続く季節でもあります。

 四季、季節の移り変わりがはっきりとしており、その季節ごとに美しい景色情景を見せる日本には、カレンダーのような数字で表される一般的な暦だけではなく、二十四節気のように、その時々を美しい語句で表す暦が伝わっています。この二十四節気は「春夏秋冬」を更に6つに分け、一年を均等に24等分したものです。ちなみに24のうちいくつ言えるでしょう。無知な私はこの機会にちょっと調べてみました。春、「立春」「雨水」「啓蟄」「春分」「清明」「穀雨」。夏、「立夏」「小満」「芒種」「夏至」「小暑」「大暑」。秋、「立秋」「処暑」「白露」「秋分」「寒露」「霜降」。そして冬、「立冬」「小雪」「大雪」「冬至」「小寒」「大寒」でした。半分も言えませんでした。

 この二十四節気を更に三分割した「七十二侯」という暦もあるそうです。丁度今の時期は「寒露」の中の「鴻雁来賓(こうがんきたる)」だそうです。

 世界広しとはいえ漢字を上手に使い季節を表す「二十四節気」「七十二侯」などの暦があるのは日本だけ、そんな四季、季節を満喫したいと思います。

校長室のひとりごと「氷河がなくなる?」

 時折り雨が混じる中でしたが、先週金曜日に予定通り無事に体育祭を行いました。平日開催ということもあり駐車場も確保できず、おまけにあいにくの天気でしたが早朝より多くの皆さんにご参観いただきました。本当にありがとうございました。

 ところで、この場でも、何度となく気候変動、地球温暖化について話題にしてきましたが、今日もその関連です。地球温暖化を語る際に一般的によく出てくる話として、氷河が溶け始め、その影響で海面が上昇してしまう。日本では、まだ実害が少ないためか、一般論として聞き流してしまいがちですが、実際にモルディブやマーシャル諸島などでは既に被害が出ているとも報じられています。

 今月1日、スイスでの氷河調査の結果が公表されました。それは今年に入り氷河全体の2.5%が解け過去10年間の平均を上回ったということです。調査団体によると「温暖化でこの傾向が続けばスイス氷河にとって大惨事になる。今世紀末までに完全に消滅するだろう」とコメントしています。スイスをはじめ欧州では当然日本よりもこの問題を重く受け止められており事態は深刻化しています。スイスとイタリアの氷河上の国境を変更することが両国で決まっているそうです。この国境変更では、ヨーロッパの最高峰マッターホルンの麓のスキー場などにも影響してくるそうです。

 実は、この一連の氷河が解けた水が物凄い勢いで海へと流れ続ける映像を、TV報道で見ましたが、あまりにも衝撃的で恐ろしささえ感じました。確実に地球が悲鳴をあげているとも感じました。

校長室のひとりごと「体育祭」

 10月というのに暑い日が続きます。今日の予想最高気温は30℃超えですが体育祭を行います。先週が川創祭だったこともあり実質1週間という限られた練習期間でしたが、生徒たちは3年生を中心に競技の練習に応援練習にと取り組んできました。
 学校の雰囲気自体も、先週の「文化的」と打って変わって、合唱の歌声から応援の叫び声を張り上げ、本格的に「体育的」各色の優勝、応援賞を目指し取り組んできました。本校は若い先生方が多く生徒たちに混じって、大声を張り上げ応援したり、一緒にダンスを踊ったりと一気に「体育祭モード」の一週間でした。
 今年の体育祭のスローガンは「Break the Limit ~敗北は受けつけない~」です。練習からこのスローガンのように「限界を超える」勢いですべてに全力で取り組む生徒たちの姿には関心、いや感動すら覚えるほどでした。わずか3年間の中学校生活、時にはクラス全員で互いを思いやりながら一曲の合唱を仕上げ、それを歌いきることの満足感と達成感、そして時には、今までの自分を超えるかのようにガムシャラに踊ったり、競技したり応援したり… 
 そんな青春の1ページとも言える貴重な時間を全校生徒で共有することの清々しさ、素晴らしさを、体育祭を通して生徒たちには経験してほしいと思っています。
 そして、そんなキラキラ輝く時間を生徒たちと一緒に過ごすことができる中学校の教員という職業に就いていることの幸せを実感するとともに、これこそ教員の醍醐味だと感じています。
 今日の体育祭が無事に終わりますように…

校長室のひとりごと「スズメが絶滅の危機?」

 野鳥の中でも身近な存在、特に気に留めるまでもなく「チュンチュン」と街中で頻繁に見かける存在のスズメ、実は近年激減しており、その減少率は絶滅危惧種レベルだと環境省の生物多様性センター環境NGOの調査結果が公表されました。

 この調査は里地、草地、農地、湿地、里山など様々な環境ごとに調査され、その里地の調査で、出現頻度が高いとされる106種の鳥類について調査すると、スズメ、ツグミなど16種の一年あたりの減少率が環境省の定める「絶滅危惧1B」「絶滅危惧II類」に匹敵する減少率だと明らかになったそうです。

 その要因は様々で、気候変動による温暖化、生態系の変化による野鳥の餌となる昆虫や幼虫の減少、里山の荒廃、農地の減少などが複雑に絡み合っていると言われています。

 一方、蝶々(チョウチョ)、蝶類の33%が年3・5%以上のペースで減少しているとの報告されました。

 近い将来スズメを珍しがって競い合ってシャッターを切る時代がやってくるかもしれませんね。

 10月になっても猛暑日だったりと、この温暖化は人間だけではなく野生の生物にも厳しい世の中になっているということでしょうか。

校長室のひとりごと「還暦の同級生」

 60年前、1964年の昨日10月1日に東海道新幹線が開通しました。当時は最高時速210㌔東京―新大阪間を4時間で移動を可能にし「夢の超特急」などと呼ばれていました。高度成長期真っ只中の日本が、その経済力・技術力を世界にアピールするにふさわしい場、東京五輪の開会式が同じ年の10月10日に迫り、先に開通していた首都高速道路と、この夢の超特急の開通、そして東京五輪が日本の力を世界中にアピールしました。
 還暦を迎えた東海道新幹線、現在は最高時速285㌔、東京―新大阪間が2時間21分となり60年で1時間40分短縮されました。建設中のリニアモーターカーの最高時速は500㌔、更に移動時間の短縮が見込まれています。
 ところで、この60年で新幹線の車両も随分進化し、現在で6代目。騒音や空気抵抗を軽減させ乗り心地も随分と良くなりました。一方、速度が上がり、時代の流れも手伝い移動時間が短くなったことで、消えていった設備や装備も少なくありません。例えば「公衆電話」、携帯電話の普及によって2021年に公衆電話は廃止となりましたが、代わりに車内に無料WIFIを完備しています。次に「食堂車」、新幹線が博多まで開業し、最長で乗車時間が7時間を超えていたことで、食堂車が誕生しました。しかしスピードアップとともに2000年に食堂車は廃止となり、車内でのワゴン販売も昨年廃止されてしまいました。近年は飛行機のファーストクラスのような「グランクラス」と呼ばれる豪華な空間、サービスが始まっており、2026年には、完全個室が登場するそうです。
 還暦を迎え、尚も進化する新幹線。同じく還暦を迎える同級生の私も、負けていられません。更なる進化(?)を目指します。

校長室のひとりごと「星に願いを」

 昔から「流れ星が流れている間に願い事を」などと言われており、これまで◯◯流星群など、チャンスあるごとに挑戦してきましたが、あまりにも突然現れすぐに消えてしまうため、一度も願いが叶ったことはありません。と言うより一度も流れている間に願い事を言えたことすらありません。皆さんはどうですか?

 これまで願いが叶わなかった私のような人には朗報です。世紀の大彗星とも言われている「紫金山アトラス彗星」をご存知でしょうか。2023年1月に中国の紫金山天文台と南アフリカのアトラス望遠鏡で相次いで発見された彗星です。発見当時は「木星」より遠くにあったにもかかわらず発見されたことから、かなりの大きさで2等星ほどとも言われていました。彗星は氷を含んだ天体が、太陽に近づくとその氷が溶けガスやチリを放出して長い尾を引くように見える状態を「彗星」と呼んでいます。

 実はこの「紫金山アトラス彗星」は現在地球に最接近しており、条件が揃えば日本でも肉眼で見ることができるそうです。実際に昨日の未明、飛行機から綺麗に尾を引いた姿が目撃されているそうです。ここ数日間は、夜明け前の午前4時半頃の真東の水平線と角の低い位置で見えるそうです。そして一旦見えなくなりますが、10月中旬には夕方、今度は西の空に現れ、徐々に高く移動して10月いっぱいは肉眼でも見える可能性が高いと言われています。

 「アッ」という間の一瞬の流れ星と違うため、もし目視できれば、じっくりと願い事を唱える時間があるので、今度こそ大丈夫(早起きできれば)かもしれません。

  早速 今朝、張り切って早起きしましたが、我が家からは近隣の建物で見えませんでした。今月中旬のチャンスに再チャレンジです。

 

校長室のひとりごと「悪いわけではないけれど…」

 4月のことですが、全国の小学6年生、中学3年生を対象に、全国学力学習状況調査が行われ、8月下旬にその結果が公表されました。
 この場でも調査でのアンケート形式「生徒質問」があること、そしてその中の「自己肯定感」について問う設問の結果に注目していることなどをお知らせしてきました。
主に「自己肯定感」を問う二つの設問、「自分には良いところがあると思いますか」「先生は良いところをほめてくれますか」について本校の3年生の回答を見ると、昨年度よりも肯定的な回答が増え、千葉県平均、全国平均とほぼ同程度の結果でした。日頃先生方には「活躍の場面を増やそう」「小さなことでも認めほめてあげよう」とお願いしていますが、引き続きこの二つについては継続していこうと思います。
この「生徒質問」では他に気になる設問結果がありました。それは「一日にどれくらいゲームをしますか」です。3時間以上と回答した割合は全国29%、千葉県32%に対し、本校は55%、半数以上が3時間以上ゲームをしていることになります。同様に「一日どれくらいSNSや動画を視聴しますか」では、4時間以上と回答した割合は全国18%、千葉県20%に対し、本校は31%でした。つまり千葉県、全国の中学生と比較すると、本校生徒は「より長い時間、ゲームやSNS,動画視聴をしている」のです。一方「休日にどのくらいの時間勉強しますか」という設問に対し、4時間以上と回答した割合は千葉県7%、全国6%に対し、本校は0%に、また全くしないと回答した割合は、千葉県、全国ともに13%なのに対し、本校は27%と県、全国の倍以上の結果となりました。
一概に「ゲーム、SNS、動画視聴を減らして勉強しなさい」というつもりはありませんが、この結果を3年生一人ひとりが考え、上手に時間を使い自己の進路実現に向けて取り組んでほしいと思います。

校長室のひとりごと「多くの皆さんにご参観いただきました」

 昨日は、野田ガスホールで「川創祭(文化祭)」を行いました。
 午前中は各代表生徒たちの発表、午後は合唱コンクールでした。全生徒にかかわる合唱コンクールは、各学年、各学級ともに素晴らしい歌声を披露してくれました。コンクールなので賞をとった、とれなかったがついてしまいましたが、学級の仲間たちで共有してきた経験は、いつまでたっても決して色あせることはないでしょう。
 川創祭の余韻が冷めやらぬ今日の土曜授業、体育祭への取り組みが始まります。体育祭でも学級や学年、そして全校生徒のみなぎるパワーを発揮してほしいと思います。
 この次から次へと大きな行事が続き「体育祭を10月の下旬にできないの?」というご意見もいただきます。その通りですが10月には本校にとってもう一つ大きな対外行事があるのでこの時期に体育祭の実施となりました。その大きな対外行事とは「関東甲信越地区中学校家庭科研究大会」という関東甲信越地区の中学校家庭科教員のために、各県の実践を互いに発表し合う研修の場で、それを本校会場で行います。実際には千葉県内のいくつかの中学校で同時の開催となりますが、本校は3年生の授業を関東甲信越地区の家庭科の先生方が参観します。

※ 昨日はあいにくの天候でしたが、本校の保護者の皆さんをはじめ、小学校の保護者、地域・一般の皆さんの多くの皆さんにご来場いただき、生徒たちの様子をご覧いただきました。ありがとうございました。

校長室のひとりごと「文化の祭典『川創祭』」

 文化の祭典「川創祭」当日を迎えました。
 日程など詳しくは本HP内で案内しています。午前中は吹奏楽部、特設郷土芸能部の発表、各学年代表の「総合的な学習に時間」の発表、そして全校の代表で市、葛北で発表する弁論、英語スピーチの発表を行います。午後は、合唱コンクールです。9月に入りどの学級の練習にも熱が入り、今週は全校が「合唱モード一色」で校舎のあちらこちらに素晴らしい合唱が響いていました。今日はコンクールですから「賞」に輝く学級もあれば、残念ながら「賞」には手が届かなかった学級も出てきます。しかし、校長としてこれまでの取り組みを鑑みると、どの学級にも「賞」をあげたいと思うほど、生徒たちはよく頑張っています。
 そんな歌声を聞きながら、ふと思い出すのが学級担任だった当時の合唱です。2~30年たっても、曲名はもちろん、練習中のいざこざや、当時の合唱、賞を獲得して生徒とともに喜ぶ自分、賞を逃して悔し泣きする生徒をなだめる自分など…不思議と鮮明に目に浮かんできます。
 本校生徒たちの合唱を聞きながら、そんな昔を思い出し感じたことがあります。それは昔も今も中学生は中学生、何ら変わらないということです。よく「最近の子どもは…」などと言いますが、純真無垢に生まれてきた子どもたち、昔も今も子どもは子ども何も変わらないはずです。もし昔と何か変わっているとすれば、それは社会や子供たちを取り巻く環境、周囲の大人たちが変わっているのでしょう。本質的には昔も今も中学生は中学生、「最近の子供は…」などと変に躊躇することなく導いていこうと改めて考えさせられました。
 今日は、今の中学生の発表を見ながら、昔の思い出にも浸ってみようと思います。