学校の様子
12/30 良いお年を・・・
本日、教育長よりメッセージが発出されましたので、冒頭のお知らせに掲載いたしました。ご確認いただき、引き続き新型コロナウイルス感染症防止にご協力をお願いいたします。
さて、本日学校の見回りを行いました。校庭でいくつか発見がありましたので、お知らせいたします。紅葉(もみじ)が落葉していました。赤と黄色のじゅうたんのようでした。紅葉の木は、厳しい冬を乗り切り生命を維持するために落葉する「落葉樹」です。葉は光合成をする大切な器官ですが、乾燥と低温に弱いので、年ごとに使い捨てる方がよいこともあります。そこで、紅葉は葉を落とす前に葉から回収できる養分をできるだけ増やし生命維持を図ろうと工夫をしています。植物にとって貴重な成分を含む葉緑体の分解です。まず、クロロフィル(葉緑素・葉の緑の色素)の分解です。緑の色素が消失すると、葉は黄色く変わります。次は、カロテノイド(黄色の色素)の分解です。分解をして養分を取り込んでいくのですね。また、光に当たりすぎると活性酸素が発生して葉にダメージを与えます。光合成を可能な限り行うために、葉緑素の分解と並行して、赤い色素であるアントシアン(赤い色素)が合成されます。強すぎる日光から葉緑体を守る役目があるといわれています。このように紅葉は、落葉のぎりぎりまで生きるための戦略を駆使し生命維持と生長を図っています。
また、子どもたちがいない校庭の隅では、小さな土山が多数出現していました。モグラの仕業でしょうか。紅梅の花の数も増え、水仙の芽も勢いを増し早春を感じさせてくれています。職員玄関に入るとハイビスカスが、マラソン選手のごとく冬の今でもまだ走り続け、つぼみをつけていました。そして、隣でシクラメンが咲いています。
植物の営みは、コロナ渦など全く関係ないように進んでいます。今、我々人間は世界規模での踏ん張りどころです。知恵を絞って生命維持を行い未来につながる努力をしていかねばならない時ですね。
来年は丑年です。よい年になるといいですね。どうぞよいお年をお迎えください。