献立紹介
2月6日(木)
【メニュー】茶めし おでん からし和え ヨーグルト 牛乳
今日は「茶めし」について紹介します。茶めしは、関東地方でおでんと一緒に食べることが多い料理です。元々おでんは、拍子木という四角い形に切った豆腐を竹串に通して焼いた「田楽」が語源で、みそをつけて「みそ田楽」という食べ方があります。このみそが、甘い味付けだったので、しょうゆ味の塩気のあるご飯である、「茶めし」がよく合い、江戸っ子に人気の組み合わせとなったそうです。その後、おでんは現在のような煮汁の多い料理に発展していきましたが、茶めしとの組み合わせは変わらず続いてきました。
ちなみに、茶めしは江戸っ子式の「しょうゆ味」の他に、番茶やほうじ茶などのお茶で炊く茶めしもあります。
今日は、しょうゆ味の茶飯です。たっぷりのだしでじっくりと煮込んだ「おでん」と一緒に食べましょう。
2月5日(水)
【メニュー】ごはん さばのごまみそだれ ひじきの炒り煮 けんちん汁 牛乳
今日は「けんちん汁」について紹介します。けんちん汁の由来については、大きく2つの説が伝えられています。1つめは、神奈川県鎌倉市の建長寺というお寺が発祥であるため、「けんちょう」がなまって「けんちん」になったといわれています。もう1つは、中国の精進料理に由来するものです。精進料理とは、仏教の教えに倣って、動物性の食品を使用せずに調理する料理のことで、中国風では「普茶料理」というものがあります。この普茶料理の一種に、「けんちゃん(巻繊)」という料理があり、ここから「けんちん」に変化した、といわれています。秋冬においしくなる根菜類をたっぷりと使い、体が温まる料理です。野菜のうまみをよく味わって食べましょう。
明日も箸が必要な日です。忘れないようにしましょう。
2月4日(火)
【メニュー】ごはん 豚肉と厚揚げのみそ炒め かきたま汁 清見オレンジ 牛乳
今日は「清見オレンジ」について紹介します。清見オレンジは清見タンゴールの別名で、「宮川早生」という温州みかんと、トロビタオレンジをかけ合わせて誕生した品種です。タンゴールとは、みかん類とオレンジ類をかけ合わせたものの総称で、みかんの英語名である「タンジェリン」とオレンジの綴りの頭文字を組み合わせたものです。また、「清見」という名前は、育成地である静岡県の景勝地、「清見潟」という場所から名付けられました。
現在は、みかんやオレンジも様々な品種が出回っていますが、その多くの親となっているのは清見オレンジといわれています。さわやかな甘味と香りが特徴です。よく味わいながら食べましょう。
明日も箸が必要な日です。忘れないようにしましょう。
2月3日(月)
【メニュー】豚肉と大豆の中華ライス いわしの南蛮漬け 春雨スープ
はちみつレモンゼリー 牛乳
今日は節分にちなんだ献立です。昨日2月2日は節分ですが、鬼を追い払って新年を迎える、立春の前の日の行事のことをいいます。今年の立春は今日、2月3日で、暦の上ではその日から春、つまり新年が始まるため、江戸時代頃までは、節分は大みそかのような日で、一年の締めくくりの日でした。立春の前日に悪いものを追い払い、幸運が舞い込むように、と節分の行事が始まったといわれます。鬼、つまり病気や不幸などを追い払う豆まきは、「魔を滅する」というような意味を込めて、豆をまいたとされています。また、豆まきには「鬼を打ち払う」意味と、「豆を投げ与えて恵み、静まってもらう」という2つの意味が込められているという説があります。
また、平安時代から行われていたといわれる、柊の枝にいわしの頭をさした「柊鰯」というものがあります。悪霊を寄せ付けないとされる柊は、鬼の目を指してくれる、という意味が込められています。
暦の上では春を迎えますが、まだまだ寒い日が続きます。今日は、中華風の節分献立にしました。節分の行事食を食べて、福を呼び込み、元気に過ごしましょう。明日は箸が必要な日です。
1月31日(金)
【メニュー】コッペパン りんごジャム グラタン煮 野菜スープ 牛乳
今日は「グラタン煮」について紹介します。グラタンとは、元々「ひっかく」「掻き取る」という意味の「グラッター(gratter)」というフランス語に由来しています。そこから、「鍋にこびりついたおこげ」や「焦げ目をつける」という意味の「グラタン」に変化していったといわれています。19世紀以降、料理の表面に焦げ目をつける調理方法のことや、出来上がった料理そのものを「グラタン」と呼ぶようになったそうです。現在の日本では、「グラタン」というと、ホワイトソースを使ったマカロニグラタンをイメージしますが、焦げ目をつけたこの調理方法で作った料理は、「グラタン」と呼ばれます。
今日の給食では、一個一個の皿に分けて、焦げ目をつけて焼きたいところなのですが、量がとても多いため、いわゆる日本風の白い「マカロニグラタン」の中身を大きな釜で煮てつくりました。焦げ目はついていませんが、コクがあり、体が温まります。よくかんで食べましょう。