令和5年度
【3年生】Let's play portball!
3学期の体育では「ポートボール」に取り組んでいますポートボールとは、バスケットボールを簡易的な運動にしたもので、ゴールにボールを入れたら得点が入るバスケットボールに対して、ポートボールは台の上に立ったゴールマンに向かってシュートを放ち、そのボールをキャッチすると得点が入ります
ドリブルやパスなどの基本的な技能を身につけた後、しばらく試合を行っているのですが、試合を重ねるごとにレベルの高まりを感じます最初は、ボールのあるところに全員が集まるといった様子が多く見られましたしかし、試合後の反省や学習の振り返りの中で「きちんとオフェンスとディフェンスを分担した方がよい」「全員がボールに集まるのではなく、空いているスペースを活用した方がよい」などといったことに気付き始め、それを実現しようとチーム練習に取り組むようになりました
ポートボールに限らず、体育の学習では児童一人ひとりの人間性を感じる場面が多くあります例えば、ポートボールの試合中、どちらのチームがコートの外にボールを出したのか判断がつかない状況がよく発生します。その際、きちんと「自分たちのボールだよ!」と主張することも、もちろん大切なことです一方で「相手チームのボールでいいよ!」と、快く譲る児童がいます「どっちのチームが出したかわからないから、じゃんけんで決めよう!」という意見を提案する児童もいます
クラスには30人を越える児童が在籍しており、誰一人として同じ児童は存在しませんまさに“十人十色”です運動が得意な児童がいれば、苦手な児童もいます。勉強が好きな児童がいれば、そうではない児童もいます。大切なことは、お互いにお互いの個性を認め合うことなのではないでしょうか
試合中、最も盛り上がるのはどんな瞬間だと思いますかそれは、運動があまり得意ではない児童がシュートを決めたり、仲間のシュートを上手にキャッチできたりした瞬間だったりします「〇〇さん、ナイス!」と、チームの仲間がナイスプレーを称賛するために集まる瞬間こそ、本当に輝いて見えるものです一人ひとりが違うからこそ、おもしろい芸能人やスポーツ選手などへの誹謗中傷が大きな社会問題になっている今日、ポートボールの試合をしながら、改めてそのようなことを考えましたおおたかの森小学校がすべての児童にとって、居心地の良い場所であるように、全職員でこれからもがんばっていきたいなと思います