令和6年度 校内研究計画
 1 研究主題

 

「互いの考えを認め合い ともに学び合う児童の育成」

~ 「話すこと・聞くこと」を軸とした学び合いの授業づくりを目指して ~

 

<研究主題の捉え>

 昨年度、研究テーマを「主体的に自分の考えを伝え合うことのできる子どもの育成」に設定し、研究授業・研究協議を行った。タブレットの活用を取り入れた学習について研究を行った約3年間で、児童も教師もタブレットの良さを生かしながら、学習の中で活用する力がついてきたことを実感できた。

 今年度は、研究主題を「互いの考えを認め合い、ともに学び合う児童の育成」と題して、研究教科を国語・算数・道徳に絞って研究を進めることとした。具体的には、教師が次の二点に重点を置き、研究を進めていく。

 一点目は、よりよい話し方・聞き方を身に付け、主体的に自己を表現できるようになるために、国語科の「話すこと・聞くこと」を中心とした言語活動において、話す内容を可視化したり、発表の仕方や要点等に気付かせたりする支援の仕方を工夫していくことである。二点目は、伝え合うことの喜びや楽しさを感じ、表現することへの意欲を高めるために、身に付けた技能を生かして自分なりの考えを伝えたり、交流を通して仲間と学び合ったりすることにより、人と関わる学び合いの時間を大切にした授業展開を行うようにすることである。   

 以上二点の重点を基に、「話すこと・聞くこと」の力を高めることにより、児童が互いの考えを認め合い、相手を思いやる気持ちを持った児童の育成につなげていきたい。

 

 2 主題設定の理由

 

(1)学校教育目標より

【学校教育目標】

未来にはばたく子供を育てる

― つよく かしこく あたたかく ―

 おおたかの森小の学校教育目標でもある「かしこく」では、「高め合い 学び合い」ながら児童の学力を高めていくことを目指している。今年度は、「話すこと・聞くこと」に重点を置き、必要な技能を身に着け、その力を学び合いの時間で活用することによって、児童が互いに「認め合う」ことのできる関係づくりができるようにしていきたいと考える。

  

 3 研究仮説

 

「学習課題や学習環境を工夫すれば、児童同士の自発的な対話が深まり、互いの考えを理解する力が増すであろう。」

 

 研究仮説の検証に向けて

 (1)学習課題の工夫

   ・児童の実態に応じた「話すこと・聞くこと」の話題の設定、情報の収集、内容の検討

   ・児童の実態に応じた語彙の習得(意味、使い方)

   ・児童が話したい、聞きたいと強く思える題材や学習問題

 (2)学習環境の工夫

  ① 掲示物の工夫

   ・教材への興味関心を高め、児童の思考を促す教材提示の工夫

   ・話すテーマや共通理解するべき語句等の掲示

   ・内容に応じた話型の提示

   ・ワークシートや板書での工夫

  ② 交流活動の工夫

   ・「話す・聞く」の場の設定の工夫(ペア、小グループ、全体)

   ・話すテーマや言葉など視覚的な把握ができる板書の工夫  

 

 4 目指す児童の姿(話すこと・聞くこと)

 

低学年

大事なことを落とさずに聞く子ども

相手を意識し、伝えたいことを選んで発表ができる子ども

友達のよさに気づくことができる子ども

中学年

話の中心をつかんで、友達の考えを聞くことができる子ども

話す内容をつかんで、筋道立てて話すことができる子ども

友達との関わりを通して、自分の考えを深めたり広げたりする子ども

高学年 

話の要点を捉えて、自分の意見と比較して聞くことができる子ども

目的や意図に応じ、話の構成を工夫しながら話すことのできる子ども

自分とは違う視点や考えに気づき、自分の考え方、感じ方を広げることができる子ども

 

 5 年間研究計画

 

 4月 今年度の研究内容について検討・決定
 5月 児童へのアンケート実施 指導室訪問指導案検討
 6月 指導室訪問
 7月 第1回研究授業 2年生(森山学級)算数
 8月 校内研修

 9月 第2回研究授業 6年生(柴尾学級)国語
10月 第3回研究授業 5年生(木内学級)道徳
11月 第4回研究授業 3年生(菅原学級)道徳、第5回研究授業 1年生(山中学級)国語
12月 第6回研究授業 4年生(池田学級)算数

 1月 児童へのアンケート実施 研究の分析・まとめ
 2月 研究紀要作成
 3月 年度のまとめ(成果と課題、来年度の方向性)

 

<今年度の授業研究等の様子>

  5月20日(月)、21日(水)、24日(金)

  

  東葛飾教育事務所の指導主事に来ていただき、指導室訪問時の指導案について検討会を行いました。

 

  6月25日(火) 東葛飾教育事務所指導室訪問(本校会場)

  

  北部地区の小中学校から250名近くの教員に本校の授業を参観いただき、協議会を持ちました。

 

  7月2日(火) 第1回校内授業研究会 算数科「3けたの数」(2年 森山学級)

  

  9月26日(木) 第2回校内授業研究会 国語科「川とノリオ」(6年 柴尾学級)

  

  10月1日(火) 第3回校内授業研究会 道徳科「ブランコ乗りと、ピエロ」(5年 木内学級)

  

  10月18日(金) 第4回校内授業研究会 国語科「しらせたいな、いきもののひみつ」(1年 山中学級)

  

                       道徳 「みさきさんのえがお」(3年 菅原学級)

  

  11月5日(火) 第5回校内授業研究会 算数科「変わり方に注目して調べよう」(4年 池田学級)

   

   

  <昨年度の授業研究等の様子>

研究主題 「主体的に自分の考えを伝え合うことのできる子どもの育成」

~ 学習課題やICT活用による学習環境の工夫を通して ~ 

   6月22日(木) 第1回校内授業研究会(2年 芦刈学級)

  

  10月23日(月) 第2回校内授業研究会(3年 野澤学級)

  

  10月23日(月) 第3回校内授業研究会(1年 中山学級)

   

  11月30日(木) 第4回校内授業研究会(5年 服部学級)