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| 1 研究主題 |
「互いの考えを認め合い ともに学び合う児童の育成」
~ 「話すこと・聞くこと」を軸とした学び合いの授業づくりを目指して ~
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<研究主題の捉え> 昨年度、研究テーマを「互いの考えを認め合い ともに学び合う児童の育成」に設定し、研究授業・研究協議を行った。児童の課題として、コミュニケーション力の低さにより、話すポイント・聞くポイントを理解している児童が少なく、話し合い活動での深まりがないことが挙げられた。教科学習だけでなく、学校生活の様々な場面から、児童が自分の考えや気持ちを相手に十分に伝えられていないために、日常生活の中でトラブルにつながることも見受けられる。 |
| 2 主題設定の理由 |
(1)学校教育目標より
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【学校教育目標】 未来にはばたく子どもが育つ学校 ― つよく かしこく あたたかく ― |
おおたかの森小の学校教育目標でもある「かしこく」は、「学び合い」ながら児童の学力を高め、知的好奇心あふれる学びにしていくことを目指している。今年度も、「話すこと・聞くこと」に重点を置き、必要な技能を身に着け、その力を学び合いの時間で活用することによって、児童が互いに「認め合う」ことのできる関係づくりができるようにしていきたいと考える。
| 3 研究目標 |
「学習課題や学習環境、交流活動を工夫して、児童同士の自発的な対話を深め、互いの考えを理解する力を育成する。」
研究目標達成への取り組み
(1)学習課題の工夫
・児童の実態に応じた「話すこと・聞くこと」の話題の設定、情報の収集、内容の検討
・児童が話したい、聞きたいと強く思える題材や学習問題
(2)学習環境の工夫
・掲示物の工夫
・教材への興味関心を高め、児童の思考を促す教材提示の工夫
・話すテーマや共通理解するべき語句等の掲示
・内容に応じた話し方の提示
・ワークシートや板書での工夫
(3)交流活動の工夫
・「話す・聞く」の場の設定の工夫(ペア、小グループ、全体)
・話すテーマや言葉など視覚的な把握ができる板書の工夫
・授業展開の設定の工夫
| 4 目指す児童の姿 |
1年
○相手の話を最後まで聞き、話し手が伝えたいことや自分が聞きたいことを落とさずに聞くことができる子ども(聞)
○話す相手に合わせて、伝えたいことを選んで話すことができる子ども(話)
○友達と話したり聞いたりして、新しい発見や考えに触れ、友達と学ぶことの良さに気付くことができる子ども(学び合い)
2年
○相手の話を最後まで聞き、話の内容に対するつぶやきができる子ども(聞)
○声のものさしを正しく使い、順序立てて話すことができる子ども(話)
○友達と話す良さに気気付く子ども(学び合い)
3年
○話の要点を捉えて、反応しながら聞くことができる子ども(聞)
○話の中心をはっきりさせて話すことができる子ども(話)
○自分と友達の考えを比較し、共に学び合える子ども(学び合い)
4年
○話の工夫や良いところを見つけながら聞くことができる子ども(聞)
○自分の考えを的確に伝えることができる子ども(話)
○自分と友達の考えを比較し、自他の考えを尊重しながら学びを深めていくことができる子ども(学び合い)
5年
○相手の意見と相手の意見の共通点や相違点を考えながら聞くことができる子ども(聞)
○目的や意図に応じて、話の構成を工夫し伝えることができる子ども(話)
○話し合いを通して、考え方や感じ方を広げることができる子ども(学び合い)
6年
○相手の話の要点を抑えながら、自分の意見と相手の意見の共通点や相違点を考えながら聞くことができる子ども(聞)
○自分の考えをもち、自分に合った方法で相手に伝えようとする子ども(話)
○自分と異なる視点や考えに気付き、互いの意見を認め合い理解できる子ども(学び合い)
特支
○相手の考えを最後まで聞こうとする子ども(聞)
○自分の考えを、自分なりの方法で相手に伝えようとする子ども(話)
○困った時に自分の気持ちを発信して助けを求められる子ども(学び合い)
| 5 年間研究計画 |
4月 今年度の研究内容について検討・決定
5月 児童へのアンケート実施
6月 指導案検討
7月 第1回研究授業
8月 校内研修
9月 指導課訪問
10月 第2回研究授業
12月 第3回研究授業 第4回研究授業
1月 児童へのアンケート実施 研究の分析・まとめ
2月 研究紀要作成
3月 年度のまとめ(成果と課題、来年度の方向性)