学校の様子

2024年9月の記事一覧

校長室より【9月11日】スタンプペッタン!造形遊びとは?

 1年生が班ごとに大きな模造紙を広げ、教室いっぱいに散らばって、全身を使った動きで元気よくプラカップの縁を利用したスタンプ遊びをしています!何をしているのでしょうか?これは「スタンプペッタン」という図画工作の授業を行なっているのです!

 これを読んでいるみなさんも私も、小学生の時に図画工作を学びました。図画工作とは以前はその名の通り図画と工作の制作を通して、造形的な資質能力を身につけるものでした。図画や工作では、あらかじめどんなものを作るかが決まっています。ゴールが決まっているといってもいいでしょう。一方、造形遊びはその名の通り遊びを通して資質能力を身に付けようとしています。作品を作り上げるというゴールではなく、そのプロセスをとても大事にしています!遊びながら働く資質や能力が重要です。例えば、子どもたちは、大きな模造紙に向かい、思い思いのプラカップでお気に入りの色のスタンプを押したり、カップを転がしたりと使い方をも工夫しながら「きれい」や「いい感じ」を見つけています。そして、もっとそれを「きれい」に「いい感じ」にしようと挑戦します。それは大人的に言うと「補色の組み合わせ」「バランスの追求」などの試みです。また、子どもたちは、自分の手の動きや変化する様そのものが大事で、それ自体を飽きもせず繰り返します。それは「行為そのものへの没入」で、そこから「発見」が生まれたりするのです。色や形に向き合って「夢中になる時間そのものが学び」ですので、作品として成り立たなかったり、形に残らないことは問題となりません!

 

 

 

校長室より【9月10日】運河に灯す行燈をつくる!

 本日、利根運河シアターナイト2024の実行委員会ワークショップ班のみなさん(東京理科大学の学生さん)が本校にやってきて、シアターナイト2024を彩る行燈を子どもたちと一緒に作り上げる活動を行いました。利根運河シアターナイトとは、2012年より続く、東京理科大学の有志の学生が中心となって地域の方々と作る官学民協働による水と光の祭典です!今年はふれあい橋から眺望の丘にかけて「tunagu」をテーマに10月19日(土)に行われます!そのイベントの一環として、子供達と共に作品を制作し、ともにシアターナイトを作り上げていこうということです。

 初めは、子どもたちも私も、画用紙や牛乳パックが最終的にどのように行燈になっていくのか、行っている作業が全体の中のなんの作業なのかがよくわからなくて戸惑っていましたが、次第に頭の中の霧が晴れるようにわかってきて、子ども達も喜んでそれぞれの持ち味を持ち寄って行燈の模様づくりを行いました!

校長室より【9月10日】おはなし大好き!

 本日は、2学期最初の「おはなしふくろう」がありました!「おはなしふくろう」は本校の保護者の会であるくろもり会の皆様や地域の皆様による読み聞かせチームの名称であり、朝学習の時間に読み聞かせを行うことを「おはなしふくろうがある」という言い方で職員も子どもたちも使っています。開校して4年経ち、メンバーの調整も地域支援コーディネーターの佐藤様に行ってもらっているので、「おはなしふくろう」もだいぶ軌道に乗ってきました。

 いくつかの教室をのぞいてみましょう!ここは1年6組です。こぶとり爺さんを読んだあと、谷川俊太郎さんの「せんそうしない」が始まりました。

ちょうちょと ちょうちょは せんそうしない
きんぎょと きんぎょも せんそうしない
くじらと くじらは せんそうしない
すずめと かもめは せんそうしない
すみれと ひまわり せんそうしない・・・

繰り返しで書かれているので、次第に子どもたちは、読み手が前半を読むと。声を合わせて「せんそうしない」と答えるようになっていきます。始まってすぐに「戦争ってなあに?」と素朴な質問が飛んだくらいですから、日常の中で、子どもたちに戦争のこと、平和の大切さを伝えていくことはなかなか難しいことかもしれません。けれど、伝えるべきことは、ほんとうにシンプルなことなのだと気づかされます。最小限のことばで語られる詩人の谷川俊太郎さんのひとことひとことは、しっかりとした重さをもって子どもたちの心にゆっくりとしみこんでいくようでした。

 2年3組では「パパのしごとはわるものです」という絵本が読まれていました。読んでいるのは赤ちゃんを抱えたお母さんです!なんと次春に入学くらいのお嬢さんもちょこんと隣に座っています!お子さん2人を連れての読み聞かせなのです!小学校の中では小さな2年生ですが、こうして赤ちゃんや未就学のお子さんが教室にいると、お兄さんお姉さんらしくしなくっちゃ!と思うみたいで、色々な人に出入りしてもらえるのはとても素敵なこと!

 「パパのしごとはわるものです」はお父さんがなんと悪役プロレスラーだった!というお話です。ある日、主人公に、お父さんの仕事を調べてくるという学校の宿題が出されます。きんにくモリモリのぼくのパパ。だけどパパがどんな仕事をしているか知らない。そっとパパの車にのりこんで後をついていくと、大きな体育館に入っていった。そこで主人公が見たのは、かっこいい男の人ドラゴン・ジョージとマスクをかぶったゴキブリマスクとのにらみあい。怖い姿で、ずるいことばかりをして。正義の味方にやっつけられている悪役レスラーが、まさか!?・・・

 私は勝手にじんわり感動していましたが、若い担任の林先生はどうだったかな?子どもたちは、それぞれ自分の大切なひとを思い浮かべていたと思います!

 

 

校長室より【9月9日】科学作品展入賞おめでとう!

 今年度の流山市科学作品展が、この土日で開催されました!本校からも、校内の予備審査を経た多くの作品が作品展の審査に向かいました。先週の金曜日、市内の理科担当者や管理職の代表及び教育委員会の担当者など多くの人の目によって行われ、入賞作品が決定され、作品展の開催となりました。本校の入賞作品3点についてご紹介いたします!

 まず、最初の作品は、3年生の齋藤さんの「イロイロクレーンゲーム」です!以前もクレーンゲームを作ったことがあるそうですが、もっと丈夫なよりよいものを作りたいということで始めたそうです。針金生のクレーンが3本の糸によってクレーンの動きをするように調整してあり、そろりそろりと狙いを定め、うまく引き上げると鶴や指輪?が持ち上がってくるという楽しい仕組みになっています!齋藤さん、優秀賞おめでとうございます!

 次の作品は、同じく3年生の山田さんの作品、「パイプで音かいを作ろう」です。山田さんは沖縄こどもの国ワンダーミュージアムに行った時に、たたくと音が出る大きなドレミパイプを体験したそうです。そして、自分でも同じものを作ってみようということで、身近にある材料を工夫しながら、音階の出るパイプを作り上げました。作り上げたあとも、どうしたらもっといい音が出るんだろう?と追究の気持ちを持続させ、パイプを浮かせたり、マットを敷いたり、叩くものの材質を試したりと頑張りました!山田さん、優秀賞おめでとうございます!

 最後に紹介する作品は、4年生の佐藤さんの作品、「めざせ!金メダル」です。パリオリンピックの棒高跳びの選手の姿に感動し、工作でその感動を再現したいということで工作が始まったそうです。とんで行った人形が、ビニール袋の上に安全に着地させることが難しく、人形の重さや竹籤の長さ、角度の調整には根気強い工夫と長い時間がかかったそうです。見事に高跳びする選手も素晴らしいですが、応援の人々がいかにもオリンピックの多国籍な感じと明るく仲良く応援している雰囲気がとてもよく出ていて素敵です!佐藤さん、優秀賞おめでとうございます!

 

校長室より【9月6日】なぜ夏休みの宿題は存在するのか

 昨日から始まった夏休みの作品展(授業参観OK!)に多くの皆様にきていただいて、ありがとうございます!本日も引き続き行っておりますので、子どもたちの頑張りをご覧いただけると嬉しいです!

 さて、今日は3年生の作品展から、面白いなあと思ったものをふたつ紹介させてください!まずひとつ目は、今日のタイトルにもなっている「なぜ夏休みの宿題は存在するのか」という自由研究です!自由研究をどうしようかと考えているうちに、なんで夏休みに宿題があるんだろうという根本的な問題が浮かんできたので、取り組んでみたのだそうです。「学校は、子どもは宿題を出さないと勉強しないと思っているからなのではないか?」とか、「保護者がやらせたいと思っているからなのではないか?」などと仮説を立て、ネットで夏休みの宿題の歴史や文部科学省のページを調べました!私は39年教員をしていますが、今までにこの研究はみたことがありません!やられちゃいました!すごい目の付け所です!

 ふたつ目は、「サイコロを1万回ふって、確率を確かめる」という気が遠くなる研究です。2年生の米粒カウントもそうでしたが、こういう「実際にやってみた!」という経験は、何にも変え難い人格形成上の良い自信になるのではないかと思います。サイコロの目は削って描いてあるので、重さが微妙に偏っているので、確率は一定にはならないのではないかと仮説を立て、出やすい目を予想し、あとはひたすら記録をとりながら本当に1万回振り続けた記録です!頑張りました!米1合にも、この研究にも、勝手に校長賞をあげます!

 

校長室より【9月5日】ふさふさアサガオ&避難訓練

 1年生のアサガオが、学校に戻ってきています!花の時期が終わり、身をつけて茶色くなっているのが通常の姿と思いますが、驚いたことに、中には7月に学校で育てていた時よりはるかにふさふさに葉が生い茂って、生き生きと今日も花を咲かせているアサガオもあるのです!この暑い夏を、どうやって乗り越えたのでしょうか?小さな鉢ですので、毎日の水の管理や、追肥など、きめ細かなお世話があったことと思います!みなさんの植物愛が伝わってきます!まだまだ毎日アサガオの花が子どもたちや職員を迎えてくれることに感謝です!

 今日は3時間目に避難訓練がありました!お正月の能登地震から始まり、南海トラフ地震や地震の起きる可能性の高まりが報道されるなど、今年は地震に対する不安が高まっていると思います。学校でも地震を想定したり、火事を想定したりしながら、定期的に避難訓練を実施しています。地震が起きるのは授業中だけとは限りませんので、子どもの置かれている状況も変えながら、おさない・はしらない・しゃべらない・もどらない を守り、緊張感のある訓練ができるようにしています。今日は地震発生の後、頭を守る姿勢を学級や特別教室等でとり、2時避難で校庭に集合し、子どもたちの安全を確認するという想定で行われました。避難開始から無事の確認まで6分38秒で、1学期に行った同様の訓練よりも、1分程度短い時間で完了することができました!

 本校の皆様は、マンションに住んでいる方が多いと思います。時々はお子様と一緒にエレベーター故障に備える訓練をしたり、非常用のお水や食料の点検などしてみてはいかがでしょうか?我が家も、飲み水は2Lペット6本入りの箱から1本取り出して使うと、1本買い足すというのを行っています。また、登山用のアルファー米の食料やキャンプ用の道具があるので、それが備えとなっています。